何の変哲もない領収証のようですが。。。とりあえず気づく人はいるかもしれませんが、映画「点と線」で香椎海岸で亡くなっていた男がもっていたものと同じです。今回はその話じゃありません。
上から見ていきます。
年は入っていませんが、7月24日はわかりました。
その下は3列車とあります。北斗星3号じゃないですよ。寝台特急はやぶさです。奇数だから東京発の下りです。
その下の2250円も普通に晩飯とビールぐらいの金額かな~って思うのですが、さらにその下をみて気になるわけですよ。料理飲食等消費税10%とあります。
この税金は、もとは遊興飲食税に由来するもので、都道府県税でした。1961年に料理飲食等消費税という名称になっています。そして、1989年の消費税導入とともに特別地方消費税(3%)になり、2000年3月で廃止です。むかしはよく旅館の帳場でこの案内を見たものです。
以上からこの領収証は1961年~1989年の間に発行されたことがわかります。
で、この料理飲食等消費税は課税基準が一人2500円なのですよ。要するに、普通の食事以上の飲食は贅沢だから税金がかかるということですね。だから、2500円になる手前で切ったのかもしれません。出張の飲食費なんて経費では落ちませんから、このような領収証が残っているのでしょう。ある鉄道部品ショップの段ボールの中から見つけ出した紙っぺら1枚ですが、じっくり観察するといろいろ勉強になるものです。
(2024.10.8追記)
うすく3人とありました。一人750円です。晩飯相当額ですね。