旅と鉄道の美学

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【国内旅行系】 『自分のバス停(港)を訪ねる旅』はいかが? 自分発のキップを買ってみよう。

 こちらの記事の続編です。 

 自分の駅がありませんという嘆きへのご回答となります。鉄道駅ではなく、自分と同じ名前のバス停や港に行って、乗車券を購入したいという方向けですね。

 

 最近、自分の苗字と同じ駅はないのだが、港はあるんだよね~という相談が入りました。そこで、久々に旅師パワーを発揮させていただき、めでたく乗車券をプレゼントいたしました。

  とある離島の港なのですが、調べると地元の自治体が運営する渡し船なので、有料なのですが、船で現金を支払うタイプで、乗車券がありません。そのとき乗車券売り場的なものがないかグーグルマップで見ていたら、バスが走っていることが判明しました

 そこでバス会社に確認すると、今は車内精算しかやってないので、現金で乗ってくださいとの返事。しかし、旅師はあきらめません。

 

 バスの乗車券といえば、旅行会社で購入できるはず。とおもって、3社まわったところ、最後の旅行会社で契約範囲に入っていたので無事に発券できました。最初は旅行会社の方も怪訝に思ってバス会社に電話で問い合わせたものの、現金で現地で支払ってもらうしかないとの返事だったようです。でも、旅行会社の端末を一緒に検索すると、当該バス会社の名称が出てくるのです。私には、それなら契約区間にまだ残っているはずという確信があったので、もっと詳細に調べてもらいました。

 結局、旅行会社の方もバス会社に方も知らないような昭和の契約がひっそりと残っており、乗車券の発券に至ったわけです。何十年かぶりに掘り起こされたのでしょう。今の旅行会社の方はこのような発券をする場面も少なくなって、知っている方は一店舗に一人もいないでしょう。そのうち合理化により委託販売契約も見直されると思いますので、マニアックな区間の乗車券も購入できなくなると思います。

 

 昭和時代は、観光地のバスの乗車券を旅行会社で購入するというのはメジャーだったんですけどね。

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 これが実際に発券された乗車券です。名前も入れてもらえるので、いい感じですよ。
 

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 では、各論に入ってまいります。

 

  【港を検索してみる】

 

 最近はバスの乗車券が減ってきていますが、船ならまだまだ乗車券を発売していることが多いです。一度に大量の人を載せるので、その場で現金徴収をするより、待合室で待っている間に支払ってもらった方が効率がいいからですね。

 たとえば、両津勘吉さんの場合は有名な佐渡両津港がありますよね。今では自社の区間しか売っていませんが、昔はみどりの窓口も設置されていました。

 

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  たとえば山川さんと根占さんなら、こちらです。

  ただし、読んでいただければわかると思いますが、乗車券がレシートです。

 

  【バス停を検索してみる】

 鉄道や船に比べて、半端ではない数があるので、自分の名前と同じバス停は見つけやすいと思います。しかし、乗車券を売らないバス会社が多くなっていますし、売るとしても途中のバス停の乗車券を売ってもらえないという問題もあります。

 JRバスのバス停で自分の名前と同じバス停を見つけたら、下記の記事に出てくるような窓口で相談してみてください。乗車券が購入できると思います。

 

 (大阪駅高速バスきっぷうりば、津山駅高速バスきっぷうりば) 

 (様似駅出札)

  

  【回数券があるじゃないか】

  乗車券がなくても、心配いりません。回数券という方法があります。ただし、多くのバス会社は駅名式の回数券ではなく、金額式になっています。

 

 ねらうとしたら、JRバスでしょうか。JRバスでは今でも駅名式の回数券をうっているので、路線内のバス停の発着分で売ってもらえると思います。ただし10枚分の金額です。事例は下記をご覧ください(上中駅土佐山田駅)。

 

 

 

 【船車券があるじゃないか】

 冒頭にある程度書いたとおり、船会社やバス会社で乗車券を発売してなくても、旅行会社で販売委託契約があれば、可能です。ただし、契約されている区間でないと発行でできないので、田舎の小さなバス停などは難しいと思います。

 基本的な考え方としては観光地の乗換拠点になっていたり、主だった観光地の最寄りのバス停なら可能です。時刻表を見てもらって、歴史のある輸送機関で、観光地への古い路線なら、メインの区間で昭和時代の契約が残っている可能性が高いです。まずは輸送機関との契約が当該旅行会社にあるか確認しましょう。

 

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 ということで、自分の名前の入った乗車券をどうしても買いたい人向けの記事でした。買い方がわからない場合は、質問してください。裏技も含めて回答します。