今回は福岡から船で東京まで帰ってきました。北九州の新門司港を19:00に出港し、翌々日の5:10に東京港に着くという長旅です。LCCより高い金を払って、少々船酔いしながら帰ってきました。この記事は到着した日の夜に書いていますが、まだフワフワしてます。さっき家の風呂に入ってきたのですが、フェリーの風呂に入っているみたいですわ。
いちおう小学生の時に名古屋⇒宮崎のフェリーで吐いて以降は一度も吐いていません。旅師たるものフェリーで吐いてはいけないのです。「くろしお」や「やくも」では、酔うことすら許されません。
あー、思い出した。昔、ベトナムで一人旅をしているときに、同じく一人旅の人と仲良くなってベトナム航空の機内でワインを呑みまくったら、べろんべろんになって大変な目にあいましたわ。それから飛行機で酒は呑まないようにしています。まじ、飛行機で酒は危険です。気圧が低いので酔いやすいのです。
どの部屋にするか?
このフェリーは雑魚寝スペースはありません。2等洋室は全てカプセルホテルタイプになっていますので、ここでも良いかと思います。私は2泊ということもあり、奮発して2名用個室を利用しました。運賃のほかにルームチャージ15000円がかかってきます。夫婦で利用する場合などは、広々とした4名個室がいいと思います。
で、ポジションなんですが、できるだけ船体の真ん中をオーダーした方がいいです。紀伊半島の南ぐらいまではよかったのですが、熊野灘から遠州灘にかけてはかなりの沖合を航行するようで、穏やかな日でもそこそこ揺れます。私の部屋は前の方にあったのですが、結構揺れるので、その時間は船の真ん中にあるラウンジにずっといました。せっかくネットもつながらない環境なので、論文でも読み込もうと思ったのですが、ふらふらしてきてあきらめました。
まだ修行が足りないようです。
まずは2等洋室の構造から。
これは2等洋室のベッドです。窓はありません。予約するときは、同室の人数が少ない部屋などをオーダーするといいと思います。これはやれるかわかりませんが、直前に電話したり、乗船券を購入する際に頼んで、人が少ない部屋に変更してもらう方法もいけるかもしれません。なお、セーフティボックスがあるので、貴重品は預けることが可能です。
次に、わがルームの2名個室の紹介です。
最初の状態です。左にベッドが収納されています。
2段ともセットするとこうなります。
私は非ベッド派なので、カーペットにマットレスを敷いて寝ました。この2名個室を3名で利用するときは3人目がこのような形となります。
安心の個別空調です。
テレビあります。地デジはほとんど映らないので、BSがありがたいです。
冷蔵庫あります。
なお、洗面台はありません。スリッパもありません(200円で購入可)。ちゃぶ台もありません。ケトルもありません。
日中の風景です。
客層はどうか?
徒歩客は、俺様込みでなんと3名!しかも、徒歩客で北九州から東京まで乗りとおしたのは俺様1名です。あとは自家用車持ち込みの夫婦とトラックの運ちゃん、自衛隊のお兄さんたちとなり、総勢50人ぐらいではないでしょうか。車両甲板は満車の様子でしたから、トレーラーの荷台だけが相当数運ばれているようです。客室も観光客向けではないので、貨物用途に比重が置かれているようですね。
最近は、船の女子旅が流行り出していますが、ここはまったく影響がなさそうです。
あっ、でも、常連の読者さんはお分かりだと思いますが、私はこういった商業利用メインの乗り物は好きですよ。ミーハーさや気障っぽさがなくて、武骨で合理性に満ちているので、ちょっとした機能美みたいなものがあるんですよね。
船内設備はどうか?
船内案内図です。上階は乗組員用の部屋になっています。個数から考えて一人1室あるようです。テプラでもわかる通りネット環境はありません。陸の近くを航行するときだけ圏内になります。携帯の圏内はおおむね半分ぐらいと考えていいと思います。
ラウンジの風景です。
さまざまな種類の自販機が並んでいます。それもそのはずで、食堂がないので、食料を持ち込まない場合は、ここで購入するしかないのです。
ゲームコーナーです。昭和感が漂っています。
携帯が使えない場合はこちらの公衆電話を利用することとなります。
洗剤自動投入のコインランドリーが2台。
案内所兼売店ですが、土産系はほとんどありません。
展望デッキです。
車両甲板の状況です。こちらは商売繁盛ですね。
大浴場。しずかちゃんも喜ぶ24時間入浴可。
脱衣所です。
こちらはシャワースペースです。貧相な愚息しかお持ちでない方も安心ですね。
大浴場です。タイル貼りできれいです。
後編へ続く。
(新門司⇒大阪南港 名門大洋フェリーの記事)
(東京⇔福岡 高速バスの記事)
(寝台特急の記事)