なんだか静かに引退していきそうな500系と車内の公衆電話です。公衆電話の方は、今年の6月で終了が決まっていますから、もうすぐ見納めですね。
撮り鉄がわんさか押し寄せる前に押さえておきましょう。
コアな新幹線マニアには根強い人気の500系です。いろいろと特殊でJR東海には嫌がられて、いまはJR西日本エリアで静かに「こだま」として余生を送っています。100系も人気でしたが、500系のスタイリッシュなフォルムは、最近のメタボな馬体より個人的には好きですね。
とりあえず先頭車両側面ですが、旅客用の扉がありません。並んでいると座席争奪戦に出遅れます。ただでさえ、先頭車両は座席数が少ないですからね。えっ?こだまはガラガラやって? そのとおり。
500系はこの角度から写真を撮ってほしいですね。曲面も魅力の一つです。
車内風景です。若干圧迫感があります。
中からも曲面はしっかり感じられます。
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それでは、2か所ある電話室に行ってみましょう。いまや少なくなった専用の電話室ですよ。
そういえば、携帯電話がない時代は、列車に電話して乗客を呼び出すというのがありました。ウソかホントかしりませんが、企業が広告も兼ねて、自社の社員が乗っている新幹線を呼び出して、電話に出させることをしたという話です。車両全部にその企業の名前が流れるので広告になるって話ですが、ネタですかね。
私は新幹線の公衆電話で電話をしたことは2回あります。1回目は、小学生の時でした。用事はなかったのですが、物珍しさで、乗ったら実験してみようと思っていたからです。まだ交換台が出る時代で、自宅の市外局番を伝えたら、つなげないと言われてあきらめました。自宅は飯田線沿線だったのですが、新幹線からでは豊橋市などの沿線しか通話できない時代だったようです。
2回目は、高校生のときの九州旅行に行く途中です。このときは普通に自宅の番号を押したらつながりました。この電話機と同じですね。テレホンカードの減り方が早かった記憶があります。
というわけで6月まではまだ時間があるので、いちど電話してみたら面白いと思いますよ。電話している写真でもとって、将来、孫に自慢するわけですよ。
(2022.4.7追記)
まだ電話機はありました。
ちなみに、新幹線の無線や電話のシステムはLCX(漏洩同軸ケーブル)といって、電波が漏れるように設計されたケーブルを線路沿いに這わせて通信しているので、安定度抜群です。在来線車両(下記参照)の携帯電話通信網とは違います。
こちらがNTTの携帯電話網を通じた車内用の公衆電話です。この写真は、165系を改造した「ゆうゆう東海」車両の電話機で、飯田線を走ったときに撮影しました。
もちろん、この時も自宅に電話を掛けていますが、トンネルが多い飯田線だけあって、つながってもすぐに切れてしまいました。とりあえず飯田線で初の車内公衆電話だったので、電話をかけておかないと気が済まなかったのです。
写真が古いので干からびていますが、車両はこちらです。(天竜峡駅にて)