戦争映画なのですが、ドイツ軍に支配されたイタリアの鉄道運行の雰囲気が垣間見えて好きな作品です。捕虜の輸送列車をジャックして、スイスに逃げるというストーリーですが、主人公が最後に死んでしまうのがちょっとすっきりしませんね。
鉄道風景もいいですが、ドイツ軍を欺くアイディアが面白すぎる。
鉄道は映画の途中から始まります。このようにドイツ軍はアメリカ兵捕虜を貨車に積み込みます。
まず、貨車の床板を割るところから脱走作戦が始まります。
屋根にはドイツ兵が見張っているので、ポイント通過音を利用して床板を割る音を隠します。
そしてこれ。貨車の下から脱出。
いったんレールの間に横たわり。
車輪の間をぬって脱出。これ、ガチでやってんのかな。怖すぎる撮影です。
これは輸送列車の最後部についている司令官用の車両です。興味深い造りですね。
これは途中駅の信号所の風景です。ドイツ語を話せるアメリカ兵が司令官をかたってドイツ兵士から命令書を受け取ります。黒い服がイタリア国鉄の職員です。
そしてミラノ駅の信号所を襲って、列車の位置をわからないようにして、スイス方面に逃げようという策を講じます。
これは途中駅の通過風景ですが。屋根に捕虜がいっぱい載っているので、通過監視をしている助役さんに異変を悟られます。ちなみにホームに張り出した部分はどの国も作りが同じなんですね。
帽子が赤ですね。赤色の秘密は下記を参照。
ミラノ駅の指令所です。継電連動装置が興味深いですね。
これはミラノ駅の信号所です。列車の進行位置をわからなくさせるために信号設備を破壊します。わたくしなら、これに起動短絡をしまくって、混乱させますね。列車の在線位置は、2本のレールの通電で確かめているので、そこらじゅうのレールを金属でつないでしまえば、全部点灯するのでわからなくなります。貨車を切り離して放置するなども有効でしょう。
最後にレールを外して追跡列車の妨害をする場面です。脱線させて谷底にでも落とそうとしたアイディアはいいのですが、直前で停車してしまいました。犬釘とボルトだけ外して、レールはそのままにしておけば、気づかれずに脱線に持って行けたと思うので、おもわず突っ込んでしまいました。
ということで、鉄道好きでなくても楽しめる映画なので、是非観てみてください。300円で視聴可能です。