日本で一番高い往復乗車券は稚内⇔肥前白石(あるいは大町)です。
ということで、本ブログでは日本で一番高い普通乗車券かつ日本で一番高い連続乗車券を使って旅をしてみようという企画です。
おそらくこの乗車券を購入された方は今まで一人もいないのではないでしょうか。
ただし、時間と予算の関係上、2枚ともきちんと使うわけではありません。連続1は少しつかって放棄するか、使いません。
どなたか連続1と連続2の両方とも使った旅をしてみてください。オレの屍を踏み潰していけ!
では、本物です。
現在、有効な乗車券なので、最長連続の文字を透かしで入れました。
これで、110日間の旅が可能となります。
マニア向けに何点か補足しておきます。
・現在、連続乗車券は2枚で作るのが通例です。JRの初期のころは1枚で作成する方法もありましたが、片方を払い戻す時に処理が複雑になるので2枚になっています。
・連続の場合は記事欄に「肥前白石・稚内・肥前山口」と書くのが国鉄時代からの慣例でしたが、今は書かないそうです。
・から有効(から通)のあとに駅名小印(□に駅名)がいると思うので、指摘しましたが、今は必要ないそうです。
・駅名の下の番号は駅コードです。
・「連社1」が気仙沼線BRTの加算運賃を示します。ここからも連絡社線扱いということがわかります。
・3名古屋の「3」は窓口番号です。窓口自体はたくさんありますが、この出札補充券(出補と略す)の冊子はそこまでたくさん置いてないようです。ちなみに改札に置かれるのが「改札補充券」です。両方をあわせて様式面から「特別補充券」と呼ばれます。
JR以外は特殊補充券と呼びます。国鉄時代の古い頃に特殊補充券と呼ばれていたので、私鉄はその名称を踏襲しています。
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そして経由表です。
JR東海の場合は業務連絡書を用いるようです。他社はパソコンの打ちだしが多いですね。消えてしまうので、カーボン紙を用いてもらうよう要望しましたが、偽造防止のため、不可とのことでした(なら、何で補充券のカーボン紙が可なんだ?と思いましたが、まあいいでしょう。)。
ちょっと困るのが、経由表記法が国鉄時代からの略称などを使っていることです。篠井線は篠ノ井線のこと、酒井は酒々井のことです。接続駅ではなく、その手前の小さな無人駅などが表記されていますが、これも国鉄時代にあった慣習です。
若い駅員さんだと、なれてないと思うので、改札口での説明に少し苦慮しそうです。正直言うと、これはすげー勘弁してほしかったです。説明するために改札で無駄に時間を使ってしまいますので。
JRのあとの番号は鉄道電話(鉄電)の番号です。JRと関連会社だけが利用している電話回線です。マニアックな話ですが、国鉄・奥手稲山の家や交趣会(新橋などにある伝統的な鉄道趣味ショップ)にもひかれていました。
その回線を利用して登場したのが日本テレコムで、その後、ソフトバンクテレコム(現ソフトバンク)となっています。
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ちなみに、日本で一番安い特急券は、博多→博多南の小児の株主優待割引で購入した特急券ですね。
日本で一番高い定期乗車券は博多⇔鹿児島中央の6カ月定期券ですね。
日本で一番高い硬券乗車券は、峰山⇔東京都区内です。
つーことで、来週からぼちぼちと旅していますので、見かけた方は、声でもかけてください。
★謝辞★
名古屋駅出札の皆様。こんな手間のかかる乗車券を発行してくださり有難うございました。