旅と鉄道の美学

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【鉄道車両系】 東武鉄道 SL大樹に乗る(鬼怒川温泉→下今市)

 会津若松から会津、野岩、東武経由で新宿まで帰ってきたのですが、鬼怒川温泉でSLを見かけたので乗ってまいりました。

 駅舎の目の前に転車台です。こんな邪魔なところにつくるなど、昭和だったら絶対あり得ません。

 

 こちらが指定券です。

 ガラガラなので、1ボックス独占でした。760円ですが、もう少しとっても需要は落ちないのではないかと感じるところです。

 

 機回し中の機関車です。カニ目だから、北海道から来た方ですね。

 こちらは車掌車です。客車なのになぜ、車掌車が?って疑問に思う方もいるでしょう。

 

 理由はこれ。連結器の下の方に地面に向けてプレートが付いていますよね。ATSの車上子です。信号を冒進した場合などに自動で列車を止める機器です。本線を走るにはこの設備が必要なのですが、この車上子につながっている(最新の)機器をSLの方に付けることができないので、車掌車に付けて連結して運用しているのです。しかし、123号機のように、本号機にもSL本体に着けると、車掌車も連結されなくなってしまいます(借り物だから付けないのかな)。車掌車自体もいい味を出しているので、そのまましておいてほしいと思います。復活運転としては旅客車に車掌車が付くのは不自然なので議論のあるところでしょう。

 

 後部には補機としてDE10が連結されており、プッシュプル方式です。これもまたいい味出しています。JR以上に国鉄な雰囲気ですよ。

 

 お決まりのアングルです。急行だいせんが思い出されます(あれはDD51だけど)。

 

 きちんとサボもあります。

 

 こんな感じでガラガラです。JR初期の急行を思い出しますね。最近のイベントでの客車列車は、満席だったりするので、国鉄末期やJR初期の懐かしさを味わえないんですよね。このポツンポツンと座っている感じがいいですよ。いかにも国鉄な。幸いなことに、鉄ヲタ的な人が自分しかいなくて、それも良かったです。

 

 こちらは中間車にある展望席です。SLといえば、家に帰って鼻くそをほじったら黒くてびっくりするのが定番ですから、ここで大いに煙に巻かれましょう。

 

 温度計死んでます。

 

 やはり車掌になりたかった自分としては気になるのが車掌の挙動です。許可を得て撮影してまいりました(公開許可ももらっています)。

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 見てみると、JRとはちょっと違いますね。通話内容は下記の通りです。

【停車時】

 ●SL運転士:「SL停車」
 ●車掌:「車掌SL停車了解」

 ●DL運転士:「SL停車了解」

【発車時】

 ●車掌:「SL列車発車よし」

 だいぶ簡素ですが、停車時の通話があるのが特徴です。無線はデジタル登録無線を使っており、駅とも通話ができるので、国鉄のCタイプ無線の雰囲気がよく出ています。できれば外部マイクを使ってほしかった。

 あとは無線と旗を併用していたのが不思議でした。理由をきいたのですが、不明でした。おそらくですが、東武の運転取り扱いの基準として旗が正式なのだろうと思います。それを補完するものとして無線を使用しているのではないでしょうか。単なる推測ですが。

 

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最後に下今市駅の洗面台の写真です。

このあたりに気づくところが昭和からやっているマニアの真骨頂です。

 

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