文房具店さんで乗車券を売っている?ってな情報を仕入れて、さっそく井原鉄道に行ってきました。ちなみに吉備真備は人名が由来で、「きびのまきび」と読みます。
駅に到着するまで、きびまびって読んでいたので、口に出さなくてよかった。
井原鉄道のフリー切符
まずは、いつものように乗車券の話です。井原鉄道にフリー切符はありますが、土日祝日のみとなってきます。
リンク⇒ 井原鉄道株式会社 > 井原線のお得な情報 > ホリデーパス
もう常連の読者さんは分かっているかと思いますが、今回も101キロ以上を確保して途中下車をしてきました。井原鉄道は本数が多いので、後戻りする必要がなく、片道乗車券の途中下車になじみますね。途中下車しながら旅をする方にはお勧めの買い方です。最長で大阪市内まで買えますので、大阪に向かう場合などは通しで買うのが良いと思います(吉備真備駅は売れる範囲が狭いです。)。
清音駅にはタブレットがあって1分とかからずに発行してくれました。おそらく野岩鉄道の車掌とおなじものです。
今回購入した乗車券です。レシート状なので、数年で消えてしまうでしょう。
このように神辺と福山をまわるパターンです。普通、清音から岡山に行くのに、こんなルートで行く人はいないので、すべての運転士さんが切符を凝視して、一寸考え込んでいました。ちなみに集札は運転士が行うので、途中下車印はありません。
制度の詳しい説明はこちら。
総社⇔清音の怪
時刻表の表記をみると不思議な文言があります。
現場にも同じ掲示がありました。
しかし、時刻表上は清音でつながっていますし(線がちょっと太いかも?)、実際には伯備線の線路を通っていますので、線籍と旅客制度がずれている特例運用なのだと思います。東京メトロの北千住⇔綾瀬の逆バージョンですね。ポイントは次の通り。
●井原鉄道から総社への直通列車の場合は井原鉄道だけの乗車券で可能。その関連で、吉備線連絡乗車券を購入する場合に限り、総社接続と表記されます。
●清音止まりの列車でJRに乗り換えて総社に行く場合は、清音までとJR区間を別に購入しないといけない。この点は、間違った客から普通にクレームになるでしょうね。派手に掲示がありました。
このとき気になるのが、間違えて井原鉄道経由の総社までの乗車券で清音で降りた場合です。清音経由で総社までは連絡運輸範囲の除外区間になるので、清音駅でも区間変更券(経路変更)を作ることができません。これを逃れるには、次の総社行の列車まで清音のホームで待つしかないのです。それがいやなら最後の1区間を残して清音で乗車券を渡すしかなくなります。
●清音⇔総社間(井原鉄道)だけでもJRの乗車券では乗れない。逆に井原の乗車券でJRは乗れない。
吉備線(桃太郎線)で総社駅にやってきました。エンジン音が昔と少し違いますが、キハ47はいいですね。小さい頃の旅を思い出します。
正面口です。
井原鉄道専用ホーム1面2線。前方でJR伯備線につながっています。
数分前に伯備線の列車があったので、いったん清音に向かいました。
115系で移動です。が、色がいかんわ。
こちらはJR清音駅。
有人駅です。
駅を出たら、左右に伯備線を従えてw南下します。架線がないこと以外は見劣りしません。
伯備線を偉そうにwまたいで分離します。見た目はこちらの方が立派です。
公団仕様というか。。。どこまでも立派な線路が続きます。でも、これが水害の際は助かったわけです。みなさんも水没した中に井原鉄道の線路だけが際立っていたシーンを見たと思います。
到着ですが、普通に無人駅です。
太田文具
切符収集家としては、いろいろと面白い乗車券売り場なので、特設項目にします。また、多くの方に乗車券を買いに来てほしいとのことですので、派手目にアピールしておきます。ブログへの掲載も快諾いただけました。
吉備真備駅を出たら北に向いてください。
そしてここを通ります。通らなければいけません。太田文具にお参りするための儀式です。
途中で道路の反対側に移動します。
すると「(有)太田文具」の看板が見えてきます。
井原鉄道乗車券発売所の看板です。
営業時間は9時から19時です。
チケットカウンターです。気のいいお母さんが、補充券をせっせと作成してくださいます。以前は、常備軟券もあったようですが、水害で2階まで達し、水没したそうです。
補充片道、補充往復、特殊補充券と補充定期券があります。感動した割には、買い方がセコいですね。旅も終わりに近づいていたので、予算がきつくなってきてまして。
呉や広島でも売れるようなので、ぜひ高額乗車券を買ってあげてください。実際に乗る経路を購入したらいいと思いますし、広島や呉なら途中下車可能なので、実用的な乗車券です。なんなら定期券も買ってあげてください。
それから駄菓子もあったのでよろしくです。といったあたりで、お店から頼まれたアピール記事は終了です。
総論としては、①駅から遠い、②駅に発売している旨の掲示がない、③鉄道と関連のない業種、④特殊補充券まで扱っているといった理由により、下記の記事で取り上げた切符を買うのが難しい駅ランキングの中では、全国1位と認定いたします。
井原駅です。黄昏のこの駅はいい感じですね。
すげー複雑。笑ってまうわ。何でもかんでも券売機に入れすぎ。なにこれ珍百景にだせるんじゃ?
「※清音止の列車にご注意ください。」がありますね。冒頭の話の件です。
気になる掲示がったので、尋ねてみました。総社駅から取り寄せるとのことでした。
列車はワンマンですが、井原駅に車内補充券が残っています。
神辺駅
こちらはJR神辺駅。