有名な映画なので、あらすじは省略します。この映画は新幹線ばかりが目立つのですが、おそらく鉄ヲタはそれ以外のところに興味を持つと思います。
まず出だしです。
たしかこの映画では国鉄の協力が得られなかったので、この場面は国鉄ではないとは思っていたのですが、なんと秩父鉄道だそうです。暗くて周りが判らないので、北海道に見えてしまいますね。
鉄道公安職員の菊池さん(竜雷太)と新幹線の車掌さんです。公安職員の制服もしっかりしています。また新幹線の車掌の制服は襟に2本の筋が入っていて、帽子にも1本筋が入っているのが特徴です。
新幹線総合指令所です。映画用のセットですが、本物を知る人からそっくりと感心されたそうです。ただし、東京と博多の位置が逆とのことです。普通の感覚からすると、北を上に持ってくるのでしょうけど、下り線が上、上り線が下で統一されているのでしょうか(私の予測です)。
新幹線の爆弾に信ぴょう性を持たせるために、あらかじめ夕張線の貨物に爆弾を仕掛けたとする下りです。それを聞いた国鉄公安本部はすぐに夕張線の列車に連絡をします。
連絡と言っても、今のように指令から簡単に無線連絡というわけにはいかないので(時代的には駅と列車に無線が配備されているとは思いますが。)、電文を入れたタブレットを渡そうとしている助役です。ほどほどにビビり感が出ています。こちらのロケ地は国鉄ではありません。廃止された夕張線の沼ノ沢からでていた北海道炭礦汽船真谷地炭鉱専用鉄道です。
犯人の沖田(高倉健)が「貨物5790列車」 「夕張発追分行、紅葉山駅までノンストップだろ!」と言っている場面が印象的ですね。当時の貨物時刻はわからないので、普通の時刻表で追ってみます。
ちょっと駅間距離が短すぎるので、手配を考えると現実的ではないですね。そんなことはさておき、いちおうこの路線を想定しているということです。
爆弾が爆発する可能性があるので、脱出する機関士と期間助士です。
爆発前の蒸気機関車の姿です。国鉄のSLが姿を消すか、消したかぐらいの時期ですね。
指示を出す倉持指令長(宇津井健)です。手にもっているものが気になりませんか。列車ダイヤです。
そして駅の小荷物預かり所です。寄居駅を使ったみたいですね。
犯人の一人である古賀(山本圭)が走って逃げた駅です。都営三田線の西台駅の用です。
なお、この映画はここで見ることが可能です。
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