旅と鉄道の美学

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【国内旅行系】 鯖街道を辿る。JRバス若江線(小浜駅⇔近江今津駅)

 今回は、若狭湾岸の小浜から琵琶湖畔の近江今津まで至るJRバスのお話です。この路線はもともと国鉄線として敷かれる予定でしたが、バス路線のまま現在に至っているという由緒正しい路線です。若狭の「若」と近江の「江」で若江線(じゃっこうせん)といいます。

 途中までは有名な鯖街道ですね。 

 詳しい路線図は下記を参照ください。

若江線 | 高速バス・夜行バスの予約なら西日本ジェイアールバス

 

 で、単に歴史のあるバス路線というだけでなく、意外に便利なんですよね。例えば京都から小浜に行くことを想定してみましょう。

 【小浜線経由】

京都1045→(新快速)→敦賀1215/1220→小浜1322

2640円

 【JRバス経由】

京都1045→(新快速)→近江今津1134/1145→(JRバス)→小浜1245

2340円

 

 このように時間も金額もJRバスの方がお得です。

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 さらに日本で2か所しかないJR旅客鉄道線との連絡運輸を認めているJRバス路線なので(もう1か所は下記参照)、JRが近郊区間近江塩津までが近郊区間)であっても途中下車が可能な乗車券ができてしまいます。上の乗車券は私が今回使用したもので、2日間有効になっています。

 これなら途中で遊びながらいけますよね。但し、JRバス区間で途中下車はできませんので、バス区間の途中で降りる予定の場合はいったんそこまで購入してください。 

 

  ★  ★

 

 それでは順番に乗りレポです。

 

  小浜駅

 

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 午後から雨になってしまったので、郵便局へ行くのはあきらめて前の便に乗りました。

 

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 柱にしっかりと書かれています。「JRバス(若江線)経由で湖西線を利用して旅行されるお客様は駅窓口で乗車券をお買求めください。」小浜駅の増収戦略が垣間見えます。他の駅では手間取るJRバスからJR鉄道連絡乗車券を、小浜駅の駅員さんは秒速で出してきました。それが上の乗車券です。「自動車線」と経由にあるのが特徴です。

 JR西日本エリアならどこまででも購入できるので、皆様、高い乗車券を買ってあげてくださいね。

 

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 出札と改札です。むかしの主幹駅の雰囲気が出ていますね。国鉄時代の機能美を感じるような雰囲気です。

 

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 目の前が近江今津駅行きのバス停です。

  

  上中駅

 

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 駅前にバス停が2か所縦列になっていて、小浜駅行きと近江今津駅行きです。

 

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 私はいったん上中駅から乗って小浜駅にバスで向いました。やはり全区間乗っておかないと気になるので。。。

 

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 上中駅ではJRバスの乗車券類を発売していますが、定期券、回数券と乗車券(近江今津まで)に限られます。

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 こちらが乗車券と回数券です。推測ですが、この駅は委託駅なので、契約上か収支管理の都合上、POSでJRバスの乗車券を処理することができず、手売り券が残っているのだと思います。

 

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 出札です。右の階段は反対ホームに行く通路です。

 

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 こちらは待合室です。

 

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 ホーロー製のサボと駅名板が展示されていました。

 

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 こちらは国鉄とJRの制帽です。右上がグレー色時代のJR制帽、左上が国鉄の助役用、左下が優等列車の車掌(夏用)、右下が駅員用です。乗客専務の腕章は国鉄時代の客扱い専務車掌用です。

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 上中駅をでると、県境にむかって山間に入っていきます。 

 

  天増川口バス停

 

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  道の駅若狭熊川宿をすぎて天増川口を出ると滋賀県に入ります。

 

  保坂バス停

 

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 保坂から右方向が京都に続く有名な「鯖街道」です。 バスはまっすぐに琵琶湖に向かって進みます。

 

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  近江今津の市街地に入り始めました。この後、ちょっと複雑なルートを通って駅に向かいます。

 

  近江今津駅

  

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 ドシャ降りのなか近江今津に到着です。

 

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 待合室はありますが、切符売り場はありません。少し離れたところに営業所はあります。

 

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 駅の出札と改札です。ここでJRバスの乗車券が購入できるのか確認するのを忘れました。

 

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 なんとなくこの殺風景さが気に入ったので写真を撮りました。公団型(日本鉄道建設公団)の雰囲気丸出しですよね。昭和40~50年代にできたことがよく伝わってきます。