私事で恐縮ですが、高校生のときに広島発京都行きの夜行列車、快速ムーンライト山陽に乗っていて、深夜の岡山駅で途中下車した際に、反対の列車に乗ってしまいました。荷物は京都に行き、自分は広島までノンストップ。
早朝に下車して、和田岬の気動車に乗る予定でしたが、広島から戻った時には昼になっていて、和田岬線は夕方までありません。その日に実家のある飯田線まで行きつかないといけないので、乗車をあきらめて以来、数十年、やっと乗ってきました。
国鉄時代の客車も、そのあとの気動車も乗れず、今回初めて乗れましたが、既に電化していました。救いなのが、国鉄車両の103系だったことです。ちなみに国鉄時代は1車両に数名が座れる座席が1個だけという異様な風景でした。「和田岬」+「客車」で画像検索をしてもらえば、異様な光景は分かると思います。
ちょっと早く着いたので、運賃がもったいないのですが、兵庫駅で降りました。北口が風情があっていいですよ。
コンコース風景です。
これは改札から連絡通路に至る階段付近ですが、歴史を感じさせてくれます。愛知県庁か名古屋市役所みたいですね。いっそ、照明器具を電球色に変更するとか、ガス灯もどきでもつけてくれたら、駅前の雰囲気とマッチしていいと思うのですがね。
中2階の状況です。
連絡通路の途中に和田岬線用の精算機があります。和田岬駅には精算機がないので、ここで精算しておけということです。名鉄の築港線と同じ方式ですね。
そして和田岬線専用改札です。ここを通ると和田岬までカウントされます。和田岬行の乗車券は回収されてしまうのかな。。。
仮に和田岬から乗って、兵庫で降りずに和田岬に引き返した場合は、車内に精算機もないので、運転士に申告したらどういう処理をするのだろうか。。。
裏側に和田岬側の券売機です。
とりあえず買ってみました。領収書の「和田岬駅」がポイントですね。ただ、総務経理経験者からすると、これは違うと思うんですけどね。管理駅が兵庫で、実際に券売機も兵庫にあるわけだから、発行箇所は「兵庫駅」でないといかんとおもうんですが。
下記の記事で取り上げた鶴見線の乗車券と同じですよね。国道駅から乗っているけど、乗車券を実際に発行するのは鶴見駅の乗換窓口なので、鶴見駅発行ということです。
乗換改札を入っても更に歩きます。
さんざん乗った103系も今となっては懐かしい電車です。
出発反応標識です。「和出」は和田岬線用です。「鷹出」は鷹取駅に至る貨物線用でいいと思います。
平日ですが、お盆なので、ガラガラです。ただ、9:10の列車は普段でも混んでなさそうなイメージです。今回は平日で、できるだけ空いている日に行きたかったので、お盆を狙いました。
黒地に白抜きはJR西日本仕様ですね。
兵庫駅をでたところで、右に鷹取に向かう線路が分岐します。
カーブがおわったあたりで、川崎重工の工場への引き込み線があります。ポイントのテコと標識が離れていますね。珍しいです。
こちらはグーグルの写真です。転轍標識が重工側からも見えるようになっています。
終点の和田岬に到着です。
バス停の如き雰囲気です。屋根と時刻表だけで、券売機などはありません。
駅舎あとはローソンでした。JRが土地を貸したのでしょう。
すぐ横に地下鉄の和田岬駅があるので、折り返しの列車に乗り遅れても大丈夫です。
最後に有人駅時代の入場券です。JRになってもしばらくは有人駅でした。
旧駅舎はこちらへ → 和田岬線・和田岬駅−さいきの駅舎訪問