すさまじくディープすぎて誰も読まないと思いますが、続けます。駅つーか、信号場と保線基地の話ですわ。配線マニアですら興味をもつか怪しいほどマニアックな記事です。
前にこの記事にある清流新岩国駅近くの信号機への疑問について少し触れたかと思います。今回、再訪問したついでに解き明かしてきましたので、報告します。
新幹線の新岩国駅を出たら左に曲がっていきます。写真では右手ですね。こちらの方向に錦川鉄道の清流新岩国駅があります。
清流新岩国駅の北側から見ています。高架は新幹線です。
ここからは配線略図から先にご覧いただきます。
写真は、錦川鉄道の車内からのもので、上から下に向かって続きます。信号機の向きは判りやすいように矢印にしておきました。矢印の方向から来る列車を止める形です。
面白いことに最初の信号機は森ヶ原信号場の場内信号機(場内に進入していいかどうかの信号機)だったんですね。まさか清流新岩国駅の出発信号機ではないとは思っていましたが、すぐ手前まで信号場の構内なわけです。
出発信号機は、駅を発車できる出発していいかどうかの信号機です。よく言う「出発進行」の出発信号機です。
①の信号機です。この信号機より先が森ヶ原信号場の構内という扱いです。列車が清流新岩国駅のホームにとまるとちょうどいい感じの位置関係ですが、あくまで信号場の構内への入り口です。
信号機のあたりから新大阪方向を見ています。新岩国保守基地が見えます。
保守基地に分岐している線路です。
もう少し下ったところですが、右の分岐線は途中で切れています。
そして分岐部分です。
②の出発信号機です。なので、この写真を撮っている位置は信号場の列車の所定停止位置にあたるわけです。左のスピーカーつきボックスが指令に連絡するための物でしょう。ボックスの中には沿線電話があるものと予測されます。
ということは、森ヶ原信号場はJR西日本の所属でしょうから、岩徳線からここまでJR西日本の所有かと思いましたが、錦川鉄道でした。これは直接錦川鉄道に尋ねました。
★ ★
では、新幹線の保守基地に向かってまいります。
錦川鉄道自体は築堤のような感じになっているので、その下の道路を南に向かいます。
上に上がると保守基地が見えてきます。
こちらが基地の入口ですが、もちろん関係者立入禁止なので、ここまでです。
歴史的には岩日線が先で、新幹線があとです。新幹線の工事が目的で上記の線路が分岐されたとのことですね。確かに資材などを道路で運ぶのは困難な場所ですから、岩徳線と岩日線をつかって運搬するのは合理的ですよね。
新幹線建設の歴史を垣間見えた光景でした。ちょうど50分の乗換時間があったので、暇つぶしにはちょうど良かったです。
なお、世の中には上がいるものです。もっと詳しく調べている方がいました。