十勝バスに比べて本数が少ないので、行き当たりばったりの旅はやめた方がいいですね。
これは1979年の国鉄バス時代の時刻表ですが、夏は8本もあります。しかもえりも岬から様似は10本もありますね。カニ族が流行った時代ですね。私はカニ族の生態はリアルには知らない世代です。私の親世代ですからね。
私は、澤木耕太郎の深夜特急に影響された世代の教師に教わった代です。中学生や高校生のときの社会科教師の多くがバックパッカーな人で、海外一人旅をよく聞いていたので、大学生で海外一人旅デビューとなりました。しかし、いかにも「青春やってます」的なリア充感まるだしのベタなバックパック旅行はあえて避けていたのは既述の通りです。
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余談はここまでにして、乗りレポに入ってまいります。
まずバスカードのご紹介です。どうせ現金で払うのであれば、運転士からバスカードを購入してそれをつかったら手元にカードが残りますよ。
広尾から出発です。ちょうど雨が上がり始めたころにバスがやってきました。
良い天気になってきました。広尾からは海沿いを走るので、十勝バスとは違ってこのような景色が続きます。
えりも岬が近づいてくるとなだらかになってくるので、ちょっと雰囲気が変わってきます。
庶野を過ぎて道が分かれますが、様似発の早朝の1本を除いて、左側のえりも岬を経由します。
えりも岬停留所です。むかしはここにもしっかりとしたバス駅があり、乗車券も発売していました。
ここからは丘を上がって下がってといった北海道の海沿いっぽい風景に変わっていきます。
いよいよ今回、訪れたかった停留所です。えりも駅ではなく、えりも駅前(?)です。
セブンイレブンのポジションが旧駅舎跡(えりも駅跡)です。現在、バスの待合室は隣となっていますが、表記は「えりも駅」。でもバス停名は「えりも駅前」。つまり待合室は「えりも駅」でも、バス停は「えりも駅前」ということなのでしょう。
むかしはバス停名も「えりも駅」なので、どこかのタイミングで前がついたのでしょう。JR北海道バスにきいてみましたが、経緯はわかないとのことでした。
今では駅だけも十分不思議なのに、前まで着いているわけですね。ちなみに駅とついているのは国鉄時代の自動車線の駅だったからです。単純な停留所と違って、出札を中心として鉄道路線に近い業務をおこなっているからです。国鉄時代には鉄道線と自動車線は特に区別なく乗車券を発売していましたから、えりも駅から東京都区内までの乗車券も1枚で購入できたわけです。
1998年までは有人駅だったので、昔、北海道周遊券で旅行したときに寄っておけばよかったと悔やまれます。
このとおり待合室は「えりも駅」です。
さて、バスはいったん丘に上がっていき、アポイ山荘を経由します。建物も新しいので、ここで1泊するのもありでしょう。
そして海沿いの道に戻ります。
様似駅で下車しましたが、バスはこの先の様似営業所まで向います。乗客は、広尾で私のほかに1名いましたが、数分で降りてしまい、様似の手前で地元の方が2名乗ってこられるまで一人でした。
もちろんこの先は、JR北海道バスではなく、JR日高線代行バス(←ここ大事)に乗り換えです。