鉄道駅におけるトイレはどう考えるべきか。
ローカル線の無人駅のトイレを見ていると、利用者の顔ぶれがすごいですよ。運送屋やタクシーの運ちゃんはじめ、ツーリング族など。鉄道利用者はほとんどみかけません。
そりゃ、トイレも廃止されますよね。維持費がかかりますもん。
たしかに昭和40年代ぐらいまでは、鉄道利用者もすごい人数で、公共のトイレもないような時代ですし、有人駅も多かったので、各駅にトイレがありました。列車も1両に1か所はトイレがありました。
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入り口の近くに自転車置き場があります。
よく見ると、その横になんとトイレ発見。秘境駅でも何でもなく、1日数名の乗降客なのにそこそこ立派な(?)トイレです。おそらく、汲み取り式なので、浄化槽のように維持費がそれほどかからないので、残しているのでしょう。
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トイレに入れないとおもったら、フェンスで囲ってあります。
横を見たら、浄化槽用のブロアがとまっていました。もう完全に死んでいます。
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逆にトイレが列車にないパターンです。
大糸線の旧車両です。おそらく、運転士に声をかけて、トイレのある駅で無理やりトイレ休憩をとってくれるのでしょう。
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しかし、あらためて考えると、これだけ部外者に好き勝手に使われまくる民間施設もないですよね。しかも、ほとんどの駅は24時間使えますので(電気は消えるけど)、その維持費たるやすさまじいものがあると思います。
最近の有人駅は改札内に造っているのですが、ちょっとトイレへというと、入場券を買わなくても入れてしまう。昔は改札外に造ってあることが多かったので、トイレは無料という暗黙の了解があるのです。
ちなみに、国鉄時代の北海道の駅ではバスで乗り付けて駅のトイレを使うと、使用料金を取られたそうです。
ということで、今後は無人駅は徐々にトイレが廃止になり(列車内のトイレ使用を前提とする。)、有人駅のトイレは改札内に造られて、入場券を買う方式(本来の形)に変わっていくのではないでしょうか。そうなるしかないと思います。