旅と鉄道の美学

鉄道を中心とした国内外の旅と切符などについて語ります。

【コラム】 磯田道史氏講演会「江戸を学ぶ」に行ってきました

 近所の商店会で面白い企画をやっていました。500円以上の買い物を3回すると、講演会のチケットをもらえるというもので、講演者は『武士の家計簿』や『無私の日本人』などの著作で有名な磯田道史氏です。

 

 たいてい旅好きな人は、歴史、地理、料理などが好きなように、私も鉄道ほどではないですが、興味のある分野です。法学部でなければ、文学部史学科に行っていたと思います。氏の著書は有名になる前から読んでおり、テレビや講演録などは聞き入ってしまうぐらい面白いと思っていました。

  

 ということで、チケットが品切れになる前に、さっそくインド料理屋でビリヤニ(w)を食べて、セブンイレブンで弁当買ってチケットをゲットしました。

 

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 テーマは「江戸を学ぶ」で、主催した商店会の存在する牛込地域の歴史的背景と江戸城との関係、江戸時代の教育と識字率、今後のAI革命などでした。相変わらず面白いですね。まったく飽きずに2時間聞くことができました。

 

 磯田氏は、現在の状態を、農業や工業の革命と並ぶぐらいのインパクトで、AI革命の入口にあるとの評価でしたが、この点は同感です。GAFAを中心としたグローバルなIT企業がますます台頭していく中で、作業としての単純労働が消滅するか低賃金に追いやられることで、思いのほか早く職場環境が変わっていくのかもしれません。

  気になったのが教育格差の話です。所得格差による教育機会の格差は当然にあるにしても、親自身が学ぶという姿勢を持たなければ、その子供も学びに対して関心を持ちにくいまま大人になっていくことへの懸念です。学びについては、金銭面より意識面の方が大きく影響するのではなかろうかと思うところでした。

 

 PS.

 磯田センセへ(面識なんてないけど、読んでもらえることを期待して偉そうに書いてみる。)

 最初に講演の要点と道筋を語ってもらって、ご自身の主張したい点に向かって論証を重ねるように話していただけると学術講演会っぽくて尚よかったです。また、パワポの資料で、ときどき話の内容と関係ないページが見え隠れしましたが、消化不良感が残ってしまったので、予め削除してもらった方が良いような気がします。コース料理を食べているときに美味しそうな裏メニューが見えてしまった印象です。