一次関数って中学生になってからやるんでしたっけ?
ということで、ちょっと背伸びしたい鉄ヲタの小学生向けの記事です。これをやっておくとエクセルも勉強できるし、関数もビジュアル的に理解できておすすめですよ。私は小学生の時に鉄道本でダイヤの書き方みたいなものがあったので、まねして地元の飯田線の列車ダイヤをよく描いていました。その後の関数の勉強はあっさり理解できましたね。
今回は、次の2記事で思いついた実践編です。大人だと、簡単すぎてあまり面白くないですよ。小6~中1対象のネタです。
1 題材選び
都会すぎると複線や複々線なので、本数が多くて大変ですし、交換や退避が少ないので、手間がかかるだけで面白くありません。ローカルすぎると、単純な交換ばかりでこれも面白くありません。
①単線で、②特急や急行などの優等列車があって、③1時間に2本程度がいいですね。そうなると、急行火の山が走っていた時代の豊肥本線ぐらいがちょうどいいのです。もうすこしレベルを上げたい人は、国鉄時代の山陰本線などがいいでしょう。特に伯備線の列車も入ってくる米子付近などが面白いでしょう。
2 下地作り
まずは縦に駅名、横に時間を記入します。5分目ダイヤ(5分で1マス)ぐらいでいいでしょう。このとき縦の幅は調整しません。
余裕がある人は、交換できる駅とできない駅を調べて横罫線の種類を分けるといいですね。交換できない駅は破線にするとか。
3 駅間調整
時刻表の営業キロを参考にセルサイズを決めていきます。ちなみに営業キロはちょっと嵩ましした距離なので、実キロとは違いますが、あまり気にしなくてもいいです。
上図の右端のように入れ込んで係数を一定にして、各駅間のセルの縦幅をきめて、調整します。関数でいうと、縦がY軸、横がX軸です。
4 優等列車から記入
基本的に優等列車が退避することは少ないので、これを優先的に記入していきます。もちろん退避設備の関係で、特急が普通を待つような場面もありますが、例外です。そんなのにであったら、それはそれで描く楽しみがありますね。
そうすると、駅でないところで交わってしまう部分があると思います。
5 列車交換の筋を調整する
時刻表の情報をもとにある程度、感で調整をします。主幹駅の場合は、着発の時刻が記載されているので、これも参考にします。
6 普通列車の記入
いよいよ普通列車を描いています。
同じように駅でないところで交わる部分が出てきましたので、調整します。
7 最終調整
完成しました。これで西村京太郎サスペンスのトリックは明確になりました。ちなみに本物の列車ダイヤ(JR以外は「列車運行図表」ということが多い。)は、各所に秒を示すヒゲ(下記参照)がつきます。
8 楽しみ方
撮り鉄の方などは、列車ダイヤを片手にして撮影ポイントの選定などにつかっていたとききました。車両マニアの人は運行車両の見極めですね。たとえば下図の赤矢印ですが、どの列車がどの駅で折り返すかなどを予測します。
ちなみに、ダイヤマニアが萌える部分が赤丸のところです。予測で描いていますが、たぶん普通が到着するまで急行が少し待たされています。
また、青矢印を見てください。702D(急行火の山2号)が宮地駅をでて、すぐに続行の普通列車が出るので、阿蘇駅と宮地駅は閉塞のやり取りで忙しそうですね。急行が阿蘇駅を出たら、手早くタブレットを収納しないと宮地駅で取り出せないので、発車が遅れてしまいます(今はやっていませんよ)。という風に妄想して、旅に出たら実際に確かめるのです。
タブレットの仕組みは下記へどうぞ。
さらに時刻表に載ってない信号場などがある路線は面白いですよ。どうやってもこうやっても、単線なのに駅と駅の間で交換するしかない結果になったら、信号場を疑いましょう。あるいはそこだけ複線という場合もありますね。
高山本線とか信号場が多めですし、かつては特急も急行も貨物も走っていたので、ダイヤの描きがいがありますよ。山陰本線などはところどころ複線になっていたりして、複雑でおもしろいですよ。
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さて、私のような収集マニアは何度も折り返して各駅の入場券を集めていくので、行程の作成に使いました。
赤矢印のように、宮地駅に急行で降り立ったら10分後に普通が出るので、急いで入場券を買って、阿蘇で折り返して、、、などと青春18きっぷや周遊券(もうないけど)を使って巡っていくのです。で、昼飯をくう時間を設定し忘れるというオチです。
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こんなもん専用ソフトつくってやったら早いやんって思う方、いると思います。
もちろん専用ソフトでており、むかしはよく使いました。このソフトの先駆けとなるのは、WinDIAです。鉄ヲタに一番使われていたと思いますが、win7以降は対応してないようです。春奈るなのWindiaとはちゃいまっせ。
リンク⇒ WinDIA
いまはOuDiaがよく使われているようですね。私はもう列車ダイヤを必要とするような旅はしないので、使ってないですが、ネット上では使いやすいと評判ですね。
リンク⇒ OuDia のホームページ