駅以外で売っている切符って、旅行会社でしょ!
そうではなくて、田舎に行くととんでもない場所で切符を売っていて、
見つけ出す楽しみがあるんです。
その事例をいくつか。
なお、現在は廃止されている可能性もありますので、ご注意ください。
●事例1
まずはビギナー向けに駅に別の業種が入っているパターン。
無人化された駅舎の再利用のためテナントとして入っていることが多いですね。
郵便局(磐越西線・徳沢駅)、そば屋(木次線・亀嵩駅)、ラーメン屋(釧網本線・藻琴駅)などです。
ただ、最近は合理化により必ずしも切符を売っているとは限りません。
ちょっと専門的な話になるのですが、
JR側からすると、テナントとして入ってもらうのは固定資産税の支払い対策と、
清掃業務の省略や治安維持などに役立つからです。
さらに駅舎を残しておくと、人にけがをさせたりする原因になりますので
駅舎を解体してしまいます。
また、切符の販売となると、印刷や受け渡しの事務手間に加えて、
委託手数料の支払いも生じますから大変です。
ビジネス的にはテナントとして入ってもらうだけというのがベストでしょうけど、
鉄的にはさびしいですね。
代表例として、観光案内所が入ってる肥薩線の一勝地駅を挙げておきます。
入場券も売っています。
★注意点
外観上、出札っぽい窓口がなくても、必ず尋ねてください。
農協の受付カウンター横に乗車券が隠されているときなどがあります。
●事例2
駅の目の前で販売しているパターン。
雰囲気がよかった筑肥線・虹の松原駅をあげておきます。金券屋みたいにショーケースに入っているところも面白いですね。
これはすぐに見つかりますし、列車交換で10分程度の停車時間があれば買うことができますね(ただし虹ノ松原は交換不可能駅)。
ポイントは、あらかじめ近所の駅や車掌からどこで売っているか情報を入手しておくことです。
また下車の際は猛スピードで向かってください。
同業に先を越されて、タイムオーバーの危険があります。
ハイヒールなどもってのほかです。
2019/08/27 追記
現在、虹ノ松原駅は、券売機になってしまい、売店での販売はありません。
●事例3
さらに駅から離れているパターン。これは難易度が非常にたかいですね。
停車時間5分ぐらいでは、探し回っている間に時間切れになってしまいます。
離れているだけではなく、目立たない看板であったり、
そもそも看板がないパターンもあります。
まずは中央本線・定光寺駅
非常に古い写真で恐縮ですが、歓迎の大型看板が目立つ一方で、
小さく「きっぷうりば」とあります。
これを見つけるにはある種の嗅覚が必要になるでしょう。
※現在は乗車券も売っておらず、土産物屋もありません。
次に函館本線・銀山駅
なんせ、駅から離れすぎ。
冬などは左右が雪の山になるので、探し出すこと自体が困難です。
売店のテントにある「JRきっぷ」の文字でかろうじて販売していることがわかります。
これが無かったら、難易度最高得点を記録するでしょう。
最後に、難易度最高レベルの飯田線・唐笠駅。
この駅は天竜船下りの終点で、船に乗ってきた客が天竜峡駅に引き返すので、
天竜峡までに限って販売されていますが、
駅から離れた奥まった売店のレジの更に隠れた場所にあり、
看板もなかったような気がします。
探し出すには最高にレベルが高いです。
★ ★
ということで、
新三大切符を買うのが難しい駅は、
① 唐笠駅(飯田線)
② 銀山駅(函館本線)
③ 定光寺駅(中央本線)
といたします。
※定光寺は微妙ですが、唐笠と銀山のスコアは自信があります!
2019/06/15追記
1位を次の駅に変更します。
(夕方しか買えないらしい大田口駅)