まずは、こちらの汚い本からご覧いただきましょう。 なかなか興味をそそられる表紙です。鬼無駅の入場券は赤色と青色の2種ありますが、赤鬼と青鬼とあり、2枚買わせる戦略ですね。学駅は、ご入学で5枚買わせる戦略ですから、国鉄四国総局はなかなかしたたかです。
これは私が小学生~高校生ぐらいまで愛用していた本です。乗りつぶし本の元祖でいいと思います。当時は、入場券集めにはまっていたのですが、全国の国鉄の駅の状況が分からないので、この本を購入して持ち歩いていました。この本を見せながら、車掌に実際の状況を確認すると、車掌さんも興味津々で見ていましたね。
使いまくったので、受験のときの単語帳より汚くなっています。
で、この本なのですが、巻頭に記入例があり、これまた旅に出たくなる気分にさせるんですね。
まさに乗り鉄と切符収集鉄専用の手帳のようなものです。
そして、小学生の時の私の記入例です。当時は、無人化への波が激しく、現地をきちんと見ないとはっきりしたことがわからなかったので、後日の旅行のため、しっかりメモリました。「委」を消しているのは、委託駅ではなく完全に無人化したことを示し、△を消しているのは入場券を売らなくなっていたこと を示します。数字は番線数です。飯田線より3番線ある駅が多く、ちょっと負けた印象をもちました。まあ、あっちは高山本線と、「本線」がついていましたからね。
冷房の効いてない高山本線の普通列車に揺られながら、忙しく旅行した思い出がよみがえってきます。下呂では乗り遅れそうになりながら(詳細は下記)。
その後は後継品としてJR版がでています。
しかし国鉄版と比べると収集目的の情報が抜けています。この当時はまだ硬券入場券なども売っていたので、入場券の発売情報が入っていても良かったように思いますね。
最近のメジャーな乗りつぶし本を以下に挙げておきます。
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さて、本題の乗りつぶしの作法に入ります。というのも、一般ピーポーには理解され難い話でしょうけど、鉄道の乗りつぶしは単に乗ればいいというのではなく、どの路線にどのような形態で乗ったのかなどが問題とされるからです。
これから乗りつぶしの旅を始める方には、マイルール作りにお役立てください。後で気づくと、いろいろと後悔しますYO!
まず、証拠写真を押さえておくかどうかという点も決めておきましょう。むかしはチャレンジ20000キロなるキャンペーンがあり、駅名表とセットで写真を押さえている方が多かったように思います。私もその癖がまだ残っています。
それでは、代表的な争点を見ていきましょう。
● 分岐している場合
これは両方乗らないといけないというのが通説だと思います。片方だけでは、もぐりと言われてしまいます。
例えば、喜々津⇔浦上間です。効率よく行程を組んで行きと帰りで別路線を通るようにしましょう。
● 上りと下り
ここまでこだわりがある人はいますかね。私はありませんが、特異な場所は上下線乗るようにしています。例えば、トンネル駅と地上駅に別れている土合駅ですね。ここなどは上りと下りの両方に乗った方がいいでしょう。
あとは敦賀⇔新疋田間の片方がループになっているような路線ですね。これも上下線とも乗っておきたいところです。
● 共用区間
歴史的に有名な場所は、飯田線の豊橋⇔平井信号場(小坂井の手前)です。ここはJRと名鉄の共用区間です。有名どころは関西空港に向かって海を渡るところです。共用しているので、南海かJRのどちらかに乗っておけば事実上は良いと思うのですが、なにかしっくりきません。私は両方乗っておきました。
マニアックなところでは、井原鉄道の総社と清音などがあります。
歴史があるのは、飯田線の豊橋⇔平井信号場(小坂井の手前)ですね。 ここは名鉄と飯田線が共用しています。もちろん私は地元なので、上下線とも両会社の車両ともさんざん乗っています。
● 貨物線
これは、乗らないといけないことでおおむね意見は一致していると思います。
古くから有名な区間は、「特急車掌永瀬はるかの事件簿」でおなじみ特急はるかが通る新大阪駅から大阪駅をとばして環状線に入っていくルートですね。私は名古屋に住んでいるときに関空からドバイに行く際にはるかに乗ったきりです。結局、関空に用事がないとなかなか乗りません。
最近は東京も何箇所か登場しています。大崎から横須賀線は簡単に乗れるでしょうが、武蔵野貨物線(鶴見⇔府中本町)は臨時列車を狙う必要があります。
● バイパス線
まずは日常的に使用されているバイパス線です。
たとえばこれですね。三角になっている部分に全辺乗るかどうかという点で問題となります。私は、居心地が悪かったので、乗っておきました。
有名なところは、松田駅ですね。特急ふじさんに乗らないと、このバイパス線には乗れません。
難しいのが、下記のような旅客使用されていない場合です。たまに中央東線と中央西線を直通する臨時が走るので、ここを通ったら人気が出ると思うのですが。。。
すごく些細な点では、三島駅のJRから伊豆箱根鉄道への渡り線などですね。これも踊り子に乗らないと乗れません。すごく細かい話ですけど。
● 臨時運行など
普段は旅客列車が走ってないところを乗れる機会は、乗り鉄にとって心躍る話です。私はそれほど経験はありませんが、いちおう下記の二つを事例として挙げておきます。
最近は貨物線を走る列車のツアーなどの、普段乗れない路線に乗る企画がひそかなブームですね。敦賀港のSLとか乗ってみたかったですね。
クラブツーリズムなどが主催していたりします。
災害で代行バスになった区間をどう考えるかです。現在だと、只見線や日田彦山線、豊肥本線などの一部区間ですね。いちおう規則上は乗ったことになるのですが、なんか裏口入学のような気分です。私は代行バスになっている区間は乗車を避けて、開通するのをまってから行くようにしています。
もっとも、まっていたら日高本線は見通しが無くなったので、線籍上、完全にバス化になる前に乗っておこうと思っています。
他には、台風シーズンなどだと、強風で振替輸送になったりして、予期せずに乗れなかったなどといった残念な事態になることもありますね。
● BRT区間
こちらは代行バスもどきですね。気仙沼線の前谷地と柳津は鉄道とバスが並行してますので、まずは鉄道を押さえておくことをおすすめします。そのうえで余裕があったら、バスを押さえましょう。2020年11月13日をもって鉄道路線は廃止になるので、早めに鉄道に乗っておくことをおすすめします。
● 名称が変更になった場合
たとえば、京都丹後鉄道です。もともとは国鉄で、廃止対象路線のままJR西日本、北近畿タンゴ鉄道となり、現在は京都丹後鉄道です。心情的にはJRの所属からなくなるときには乗っておいた方がいいと思う人が多いと思います。まあ余裕があれば、それぞの鉄道の時代に乗っておくのが良いのでしょう。