どの列車に乗るか?
高知発12:49⇒阿波池田着15:47が断然おすすめです。私は全体のスケジュールの都合上、これにしたのですが、大正解!マニア向けじゃないかというぐらい適度な停車時間があって、アホみたいにチンタラ走るんですよ。他の客も列車を降りて煙草を吸ったり、売店のある駅で途中下車して土産物を買ったりと、さすがに会話は無いのですが、連帯感があるような雰囲気になりました。海外旅行の現地ツアー的なノリですね。
マニアは私一人だったので、車内を行ったり来たりして、のびのびと過ごさせていただきました。あとは、ロングシートで寝ころんで漫画を読んでいるオッサンとスマホに夢中になっている高校生2人組という組み合わせです。
もちろん運転士は黙々と運転しているのですが、乗客はそれぞれ好きなように過ごしており、久々にのどかなローカル線の充実感を味わうことができました。
ちなみに阿波池田まで乗り通したのは私とオッサン1名、あとは当然ながら運転士さんです。
長時間停車駅は、後免5分、土佐山田23分、繁藤4分、土佐北川3分、大田口4分、土佐岩原2分、大歩危18分、阿波川口4分です。国鉄時代だったら、入場券や乗車券購入に走り回っていたと思います。
午前中は、中村で沈下橋を見に行っていたので、特急で一気にやってきました。
セブンと合体したキヨスクがあります。本当は高知駅のホームで駅弁を買って、車内で愉しもうと思っていたのですが、13時なのに売り切れ。やむなくここでサンドイッチとカフェラテを買って車内でのんびり食べました。一部はロングシートの通勤仕様ですが、乗客は少ないし、寝ころんで漫画を読んでいるオッサンがいるおかげでアグラをかいてメシ食っている自分が傍若無人には見えません。
ちなみに、食料はここで入手しておかないと、大杉駅の売店(土産系しかないかも)か大歩危駅の駅前スーパーで買うしかないと思います。
この駅ではJRバスの回数券を売っています。
新改駅
この駅はまずグーグル写真からご覧いただきましょう。
下が土佐山田方向、上が阿波池田方向です。何か変ですよね。行き止まりじゃね?と感じた方。その通りです。これがいわば真正のスイッチバックともいうべきもので、急な坂があって一度停まると発車できなくなるので、本線から分岐した平地に駅を造っているのです。列車は進んで戻ってを繰り返してから(これがスイッチバック)、この駅を発車していきます。まあ次の動画を見てください。どれだけ面倒な作業かわかると思います。運転士さんは都度、反対側の運転席に移動していました。
ちなみに、この駅の発車時刻はホームのある方を出るときが基準となっています。
駅は無人です。
繁藤駅
土佐北川駅
橋の上にある駅で有名ですね。
しかも交換可能駅です。グーグル写真を見ると、わかりますが、ここに交換設備を造ったのは、合理的な選択であるとよくわかります。あとは崖ばかりです。
高知方に階段があります。
階段方向を見ています。
ホームから通路です。
本当に橋の上なので、岸まで連絡通路が延びています。
なお、この駅前には小さな食堂があるので、途中下車してそこで昼食をとると面白いかもしれませんね。
大杉駅
特急も止まる駅です。売店が併設されています。
売店で乗車券も販売していますが、磁気券なので、購入はしませんでした。
大田口駅
長屋をぶった切ったような造りです。
おっと、出ました。切符収集家の血を騒がせる看板です。さっそくダッシュです。
すでに紳士服や婦人服は売っておらず、自販機のたばこと乗車券だけが商品という様子です。2Fの雨戸の閉め具合や半分閉まったシャッターなど、なかなか簡易委託駅としては風情がありますね。一般の人はここで乗車券が本当に売られているとは思わないでしょう。
それでまあ、窓口から家の中に向かって叫びまくったのですが、店主が出てきません。どうにも出てこなくて、発車時刻がせまってきたので、あきらめました。
後日、ネットの情報を検索すると、この商店で店番をしていたおばあちゃんが、昨年、亡くなってから息子さんが引き継いでいるようです。仕事の関係上、帰宅した17時以降でないと対応できないようです。もはや、事実上、マニアだけにしか売ってないような様相です。おばあさんが健在のときに行って、この駅の昔話を聞きたかったです。
ということで、後日、郵送にて購入しました。
豊永駅
土佐岩原駅
むかしはJAが入っていたようですね。なので、右のシャッターは倉庫か車庫なのではないかと思います。JAなので、飼料や肥料などを扱っていたのでしょう。
この駅で、大杉駅の売店でお土産を買っていたオバハンが降りて、乗客がオレ+オッサンの2名になりました。