旅と鉄道の美学

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【鉄道施設系】 味のある駅シーズ 小和田駅(静岡県浜松市・飯田線)

 飯田線沿線出身者ですが、この駅が全国的に有名になるとは思いもしませんでした。いまでも秘境駅として有名ですからね。駅舎が解体される前に再訪しておこうと思い、今回じっくりと観察してきました。

 けっこう駅舎もガタがきているので、早めに行っておいた方がいいかもしれませんね。

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  行き方は、お好みでということになりますが、車で行くのはよした方がいいですよ。後の方で書いておきましたが、道路から駅までの徒歩が半端じゃない。車で行った場合は大嵐や伊那小沢、平岡に駐車してから鉄道で向った方が合理的です。

 

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 豊橋方向です。保線用の引き込み線がありますが、かつては貨物用の引き込み線だったと思われます。

 

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 すでに交換設備は撤去されています。

 

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 駅正面です。かつては左にトイレがあったのですが、既にありません。なので、この駅にトイレはありません。列車に乗っているうちに済ませてください。

 

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 いちおう倒壊防止に補強がされていますね。

 

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 これは観光用に製作されたものではなく、かつての駅名板がそのまま残っています。

 

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 出札窓口も木製で残っています。公衆電話のマークもあるので、かつてここに赤電話が置いてあったのでしょう。

 

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 ジオラマとかで出てきそうなキッチュな蛇口とバケツです。なんか、そのー、リアル感を出そうと思って無駄に手を加えたら嘘くさそうなジオラマになっているバケツ。 

 

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 待合室です。右の机の上には訪問記録用のノートがあります。当然ながら引き出しを開けてみましたが、ゴミしか入っていません。

 

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 40年分ぐらいありました。

 

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 コピーの復刻版ですが、昭和54年からはじまってます。この当時は泊まり込みの駅員さんがいた時代です。

 

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 いちおうブログの紹介だけ書き残しておきました。

 

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 それでは散策道に行ってみます。

 

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 途中の休憩所です。

 

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 中にある幸せをよぶ椅子なんですが、汚くて座る気にはなれません。

 

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 もう少し降りると、秘境駅マニア界隈で有名な製茶工場跡です。

 

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 更に降りると天竜川が見渡せます。下流佐久間ダムでせき止められているので、流れは緩やかです。この色はエメラルドグリーンなどと言われますが、私は三河川合から下流の澄んだ宇連川の流れをみて育っているで、どうも良いイメージがありません。おかんの実家がもう少し奥なので、どちらの川でも泳いだ経験があるのですけど、風景は宇連川の方が上ですね。飯田線に乗って、東側に座ったら、長篠城から三河川合あたりで車窓を見てください。

 youtube飯田線の画像を見ると、ほとんどの方が湯谷温泉三河槇原の車窓をあげていますが、あの区間がいちばん風光明媚な個所です。地元では板敷川と呼ばれます。

 

 ということで、蜂もブンブンうるさいので、私はこのあたりで戻りましたが、この先に行けば道路に出ることが可能です。 

 グーグルマップのルートではありえないルートが出てきましたが、「小和田駅出入口」となっているところからけもの道が続いているので、徒歩で行くのであればここから入って行ってください。

 

bunshun.jp

 

 詳しいルートは次のサイトが分かりやすかったです。nagoyafun.site

 


www.youtube.com

 

 

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 最後にキップ収集家向けの記事です。

 まだ飯田線がCTC化(集中管理のこと)される前で、タブレットが使われていた時代の入場券です。 

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 無人化される前日の入場券です。古い物はこの日までのものが存在します。

 

 次は1993年のGWにイベントなどがあり、臨時で駅員が配置されたときの物です。水窪駅の駅員さんが出張して売っていました。

 イベントでは中部天竜駅の駅長が挨拶をしていて、その方は若いころに小和田駅に勤務したことがあるとのことでした。夜中はひっそりとしていて若干怖かったような話をしていました。

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 乗車券も需要がありそうな区間を用意していました。これらは記念用ではなく、客が多いので普通に乗客用として発売していたものです。

 

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 急行も臨時停車したので、急行券もすごい勢いで売れていました。

 

 

www.estoppel.jp

 

 

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