旅と鉄道の美学

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【国内旅行系】 駅な宿・宿な駅 ふれあいステーション 龍泉閣(飯田線・平岡駅)

 新シリーズ始めます。駅な宿・宿な駅

 対象は駅の中にある宿か、宿の中にある駅です。隣接は対象外となります。徒歩1分以内。旅師たるもの、こんな便利な宿があったら使うしかありません。

 

 ということで、わが地元飯田線から始めます。平岡駅と合体している龍泉閣です。

 まあ平岡駅は既に無人化されているので、もう宿におまけで駅がくっついているだけですよ。昔は、新宿行きの急行があったり(飯田までは普通)、貨物の発着で結構な人数の駅員さんがいて、にぎやかだったのですがね。。。

 

 私の予測ですが、平岡駅は宿泊施設が家主で、JRは駅事務所部分を借りているテナントではないでしょうか。見た目から判断するに。

 

 さて、まずは場所からです。

 飯田線のだいたい真ん中ぐらいですね。東京に出る場合、平岡から辰野方向の方は中央線回りか、中央道の高速バスを利用します。水窪から浦川ぐらいはバスで浜松に出て新幹線で東京に行く傾向があります。東栄から南は豊橋経由で東京に行く傾向があります。

 この駅は旧南信濃村や上村方向から来るバスの乗客が乗り換えて飯田に行くことが多かったのですが、いまは飯田までの直通バスができたので、天竜村の方ぐらいしか利用しないと思います。

 朝の通勤時間なのに閑散としていて、すっかり寂れてしまいました。

 

  まだそこそこにぎやかだった時代の平岡駅です。

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 NHK大河ドラマ武田信玄ののぼりがあるので、1988年(昭和63年)でしょうね。まだキオスクがあったと思います。この駅のキオスクでハチの子やイナゴのつくだ煮を良く買いました。

 

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 国鉄時代の入場券です。

 

  ★  ★

 

 それでは、今回の訪問記録となります。

 

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 右に見える給水車が源泉から温泉を運ぶ車です。

 

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 天竜峡方向から見ています。急な斜面を切り開いて駅が造られているのが良くわかります。

 

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 少し南に位置する昔の駅前階段です。かつてはこの場所にバス停がありました。

 

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 前の駅舎があった場所は駐車場になっています。


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 これは昔からある乗務員宿泊所です。現役です。

 

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 目の前がバス停になっています。

 

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 1Fがレストランになっていて、地元の方もお昼を食べにくるようです。

 

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 宿の入り口と駅の入り口は同じです。

 

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 入ってまっすぐ行くと平岡駅の改札。出札は既に壁になっています。もう復活はなさそうですね。

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 右がフロントです。20時でここにはシャッターが下ります。

 

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 洋室6室、和室3室です。職人さんたちのビジネス需要が結構ありそうな雰囲気だったので、早めの予約がいいでしょう。 

 

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 一人で泊まる場合の線路側の和室は1室だけです。線路側の洋室は2室です。

 

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 洗面所とトイレは付属しています。風呂はついていません。

 

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 窓からの風景です。平岡止まりの終電の1本前ですが、誰もおりませんでした。

 

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 大浴場です。日帰り入浴も可能なので、秘境駅巡りの疲れをいやすにはいいかもしれません。22時まで開いています。

 

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 温泉ではありますが、ここで湧いているのではなく、給水車で運んでいます。

 

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 フロント横に鉄道部品の展示コーナーあり。保線関係ばかりなので、保線に携わっていた方から譲り受けたものと思われます。

 

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 昔の写真も数枚あり。これは満島駅(現平岡駅)の写真。

 

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 ジオラマコーナーがあり、平岡駅の模型が作ってありました。

 

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 長期旅行者にはうれしい無料の洗濯機と乾燥機。ビジネス需要にも配慮していますね。

 

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 お土産は秘境駅最中はいかがでしょうか。

 

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 夕食です。ビジネスプランなので、簡素です。

 

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 朝食です。



  ★  ★

 

 では、平岡駅構内を見てみましょう。

 

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 貨物用の引込線はだいぶ剥がされていましたが、旅客線はある程度残っていました。ってか、現在の駅がある場所が元貨物ホームですからね。

 

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 この跨線橋は崖の上に住んでいる方用です。昔はホーム直結の裏口がありましたが、その代わりです。宿の非常口とつながっていますが、宿側はオートロックです。

 

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 天竜峡方面です。1、2番線とも出発信号機があり、一番右の留置線は入換信号機のみです。夜間は留置線に終電が止め置かれます。

 

 ということで、飯田線を訪れる際は、ちょうど中間ぐらいなので、泊まってみてはいかがでしょうか。あとは、湯谷温泉天竜峡温泉などが駅近でお勧めです。

 

リンク⇒ 天龍村 : ふれあいステーション龍泉閣

 

 

www.estoppel.jp

 

 

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