硬券の宿泊券のご紹介です。発行駅は伯耆大山駅です。通常、この大山山の家は、宿に直接か米子駅旅行センターで受け付けていたのですが、伯耆大山駅でも受け付けていたようですね。
発売当日1泊限り有効。最寄駅が伯耆大山なので、駅に降りたら宿泊券を買ってバスで山の家に向かう想定なのでしょう。宿の釣銭準備金などを考えると、駅で買わせるのは合理的ですね。
★ ★
さて、かつては国鉄自体が、海の家、山の家という各種の宿泊施設を直営したり委託したりしていました。そもそも山の家に興味をもったのは、ニセコ山の家の硬券宿泊券をコロタン文庫の本で見たことが発端です。切符がきっかけで興味をもったという点がだいぶ変なんですけどね。
この大山山の家は、現在も残っており登山やスキーに利用されているようです。
★ ★
それでは、他の施設はどうなのでしょうか。順番に見てみましょう。
これは1979年の時刻表ですが、この当時でも7施設が残っていました。小学生の時はこのページを見て、「鉄道会社がなんで山の家?」と不思議には思っていました。
もともとは鉄道省の保養施設であったり、所属するスキー選手(鉄道職員)の合宿用であったりしたようです。非常に歴史がありますね。分割民営化後、JR北海道が直営をしていましたが、赤字がかさんで日帰り温泉施設になり現在は廃業しているようです。グーグルでもバリケードがはられているのがわかりました。
国鉄時代から一度、泊まってみたいと思っていたら、いつの間にか廃業でしたね。
ニセコは外国人に人気のスポットなので、うまくやっていたら、まだJR北海道ニセコ山の家として存続していたのではなかろうかとちょっと残念です。
こちらは準常備券ですね。切断された下は「和室」「特別寝台室」が続いていました。
なお、道路を挟んで反対側の五色温泉旅館は現在も営業しています。向かいの山の家が壊される前に泊まっておきたいところです。
● シャレ―涸沼(つりの家)
見つかりませんでした。
ちなみに、読み方は「ひぬま」です。沼の反対側に鹿島臨海鉄道の涸沼駅があります。釣り人には知られた場所なんでしょうね。
バス停の情報から察するにたぶんこのあたりにあったと思います。
● 親の原ロッジ
「ファミリーオ栂池」(つがいけ)となり、いまは廃業していました。
● 藪原山の家
読み方は「やぶはら」です。現在も営業しています。
● みぼろ荘
見つかりませんでした。
越美南線(現:長良川鉄道)の美濃白鳥から城端方面に行った御母衣(みぼろ)ダムのあたりだったと思われます。
]
現在も営業しています。芸備線に道後山駅があるように芸備線とセットで行くといいでしょうね。
(施設を管理している組織のHPですが、リンクに記載の住所ではありません。)
ということで、まだ残っている施設もあるので、国鉄をしのんで山の家めぐりも面白いのではないでしょうか。また泊まったらレポートします。
ちなみに硬券の食券はこちら。