「たわらほんせん」ではなく、「たわらもとせん」です。近鉄の路線図を見ると、この路線だけ仲間外れのように見えます。ひょっとして線路すらつながってないの?
こんなさびしい路線図を見ると応援したくなるのが旅師の性分です。
https://www.kintetsu.co.jp/railway/rosen/A50001.html
ということで、京都鉄道博物館に行った帰りに、東海道線で帰るのも面白くないので、田原本線をまわってきました。
このように王寺から桜井の方向に向かっているとおり、昔は桜井まで延びていました(1958年西田原本-桜井間廃止)。
仲間はずれといっても、おなじ近鉄なので、まとめて購入可能です。経由欄の「田」は「田原本」、「生」は「生駒」です。このルートで購入した人はいないらしく、窓口のオッチャンに怪訝な顔をされました。長田は中央線との接続駅ですが、列車はわが社宅のある本町に直通するので、長田経由での帰宅が便利なのです。
ちなみに田原本⇔西田原本、新王寺⇔王寺の乗換はラッチ外なので、途中下車禁止の近鉄でも下車できてしまいます(正確には「出場」)。むかしは近鉄も101キロ以上あれば途中下車できて、指定駅なら101キロなくても途中下車ができましたが、今は廃止されています。フリーキップ以外は、JR連絡乗車券であろうと一切途中下車できません。そういう意味では、近鉄で唯一、合法的に改札外に出られる普通乗車券ということですね。
通りがかりの大和西大寺駅です。
駅内にショッピングモールがあり、改札を出ることなく買い物ができます。
そして展望デッキ。
みんな大好き大和西大寺駅の複雑ポイントが拝めます。 YouTubeで「大和西大寺」と入れてみてください。鉄道好きでなくても複雑なポイントに入ってくる列車を楽しめます。
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ということで、本題の田原本線に入ってまいります。
こちらは本屋側。
反対側ホームにある駅舎です。それぞれ独立しています。
西田原本駅との位置関係です。
こちらもそこそこ立派な駅舎です。
奥に低いホームが残っており、高さから見て戦前の物ではなかろうかと思います。
ホームの先端から駅舎方向です。
駅を出るとすぐに橿原線との連絡線が分岐します。この連絡線をつかってこの路線へ車両の出入をさせます。
交換可能駅の箸尾駅です。
もう一つの交換可能駅である大輪田駅です。
新王寺駅です。単線の行き止まりという簡素な造りです。JRとの格差が歴然とします。
駅舎もひっそりとしています。なんか豊橋鉄道の渥美線のイメージと同じです。
位置関係はこのようになっています。近鉄としては、直通させたいと思っているのではないでしょうか。
モスの横を通って。
さらにJR王寺駅の連絡改札の前を通って。