旅と鉄道の美学

鉄道を中心とした国内外の旅と切符などについて語ります。

【コラム】 子供たちの夏休みの旅。オレのアホな経験を語ってみることにする。

 夏休みって冬休みや春休みよりなんだかテンションが上がりますよね。そこで旅師流の子供向けぶっとびアドバイスです。

 

1 いついくの?

 まず夏休みの宿題との関係が問題となります。わたくしの場合は、ご多分に漏れず、お盆までは何もせず、お盆過ぎにやり出して、結局、終わらずに9月の始業式は青ざめた顔で登校ですね。たまに7月に全部終わらせたとかいう猛者がいましたが、あんな奴は裏切り者ですよ。出校日前や始業式前に2徹して必死で片付けるのが毎年の恒例行事でした。ただ、このとき、【提出時間までに】間に合わせたという経験が、なぜか社会人になっても蘇ってきて役に立ってますw。繁忙期に新規事業の立ち上げなどが重なったときなど、時間がないので2徹ぐらい普通にやってきますから、中島みゆき地上の星が脳内に流れる中、あのときの徹夜を思い浮かべて懐かしがるわけです。

 

 さて、夏休みの最初なのか、途中なのか、最後なのか。お盆前後は混みますし、チケットの入手が難しいので、できれば避けたいですね。イベントの時期はお盆前に設定されることが多いので、イベント目的であればお盆前です

 私の視点としては、夏の雰囲気重視で、7月と8月下旬の2回をおすすめします。7月は休みになったばかりで、無駄にテンションが高いので、キャンプや山登り、海の家、あるいは海外旅行など、精神面でも体力面でもエネルギーが必要な旅を入れます。

 終わりの方では、のんびり船の旅に出るとか、おじいちゃんおばあちゃんの家でのんびり過ごすとかですね。夏の疲れを癒しながら、クールダウンして秋に備えると。

 

 私の場合は、ひと夏で2~4回行っていました。学校や地域の旅行や家族旅行、親戚との旅行、友達との旅行に加えて、祖父と一緒に行っていた過酷な鉄道旅行があったので、夏休みは出かけてばかりでした。 

 

 

2 どこへ行くの?

 家族旅行なら、いっそ海外はどうでしょうか。高いとか言う人は準備が遅いからでしょう。安く海外に行くには、準備が早いこと。ほぼこれに尽きます。国内旅行にしても、旅館などはリーズナブルな部屋から埋まっていきます。夏休みなら、お父さんの休みさえ決まれば、冬にでも申し込みができると思います。そうなれば、格安航空券も手に入りますので、国内旅行より安いかもしれません。それに小さい頃に日本語の通じない場所に旅行をするというのは中々良い経験ですよ。世界観が広がるんですよ。

  私の初海外は、中学の時の韓国ですが、新鮮な経験でしたね。土産物屋で頑張って韓国語と英語を交えて話したら、日本が話せるおばあちゃんだったとか。別に金持ちではないですよ。学校の研修の一環で行っただけです。ちなみに大韓航空が落ちたすぐあとです。

 

 (参考記事) 

  

 いずれにしても、非日常を主眼としてください。これが旅の醍醐味です。これは、工夫すれば、近くても可能ですよね。平日に急に仕事を休んで、通勤と逆方向の電車に乗る番組がありましたが、そんなチョットしたことでわくわくできるんですよ。日々の通勤でも同じルートを通らないなどですね。通学は通学路が決まっているので、迂回を薦めるのは気が引けますが、私は普通にいろいろなルートで家に帰っていました。

 

 私の事例で恐縮ですが、愛知県で飯田線沿線に住んでいる人が街に繰り出す場合は、豊橋が基本で、足を延ばして名古屋なんですね。それを小学生のとき、友人らと一緒に逆方向に行ってみようと企てたわけです。普通は大人も行きませんし、ましてや小学生だけでは行かないです。最初の年は長野県の飯田に行きました。リニアの駅ができる予定の場所ですね。そこそこ街なんですが、なんか豊橋とは違う空気感があり、新鮮でした。長野県っぽさを感じるというか。翌年、さらに足をのばして、飯田線の終点の辰野まで行ってみました。そうすると、今度は中央本線の駅なので、駅の雰囲気が東海道本線と少し違うわけです。

 

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 そのときの辰野駅の写真です。まだ国鉄なので、JNRと入っていますね。乗車券を手に入れるため、一つ手前の宮木駅で途中下車して、雨の中を歩いて散々でした。

 

 という風に、通常と逆に行ってみるだけで、子供でも大人でもちょっとした冒険になりますので、近隣の鉄道を逆に旅してみるというのはありです。

 

 

 あるいは、学校で勉強した場所に行くのもありですね。古墳や城、古戦場跡、あるいは文学作品で登場した場所などです。わたくしは、志賀直哉の「城崎にて」を読んで、直後に城崎温泉に行ったこともあります。私ではなく、今は国語の教師をやっている友人のリクエストですが、急行だいせんの寝台に乗れるので合意しました。

 これって何がいいかというと、学校の授業で、「吉野ヶ里遺跡についてわかる人?」とか言われたときに、とりあえず「行ったことあるんですけど、、、」とドヤ顔で話しはじめて、ちょっとした教室のヒーローになれるんですYO!

 

 

3 誰と行くの?

