旅と鉄道の美学

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【鉄道部品系】 赤い腕章白い腕章・・・国鉄車掌と運転士の腕章について

 JRになって半年ぐらいですかね。新制服になるまでは国鉄時代の制服が使用されていました。その中でも車掌の赤腕章は派手で目立ちました。特に夏の白服に赤い腕章はカッコ良かったですね。

 

 (旧大社駅より)

 

 そんなわけで、最近は乗車レポばかりなので、ちょっと鉄道部品の話題を入れておきます。 

 

  車掌の腕章 

 

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 車掌長です。基本的に複数名乗務する列車に1名が乗務して、責任者となりますが、代勤で車掌長2名で乗務するようなこともあったようです(漫画カレチでも特発車掌で登場します。)。もちろん車掌長1名乗務もありました。

 夜行列車などでよく車掌室に遊びに行ったりしたのですが、車掌長はいい人ばかりでしたね。車掌長をやっているだけあって、穏やかだし、物知りで、いろいろと面白い話をうかがいました。なんか格がちがうな~って雰囲気を感じました。

 

 ところで、どーでもいいですが、掌の字がちょっと間違ってますね。

 

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  本来、真ん中は垂直でないといけません。前の腕章からこのように表記されているので、最初にデザインした人が「掌」の書き順と漢字を間違えて覚えていたのでしょう。漢字のミスが国鉄が無くなるまで続いたということです。

 これをまねして「掌」を学校のテストで書いたら、×になったので、印象に残っています。

 

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 こちらは主任車掌です。なんとなく持っている1本なのですが、どこで使われた腕章なのかわかりません。字体からし国鉄の物だと思うのですが、調べてもわかりませんでした。ネットにも上がってないですよね。知っている方がいたら是非とも教えてください。

 私の予測では、JRになったときに、主任車掌という職種が登場した会社もあったようなので、新制服が登場する際に一時的に使用した腕章なのか、私鉄の物なのか。。。

ちなみに裏面に日付や納品者の表記はありませんでした。

 

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 車掌長とともに優等列車に乗務できる専務車掌の腕章です。客扱いと荷扱いの専務車掌がいて、これは客扱いの専務車掌ですね。この階級以上が、列車内の警察権をもった特別司法警察職員となりました(JRになったときこの制度は廃止されています)。

 漫画のカレチで有名ですね。カレチというのは、国鉄内で使用されていた電報の略号で客扱い専務車掌のことです。ちなみに車掌長はレチチ、車掌はレチ、荷扱い専務車掌はニレチ、運転士はウテシなどです。たまに鉄ヲタが、したり顔で「ウテシ」とか言っていると思いますが、そういう意味です。あ~、私は言いませんよ。なんかマニアマニアしすぎてキモイじゃないですか~。

 

 いまでも青春18きっぷに車掌から日付の記入をうけると、最後に「375Mレチ」とか書かれると思いますが、こういったところに残っています。

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カレチ(1) (モーニングコミックス)

カレチ(1) (モーニングコミックス)

 

 

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 普通列車と快速列車に乗務する普通車掌用です。上が昭和50年代以降、下が昭和40代ぐらいまでの物です。下は文字が刺繍ではなく、フエルトの切り貼りになっています。

 優等列車で運転業務に従事する場合に乗務したこともあると聞きましたが、基本的に普通と貨物ばかりです。

 

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 むかしでいうと列車ボーイですね。寝台特急に乗務して、寝台のセットなど、その車両のよろず承り担当です。

 

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 これは、寝台特急さくらを舞台にした映画「喜劇 急行列車」の一場面です。ウェイトレスのお姉さんと仕事中にいちゃいちゃしているところを青木専務車掌(渥美清)に見つかってしかられるという場面です。この映画は古いので、「乗客掛」の腕章をしていますが、これがのちに「乗客案内」という腕章に替わりました。

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 漫画のカレチでは「車掌補」という職名ででてきますね。

 

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 ちなみに上の青木専務車掌は「乗客専務」の腕章を着けていますが、この当時は車掌長制度がなく、専務車掌と車掌の2種でした。そのときの腕章はこのオレンジカードの左上と右下です。英語表記が入っているのは、優等列車なので外国人にも分かるようにしているわけですね。

 

 この中で「列車掛」の腕章があるとおもいますが、貨物列車専属の車掌です。

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 こんな形で乗務して運転状況の監視や駅での入換作業に従事しました(昭和60年10月・豊橋駅)。左はホーム監視中の助役さんです。乗務中は結構暇だったらしいですね。ラジオを聞いていたり、読書をしていたとききました。今ならスマホを見ていて、こっそり乗客にチクられそうですね。昭和61年にこの職種は廃止されています。

 

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 気になる方のために、腕章の裏側も写しておきます。
 

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 真ん中に安全ピンがあってこれで腕に止めます。 

 

  運転士の腕章

 

 ついでに運転士の腕章です。今は機関車運転士といわれますが、国鉄時代は機関士です。こちらは汚れることが多いので、コーティングされていますね。

 

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   新幹線乗務員

 

 ここからは新幹線です。新幹線の乗務員は在来線とは若干違う制服を着用していましたが、腕章もちょっと洗練されていました。 順番に、車掌長、客専(乗客専務)、車掌、乗客掛、運転士です。

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 映画「新幹線大爆破」の車掌長もしっかりつけていますね。

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赤い腕章―昭和の国鉄車掌物語
 

  

www.estoppel.jp

 

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  こちらは韓国の車掌の腕章です。日本の影響もあって、そっくりでした。今は使われてないですよ。  

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 (韓国鉄道公社 鉄道博物館にて)  

 

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