旅と鉄道の美学

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【鉄道施設系】 味のある駅シリーズ 松尾寺駅(小浜線)

 読み方は「まつのおでら」です。「の」が松のあとに入ります。

 非常に風情のある駅で、一度寄りたかったので、天橋立からわざわざ足を延ばして行ってきました。雰囲気は山寺駅みたいですね。地形といい、お寺の位置といい、駅舎の造りといい、そっくりです。夏の蝉しぐれと一緒に黄昏時での訪問がいい感じでした。登録有形文化財です。 

 

 近くに(というか徒歩だときついけど。)、松尾寺が実際にあります。ちなみに大和郡山市の松尾寺は「まつおでら」ですね。

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 駅正面です。ポーチ部分が電球色なので、いい感じの色合いになっています。

 

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 趣のある電球です。

 

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 これも電球色にしてほしかった。

 

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 事務室部分はカフェになっています。


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 これ、本来は事務室内の業務連絡掲示板です。工事予定とか規制情報などを書き込むものです。右の「専貨」が貨物駅でもあった名残でしょう。 日本板硝子舞鶴工場専用線がこの駅から舞鶴湾の方向に延びていたようです。ちなみにその路線の前身は海軍の工場専用であったようです。

 今回の訪問で貨物の専用線のことは初めて知ったのですが、貨物マニアの間でも有名だったんですね。 

 

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 Nゲージのまんまのような造りです。

 

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 これが一番好きなアングルです。30年前にこの角度で列車から見たとき、一度寄っみたいと思っていました。ホームから離れている駅舎は、その途中の庭がアクセントになるので、全体的に重厚感がでますよね。庭園付駅舎のように。植栽がきれいに刈りそろえられています。

 

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 交換設備はなくなっていました。

 

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  ホームの先端は草だらけです。

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 貨物専用線は右にカーブしていました。ガードレールが見えると思いますが、現在は、あの道路が路線跡に続いているので、廃線跡の探訪ができますよ。
 

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 台だけ残っている「わたしの旅スタンプ台」です。無人になったのが86年なので、30年以上この状態ってことですよね。おそらくこの駅舎と運命を共にするのでしょう。



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 これが中学生の時に押したスタンプです。たしか東舞鶴駅に一緒においてあったと思います。このときは、鉄道ではなく、車に乗って家族で行った時なので、行程表がきちんと残ってないんですよね。

 

(撮影日:2020年8月31日)