  家族、親せき、友人、学校の行事、地域の行事など、いろいろなつながりがあると思いますが、ひと夏に1回は、友人とのグループ旅行か個人旅行を入れたいですね。

 私の一人旅は、日帰り100キロ圏は小学生でデビュー、日帰り100キロ圏以上は中学生でデビュー、高校生で念願の夜行列車の許可が親から下りました。日帰りの場合は、始発で出かけて終電で戻るという、親の許認可の範囲を守りながら、フル活用した旅行をしていました。夜行が許可されたときは、ならば連泊もいいだろうと拡大解釈して最長で長崎まで往復しました。もちろん青春18きっぷ使用です。

 

 何が言いたいかというと、個人にしてもグループにしても、ある程度イニシアティブをとれる旅行を経験しておくと役に立つということです。ハプニングは全部、自分に降りかかってきますからね。

 高校生の時の旅行では、鉄道ショップで買った鉄道部品の入ったカバンを忘れ物と間違われて、車掌に拾得されて、窃盗犯に間違われてまいりました。遺失物扱い所に行ったら、駅長室に呼ばれて、そのまま鉄道警察隊に取調室に連れて行かれて、3時間近く取り調べですわ。幸い、ショップの店長と連絡がついて無罪放免ですが、その先の計画がグダグダになりました。自宅には警察から電話が入って心配されるし。

 シロと判明したときに、2時間近く調書を書いていた警察官の残念そうな顔が面白かったです。「お疲れ様でした。」と言って、意気揚々と鉄警の分駐所を後にしました。

 

 

4 誰が計画するの?

 旅師流のアドバイスは、子供たちに計画させてあげてほしいということです。

 

 (1) 家族旅行バージョン

 普通はお父さんが企画担当で、お母さんが予実管理というのが多いですよね。これをですね子供に全部やらせるわけです。もちろん随所、随所でチューターとして入ってもいいですが。

 国内旅行レベルなら失敗しても多少予算オーバーするだけで帰ってこれないことはないので、問題ありません。お父さんは荷物もち、お母さんは財布を握っているだけで、あとはついていくだけが基本です。これで親はだいぶ手抜きできると思いますよ。旅行って、リサーチから各種手配までやると、そこそこ頭を使います。子供ならまだまだ知識がないので、楽しみながら必死で調べるでしょう。

 さらに手配も基本的に本人にやらせてみるのが面白いです。旅行会社に行ってどうやって申し込むのか、ホテルや旅館でチェックインできるのか、間違えずにバスに乗れるのか、タクシーの運ちゃんに行く先を伝えられるのかなど、こどもに添乗員役をやらせるのです。初めてのお使いのバージョンアップ版です。

 ここまでやらせると、子どもにとってはかなり充実した旅になります。帰ってくると、本人はぐったりでしょうけど、充実度はあると思います。何より、これだけの経験が他に活きてきます。 

 

 以下は、私が小学生の時に最初に自作した行程表の一部です。漢字が書けなかったか、読めなくて困るリスクを考えてひらがなの駅名になっています。ここまで詳細に計画できる力が当時、あったとは思えませんので、旅行好きの祖父がチューターになって、アドバイスをくれたのだと思います。人生で初めて東京に出るのに、夜行の普通列車というのがミソです。新幹線などは興味がなくて、大垣夜行に乗れることが一番うれしかった記憶が残っています。人様が寝ている最中に列車に乗っているという特別感でわくわくでした。

 

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 なお、大事なことは計画を失敗しても文句を言わないことです。普通の子供なら自分の計画で家族が迷惑をこうむったので、十分責任を感じていると思うのです。そうではなくて、一緒に次の旅で失敗しない方法を考えてみてあげてほしいのです。

 だいたい子供の失敗などは、大人からしたら大したことはありません。乗りおくれてシータクとか、予定外にホテルに泊まる羽目になるとか、イベントに間に合わなかったとかで、人生の重大事になるようなことはないでしょう。でも、子供にとっては大失敗なので、責め立てたら、工夫して次につなげる意欲がなくなってしまいます。

 

 (2) グループ旅行バージョン

  子供たちで旅に出る場合は、幹事をやらせるといいですね。あれは子どもながらも、マネジメント能力が試されますよ。失敗すると、家族と違って、容赦なく文句を言ってきますし。

 私のグループはだいたい、私が計画をしていましたが、たまに飽きて他のメンバーにまかせていたりしました。でも、ついついダメだししちゃいました。悪い癖です。

 まあ、でも他の人が幹事をしたら、多少の失敗を目をつむってついていくべきでしょうね。そのあたりでも人付き合いが養われますよ。

  

 (3) 個人旅行バージョン

  最近ですと、防犯面の問題はあろうかと思いますが、個人旅行をやらせたいですね。段取りも自分で組ませるのです。

 個人旅行は、不安もありますが、ある意味気楽ですよ。計画が狂っても、自分しか被害なないので、責任を感じることがありません。上に書いたように、仲間と旅しているときに警察に連行されたなんて話になったら、相当迷惑かけてしまいますからね。 

  私の場合は、高校生で夜行一人旅などをバンバンやっていたので、厳密にいうと深夜外出ということで青少年保護育成条例違反になってしまってました。

 

 

5 行っただけで終わらないで

 できれば、ここも力を入れてほしいですね。いっただけでなく、記録をきちんと残してほしいのです。画像や動画だけではなく、編集して家族や友達に発表するといいですね。プレゼン能力が養われます。

 パンフレットや切符なども残してください。意外に捨てがちですが、旅行の計画表を残しておくとよい思い出となります。また、チケットやレシート類は日時が特定できるので、あとで整理するのに役立ちます。ボロボロになった小学生時代の計画表をこの歳で見ると、そのときの風景が蘇ってくるので、二度おいしいです。

 

 また記録するときは単にファイルに入れるだけではなく、何か感想じみたものも書いておくとよいと思います。 読み返した時に思い出します。

  

 ちなみに、こういった記録を小学生の時から続けていたので、社会人になってからの出張報告などは余裕ですね。そのうち旅行記録のコツのような記事をアップします。

 

 ★長文失礼しました。