旅と鉄道の美学

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【切符系】 デザインもさまざま 海外の車内補充券

 いまではICカードの普及で車内補充券(車内乗車券)を見ることはなくなってきたと思います。昔の中央特快などは、車掌が二人一組で車内をまわってきて、ものすごい速さで乗車券を作っていましたね。

 やはり日本が一番、車内補充券が売られる国だと思います。それは、根本的に列車ごとの乗車券制度ではないので、乗り越しなどが多いことや、連絡運輸制度の複雑さなどに由来すると思います。

 

 さて、本記事は海外の車内補充券の話題です。ここまで集めている人はあまりいないと思いますが、入手するにはいろいろと苦労があるものです。特にフリー切符などで乗っている場合には、何でこんな紙切れがほしいのだ?という点の説明から困難をきたします。 逆に切符集めが趣味だと理解されると、使用済みの乗車券をくれたりします。

  無人駅から乗った場合は、自然と車内で乗車券を購入することになるので、これは心配いりません。しかも日本と違って集札されないことが多いので、簡単に手元に残せます。

 

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 これはサハリン(ロシア)の無人駅から乗車したときのものですが、残念ながら印刷発行器をもっており、レシートの乗車券でした。

 ユジノサハリンスクコルサコフ間では手書きの補充券(日本の特補にそっくり)を持っていたのですが、現金だけ徴収されて乗車券をもらえませんでした。その車掌に対しては、いまだに横領したのではなかろうかという疑いが消えません。乗車券を書く気配すらなかったですから。 

 

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 これは韓国の逍遥山から新炭里までの車内補充券ですが、残念ながらカーボンの文字が消えてしまっています。小田急の補充券などにありがちな3年ぐらいで消えてしまう質の悪いやつです。

 このときは、これを買うためにわざと最低運賃で乗って、すぐに車掌に乗り越しを申告しました。すぐに言わないと、不正乗車の疑いを掛けられますからね。

 

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  これは台湾の車内補充券で、知人からのもらい物です。 発行に手間がかかりそうなつくりですね。

 

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 ちなみに台湾の車内検札印はこんな感じです。日本とそっくりですね。 

 

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 検札中の車掌(セルビア国鉄)。手書きの補充券を持っています。

  

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 そのときの乗車券がこちらです。

 

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 こちらはタイの車内補充券です。検札鋏を持っている車掌ともってない車掌のバージョンです。上の乗車券の上端の鋏こんが検札のあとで、日本の改札鋏と同じでした。下のものは右端の破れている部分が検札あとです。

 

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 これはミャンマーダゴン大学線の車内補充券で、落ちていたのを持ち帰りました。たぶん外国人は買えない物だと思います。

 

 

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 古風な活版印刷の車内補充券で、スリランカです。