旅と鉄道の美学

鉄道を中心とした国内外の旅と切符などについて語ります。

【コラム】 大みそか終夜運転応援企画 山手線40周の旅(オレはやらないが)

 昔、法政大学の学園祭に遊びに行ったときに、トンデモサークルの活動報告誌をもらいました。その中である記事が非常に印象に残っていたので、今でも本棚に残しています。面白いので、アップしておきます。この他にも深名線朱鞠内駅耐寒合宿とか北京駅前合宿とか興味をそそる旅の記録が記載されていました。他人に迷惑を掛けないギリギリのラインで非常識な企画をするという私の世代ぐらいに意外といた人たちですね。

 

 ということでユーチューバ―向けに燃料投下です。

 

 何かというと、このサークルでは毎年、山手線20周なる行事があり、それがエスカレートして、大みそかから元旦にかけて40周をしたというのです。ただ、この中で、大みそか京浜東北線が快速運転をしないことから、トイレをどうしたのかが非常に気になるのですが、文面からは2日間我慢したようにもみえます。

 今のユーチューバ―など比ではない根性の持ち主が いたことに感心します。 

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 (『機関紙「野宿」』第7号(法政大学野宿同好会、1996)119頁以下)

 私は実行するような根性はありませんが、机上で確認してみました。終夜運転の部分はネットの過去の実績をもとに予測して算出していますが、ほぼあっていると思います。

  

12/31

【1】 池袋425⇒1周⇒大崎609
【2・3】 大崎610⇒2周⇒大崎822
【4・5】 大崎825⇒2周⇒大崎1035
【6・7】 大崎1036⇒2周⇒大崎1245
【8・9】 大崎1246⇒2周⇒大崎1455
【10・11】 大崎1455⇒2周⇒大崎1704
【12・13】 大崎1705⇒2周⇒大崎1915
【14】 大崎1916⇒1周⇒大崎2021
【15・16】 大崎2024⇒2周⇒大崎2237
【17・18】 大崎2238⇒2周⇒2450

 

1/1        
【19・20】大崎050⇒2周⇒大崎300
【21】大崎300⇒1周⇒大崎355
【22・23】大崎358⇒池袋423/425⇒2周⇒大崎609
【24・25】 大崎610⇒2周⇒大崎822
【26・27】 大崎825⇒2周⇒大崎1035
【28・29】 大崎1036⇒2周⇒大崎1245
【30・31】 大崎1246⇒2周⇒大崎1455
【32・33】 大崎1455⇒2周⇒大崎1704
【34・35】 大崎1705⇒2周⇒大崎1915
【36】 大崎1916⇒1周大崎2021
【37・38】 大崎2021⇒2周⇒大崎2334
【39・40】 大崎2335⇒2周⇒池袋109

 

 40周は出来そうなので、どなたか是非チャレンジしてみてください。営業キロで1380キロです。東京からだと鹿児島県の出水あたりです。

  

 さて、実践において困るのが、食事とトイレだと思いますが、安心してください。今は途中で山手線より早い列車が並行しているではないですか。大崎⇒池袋で湘南新宿ラインか、上野⇒品川で上野・東京ラインで先回りすればいいんです。大の方だとある程度スピーディーにこなさないと乗り遅れるリスクはありますが、小なら問題ありません。

  なお、回数を稼ぐのなら、大阪環状線の方が距離が短いのでおすすめですが、こちらは本当にトイレに困りますね。関空快速とか大和路快速に乗った時に天王寺で乗り換えるタイミングで行くしかないでしょう。 

 

 では、どのような切符を使用したら良いか?

 普通乗車券では、1周したところで不正乗車になってしまいますので、フリー切符の類しかありません。もちろん1周ごとに車掌に申し出て、別途乗車券を買い続けるという方法はありますが、570円×40周=22800円となってしまいます。おっと、間違えた。大都市近郊区間なので、最短経路計算ですね。池袋⇒赤羽⇒田端で、16.8キロ、310円なので、310円×40周=12400円です。

 しかし、日本最短の1周きっぷと言われる秋葉原⇒神田⇒御茶ノ水秋葉原の乗車券を利用すれば、140円なので、140円×40周=5600円となりますが、実際に秋葉原からの乗車では40周できない可能性がありますので、この乗車券を池袋から使用して、秋葉原に到着したところで、乗り越しをしながら140円の乗車券を買い続けるという話になります。大崎や田町スタートなら40周できると思います。

 ただ、本当にやろうと思ったら車掌さんに迷惑がかかると思うので、先に駅の券売機で乗車券40枚を買っておけばいいと思います。途中で検札があったり、最後に下車する駅で説明するにはだいぶ苦慮するとは思いますが。。。

 

 では、回数券はどうなのか。いまは経路指定をしないので、ここでも利用価値があります。そうすると、140円×10回分×3セット=4200円、これに足りない分、140円の普通乗車券7枚で980円、〆て5180円です。

 ちなみに昔はこのような便利な回数券もありました。

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 さらに、青春18きっぷでもいいのですが、2回分も使用してこれではコスパが悪いですよね。

 

 残るは、都区内フリーパス760円です。さんざん能書きをたれたのですが、結局、これが一番お買い得なんですけどね。

 リンク⇒ おトクなきっぷ:JR東日本

 

 で、疑問がわくと思うのですが、12/31に都区内フリーを買って、1/1も引き続き利用することが可能なのか?このキップは青春18きっぷのように0時をすぎて最初に泊まる駅という特記事項がありませんので、迷うのです。だんだんディープな話に入っていきます。

 旅客営業規則155条(継続乗車)には「入場後に有効期間を経過した当該使用乗車券は、途中下車をしないでそのまま旅行を継続する場合に限って、その券面に表示された着駅までは、第147条の規定にかかわらず、これを使用することができる。」とありますので、「その券面に表示された着駅」がどこになるのかが問題ですね。

 JR東日本にきいたところ、通常ダイヤの始発列車に切り替わったところで着駅と理解し、期限切れという判断をしているようです。なので、上記でいうと1/1の池袋4:23で終わってしまうので、ここで買い直しということになります。終夜運転自体が終電の延長なので、その延長の範囲内で引き続き継続乗車が認められたと考えると、合理性のある解釈だと思います。

 

 ということで、本企画のバジェットは、1520円+根性プライスレスとなります。

 

 なお、有名な「大みそか大回り乗車」については、継続乗車がさらに延長されていると考えます。つまり、元旦にいつもの始発列車が動き出したとしても、その旅客は目的地に達してないので、日中であっても引き続き乗車を続けることが可能という理解です。では、目的地に達しないで元旦が終わってしまった場合はどうか?これは別記事で扱います。

 

 

 さあ、広告収入を稼ぎたいユーチューバ―諸君!チャレンジだ!

 オレはやらん。