まずはこちらを見ていただきましょう。
何か変じゃないでしょうか。同じ駅?
そうですよ。秋葉原を出て御茶ノ水と神田を廻って秋葉原に戻る定期券
JRで最短の一周経路です。
ちなみに私鉄では広電の紙屋町だと思います。
実はこの定期券、しばらく前までは補充券での発行でしたが、ICか磁気券に変更になっています。本社より発売できる場合は、ICか磁気券で発売せよと指示があったそうで、補充定期券での発行は無くなっています。
ちなみに補充定期券時代は、国鉄時代の取扱いの名残があり、独特の発行方法でした。
【日本国有鉄道 首都圏本部旅客営業取扱基準規程】
これが該当する規程です。はっきり言ってわかりにくいですよね。
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本ブログはここで終わりません。
旅客制度の歴史に詳しいマニアさんはピンとくると思います。
もうこの制度はありませんが、三角定期券の話でもしてみます。例えば神田に住んでいて、御茶ノ水の大学に通っていて、秋葉原でバイトしている場合ですね。
現在、このような行き方をするには、神田・御茶ノ水(中央線)の通学定期券と神田・御茶ノ水(秋葉原経由)の通勤定期券を併用する形になりますが、以前はこれをセットで売っていました。もちろん通学に相当する期間に限りますが。
計算方法は、下記の通りです。
・神田←(中央線)→御茶ノ水 通勤定期運賃
これを1枚の定期券にして、欄外に「神田・御茶ノ水間通勤」と特記します。
おそらく昭和40年代まで存在したと思います。
ただし、上記の場合、1周の通勤定期券で購入した方が安いので、通学定期券をあきらめるのが合理的です。
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本ブログはさらに攻め込みます。どこかに三角定期券が残ってないか探ってみたら、ありました。札幌の学生さんに朗報です。札幌市交通局にありましたよ。条件に合う人がいたらぜひ買ってみてください。
リンク⇒ 定期券のご案内/札幌市交通局