旅と鉄道の美学

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【国内旅行系】 最長片道きっぷを実行する方へのちょっとしたアドバイス

 BRTひこぼしラインの開業が迫っており、最長片道きっぷに挑戦する人も出てきているようですね。このあたりで後進へのアドバイス記事でも載せておきます。

 

1 ルートについて

 ひこぼしラインの開業でこの路線の通過は認められなくなるので、再考が必要ですね。ただ、流派によって微妙に違うので、きちんとスタンスを決めてからチャレンジしないと後悔します。

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2 申し込みは3週前がベスト

 通常の乗車券のようにはいきません。経路があまりに多いので、すべて手計算になったうえ、乗車券も手書きです。いったん本社や支社にあげて決裁を仰いでからの発行になるので、2~3週かかります。余裕をもって1か月前にいくといいでしょう。できれば、出札専門のスタッフがいる大きな駅で、なおかつ直営窓口がベストです。

 

3 不通特約

 これだけ災害が多いと、代行バスが走ってない不通区間を経由する乗車券は売らないといわれるかもしれませんが、不通区間の払い戻しを請求しない前提で売ってもらえることがあるので交渉してみるといいと思います。

 

4 メシは見つけたら買い時と思うべし

 都市圏を外れると食事に困ります。三次駅レベルですらないですからね。田舎の小さな駅で駅前の居酒屋などが開いていると本当に救われた気分になります。駅内のコンビニの弁当でも夕方1個だけ残っていると、食にありつけた幸せを感じることができます。

 とりあえずグーグルマップなどで駅付近の食料調達場所を探っておきましょう。たとえば東釧路駅前のコープとか、駒ヶ根駅前のスーパーとかの駅の近くで弁当の確保できるところですね。

 

5 ホテルは早めに予約せよ

 よっぽどのプランでない限り直前でもキャンセルできるので、ホテルは安いプランで予約しておくのが良いでしょう。

 また、万が一、災害で予約したホテルに泊まれなくなっても、電話で相談してみてください。事情を慮って、キャンセル料をなしにしてくれるホテルもあります。

 

6 乗車券の保管先に注意

 なくしたら、紛失再発行できるとはいうものの、高額ですし、すぐに発行とはいかないでしょうから、保管には十分注意が必要です。やりがちなミスは、途中下車印を押してもらった後に駅のスタンプを押そうとしてスタンプ台に忘れたりといった感じです。私も松本駅みどりの窓口の記帳台に忘れて焦りました。鞄の入れる場所は統一しておいた方がいいでしょう。

 なお、これは確証はありませんが、乗車券と経由別紙のコピーを取っておくと再発行が早くなる可能性があります。おそらく紛失を申し出た駅では発行駅に照会すると思うのですが、コピーがあればそれで照合して、あっていれば、すんなりと再発行してもらえる可能性があるからです。

 

7 株主優待割引を活用せよ

 特急券株主優待割引を活用して半額にしてしまうといいでしょう。残念ながらJR九州は1日乗車券に替わってしまいましたが、JR東日本、東海、西日本は活用できますね。特に西日本は半額ですから大きいです。

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8 レール&レンタカー割引を使ってみる

 行程のどこかでレンタカーを使う可能性があれば、レール&レンタカー割引を活用するのもありですね。これはちょっとキワモノです。確かに割引になるのですが、利用期間の制限があるので、被らないようにするしかないですね。それに特急券は一か月先までしか先買いできないという点も考慮する必要がありますね。

 

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9 ジパング倶楽部割引使ってみる

 年配者限定ですが、これを使える人は検討してもいいのではないでしょうか。割引除外期間があるので注意してください。

 

10 途中下車印スタンプラリー

 規則上、フリーきっぷの類は途中下車印を省略できますが、普通乗車券の場合は押す義務がありますので、降りた駅の下車印スタンプラリーができてしまいます。しかも面白いことに、経路上に同じ駅名が結構あるんですよ。柏原は3駅とも通りますね(東海道本線の柏原は簡易委託です。)。

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11 車内改札印スタンプラリー

 最近はあまり車内改札をしなくなっていますが、頼めば押してもらえます。やくもなどは専用のスタンプがありますので、押してもらうといいですね。

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12 事故・災害トラブル

 最近増えている災害による不通区間の発生ですが、制度の基本を理解しておくと現場で上手に交渉できます。基本的な考え方は下記の通りです。

 ●無賃送還:いったん途中まで戻る→ホテルなどのある駅に戻る場合に使えます。

 ●有効期間の延長:有効期間がシビアな場合は延長してもらいましょう。

 ●他経路乗車:JRの他の路線を追加費用なくたどれます。

 ●別途旅行:JR以外の手段で迂回する方法です。不乗証明をもらえばあとで払い戻し可能ですが、乗車券をとられるのであきらめるしかないですね。

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13 病気・ケガによる有効期間延長

 病気でもあきらめるのは早いです。1回ですが、30日を限度として延期できます。これは旅行開始前であっても可能です。外傷などで一見してわかる場合(骨折でギプスをしているとか)を除いて診断書が必要です。診断書を添付して乗車券を駅に提出すれば、預かり書を発行してくれます。その後、旅行が可能となったら預かり書をもっていけば有効期間が変更になった乗車券を戻してくれます。

 

14 逮捕されたときの有効期間延長

 逮捕されたときも同様に有効期間の延長が可能です。しかし、乗車券を駅に持ち込まないといけないので、難しいと思います。逮捕中は家族や友人でも接見できないので、弁護士に頼むか、勾留に切り替わったタイミングで誰かに頼んで駅に申告してもらうしかないですよね。