最近、保育園以来の友人が、日高線に乗ったと楽しげに語りながら、私の好物である各種乗車券を送りつけてきました。この先の人生で乗車自慢をされてもシャクなので、私も東京から名古屋に引っ越す途中で寄ってきました。途中というか、航空券代が名古屋までの新幹線代と一緒だったので、行く気になったですが、プラスのバス代が高い高い。
ちなみに、当該友人は新冠駅に寄っているものの、私は浦河駅と日高幌別駅に寄っているので、1ポイント勝ってますね。
さて、日高線とは北海道の下のとがったところの左縁です。最近、鵡川⇔様似間の廃止が正式に決まったところです。この地図を見てもらえばわかるように、本当に海岸スレスレを走っているので、逆に平成までもったことがすごいと思いましたね。あとで写真をお見せしますが、被災しやすいところばかりです。
ご利用上の注意点
これから日高線に乗ろうという方もいらっしゃると思いますが、まちがえてJR北海道バスに乗らないよう十分注意してください。日高線の代行バスは地元の観光バスを使っているところもありますが、JR北海道バスを代行バスとして使っていて、JRバスの方が本数が多いので、間違えて乗ってしまうリスクがあります。代行バスへの乗車であれば、日高線は踏破したという認識になりますが、同じ区間をJRバスに乗っても日高線に乗ったというカウントにはなりません。間違えて乗ると悔いが残りますよ。
ただ、私がやったように、いったん代行バスで進んでおいて、JRバスで戻るといった行程を組めば、効率よくさまざまな駅に下車可能です。また、新千歳空港→様似などといった乗車券を購入すれば、101キロ以上ありますので、代行バスでも途中下車が可能ですし、静内駅なら途中下車印も押してもらえます。
ちなみに普通乗車券で途中下車して、JRバスで戻ってから代行バスに乗る際は、戻った分を別途支払う必要があります。例えば、静内→日高幌別→浦河→様似のような移動ですね。いったん日高幌別まで進んでいたら、日高幌別で途中下車したことになるので、浦河から乗る際は、浦河駅の窓口(営業時間超短い)で日高幌別まで乗車券を購入するか、バスの車内で支払う必要があります。あらかじめ静内駅でこの区間を購入しておいてもいいでしょう。
では、順番にまいりますが、私は多くのマニアとは逆ルートで入ったので、様似からになります。
前日に広尾にて1泊し、JR北海道バスでやってきました。未明は結構な雨でしたが、宿を出るころに晴れてきて、良い天気に恵まれました。天気予報を見ると、コート無しでいける今年最後の日です。
こちらはJRの様似駅です。左が駅で、右が観光案内所になっています。
目の前の立派な待合室ですが、JRバス用です。
駅前には民宿がありますので、様似で1泊するにはここが便利でしょう。 女将のブログが面白いです。
ekimaeminsyuku2.hatenablog.com
他にビジネスホテル1軒、民宿1軒が徒歩圏にあります。
リンク⇒北海道とんがりロードをめぐる旅
それでは構内に入っていきます。
こちらはJRの待合室部分です。
出札です。委託の駅員さんが、テキパキと手書きの乗車券類を作成してくださいます。正面にJRバスの乗車券箱、背面にJRの乗車券箱があって、往年時の大量の硬券が偲ばれますね。いまは硬券はいっさいありません。がらんとした乗車券箱が手持無沙汰に鎮座するだけです。もはやトマソンです。
右側にある観光案内所です。お土産も売っています。
記念スタンプはこちらにあります。
浦河側から見た構内。
逆方向から見ています。
JR日高線の乗車券です。代行バスですが、もちろん普通に鉄道の乗車券となります。POSやマルスなどはありませんので、全て手売りの乗車券です。
領収書もいい感じです。
こちらはJR北海道バスの乗車券です。しっかりした領収書です。
こちらは料金補充券です。いろいろ買っていたら、「料補もどうですか?」と、優しく押し売りされたので、翌日乗車分の自由席特急券を購入しました。GO TO HOKKAIDO 乗り放題きっぷなので、特急は乗れないからです。
これは硬券が売られていた時代の入場券です。簡易委託駅なので、改札業務はなく、入場券の設定自体がおかしいのですが、観光用に置いていたわけです。JR北海道の簡易委託駅の入場券は小児に対応する断片がありませんでした。
JR北海道バスは向かいのバス停ですが、代行バスは駅舎に前に停まります。あわてて撮ったので、右にストラップが入り込んでしまいました。
寄りたかった駅一つ目です。旅行貯金マニアの方も寄っておきたい駅ですね。
というのも、右に郵便局、左と上がレストラン、そして列車は来ない。もはや駅舎といえるのか怪しい駅です。普通にテナントビルですよね。
ホーム側からの駅舎です。
この郵便局にも寄りたかったのですが、なんと営業時間外。15時で終わりでした。残念!せっかく郵便局のある駅で旅行貯金ができるはずが。鵜苫まで戻らなければよかった。。。
レストランの営業時間はこちらです。
西幌別駅前神社
グーグルマップを見ていたら、西幌別駅前神社というのが気になったので、空いた時間で行ってきました。
こちらが、駅前神社なのですが、稲荷神社としか書いてなかった。鳥居の表札が新しいから代行バスになったところで名称を変更したのかな。
こちらは駅正面です。
貨物ホーム側(様似側)から駅舎を見ています。
窓口です。ほぼ無人駅の様相ですが、みどりの窓口の看板だけが妙に新しいですね。
すごい限定的な営業時間です。おそらく定期券と指定券の需要のために置いているのでしょう。日本で一番営業時間が短いみどりの窓口ではないでしょうか。
殺風景な待合室です。
バスは駅の正面には入ってきません。
跨線橋です。
で、跨線橋を渡ると国道にダイレクトに出るのですが、現地で不思議で仕方がなかったんですよね。跨線橋が古いんですよ。こういうパターンって、古い跨線橋につけたして自由連絡通路などにするのですが、その様子がないんです。
と思ったら、下記のブログで謎がとかれていました。この道路部分にも昔は線路があって、国道などはなく、駅の構内だったんですね。
国道沿いのバスの待合室です。JR北海道バスと一緒です。
浦河観光協会
これは浦河駅の掲示ですが、記念入場券を観光協会で発売しているとのことなので、近所にある郵便局訪問も兼ねて行ってきました。
様似方向に15分ほど歩くと到着です。
こちらが購入した入場券です。発行駅名の前に○簡(=簡易委託のこと)とあるのですが、浦河は直営駅のはずなのに変ですね。。。
こちらは硬券が発売されていた時代の入場券です。
浦河郵便局の風景印です。馬蹄型ですね。なかなかこったデザインです。
最後に代行バスからみた線路の風景ですが、日高線ってあらためて見ると、すごいところを走っていますよ。この写真の柵の上に写っているのがレールなんですが、ランクルで砂浜を走るみたいなところなんですよ。香椎線(↓)もびっくりなオフロードコースですよ。これでは被災しても当然ですよね。もうすこし海から離れて線路を敷けばよかったのだと思いますが、平地は少ないので、予算上、やむを得なかったんでしょうね。
日高東別駅
日が短いので、17:30なのにすっかり真っ暗です。バスから見た待合室の光景です。道路が暗いので灯りをつけているのだと思いますが、列車が来ないホームがなんとも寂しげに見えます。