昔の立席特急券といえば、通称「ヒルネ」です。寝台列車に自由席特急券相当額で乗って昼間の座席特急代わりに利用するわけです。空席が目立つ地方限定の方法でした。
いまはヒルネ扱いの列車はないので、満席の時に限定して出される立席特急券や地域を限定して出される立席の特定特急券(厳密には立席特急券ではありません。)などになります。
これが現在の立席特急券の主流です。
これは立席の特定特急券。全車指定席の特急が走っている地域の一部で、地元利用者の便宜のために設けられているものです。
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それはさておき、読み方は「リッセキ」なのか「たちせき」なのか。気になってヨルシカ眠れない日々を送っていたところ、X上で助言いただきました。
こちらは旅規223条「特殊指定共通券の様式」にある第3種(同3号)なのですが、裏面に「リッセキトッキュウケン」とあります。
そこで実際のマルス券を確認してみます。
これは、簡易型マルス端末(K型)の特急券です。他の種類では漢字表記になってしまうので、参考になりません。導入されていた駅は非常に少ないことで有名であり、JRの券についてはマルス券信者に珍重されている代物でもあります。
プッシュ式の電話回線(鉄道電話)で通信していたようです。パソコン通信で使っていたピーザーってやつですよね。
裏面にまいります。
確かに書いてあります。
原稿を作る際は慎重に吟味するはずですから、「リッセキ」が正解のようにも思えます。少なくとも当時はこの呼び名が主流だったのでしょう。
しかし、私の知っているJR関係者は、みなさん「たちせき」と言っており、リッセキという人は一人もいません。となると、この券の裏面にあったとしても、もはや「たちせき」が正解なのではなかろうかと思うわけです。
結局、わたしの悩みは解決せず、ヒルシカ起きていられない日々が続いています。誰か、新しい情報があったらください。