さて、人気のシリーズの第2弾です。旅や鉄道好きな受験生だけが得をするようなものを選んでいます。
●terminal:終点、終末の
新幹線で東京駅に到着する手前の案内放送をよく聞いてください。東京ターミナルと言っているはずです。列車の終点を意味しています。最近では中間駅でも、終点の場合はターミナルという表現だと思いますが、本来的には、上野駅のような行き止まりの駅のイメージですよね。東京圏も昔はそんな感じでした。たとえば、今ではおしゃれなカフェになっている旧萬世橋駅ですが、かつては中央線の始発駅ですからね。
mAAch マーチ エキュート 神田万世橋|楽しいことがキュ~っと詰まっている駅、エキュート
ちなみに、映画の方は、terminater(終わらせるもの)です。これも覚えましょう。
こち亀に登場したのは、ターミねーちゃんですが、これは覚えなくていいでしょう。
●narrow:狭い
これにgauge(寸法)がついて、ナローゲージ。JRの在来線より狭いレール幅の線路を指します。代表的なものは三重県のあすなろう鉄道です。見ればわかりますが、倒れそうで心配になります。
●rack[rˈæk]:棚
一般的には棚のことを意味しますが、ラックレールのラックでもあります。急坂を列車が登る際にスリップするので、車輪の間に歯車をつけて線路にあるギザギザにかませて走るための方法です。文での説明は難しいので、大井川鐵道のHPを見てください。
関連語として、次のものがありますが、最後の1個は受験には役立ちません。
luck[lˈʌk]:幸運、lack[lˈæk・lak]:欠乏、ruck[rˈʌk]:ラグビー用語のラックなど
なお、ここで重要なことはLとRの発音ですね。これって、難しいとか言われますが、舌の形と位置を整えて何度も発音していると、聞き取りもできるようになります。aとuの発音も踏まえ、4単語を早口で発音するといいかもしれません。
●joyful:たのしい
既に死語に近いのですが、「ジョイフルトレイン」という言い方がありました。主に団体旅客向けに特別感のある車両を製作し、臨時として用いるような運用ですね。JRになる前後ぐらいは、旧型の車両の内装と外装だけ改造して、モーターやエンジン回りはそのままというセコイ改造も多くでました。
下の写真は、中学生の時にのった伊豆急行のリゾート21です。
ファミレスのジョイフルで覚えた方がええやろという声が聞こえてきそうですね。
●revive:復活する
最近は国鉄時代の車両を臨時で走らせて「リバイバルトレイン」として売り出していたりしますよね。そのまんまのイメージで頭に焼き付けたらよいでしょう。
私は、「大きなお兄さんたち」と一緒になってハシャぐのは苦手なので、そういうのはほとんど行かないですけどね。そもそも世間に注目される前に押さえてナンボだとおもっていますし。
●mimic:真似をする
出題率はちょっと低めの単語です。
マニアでも知っている人は少ないかと思いますが、ミミックパネルというのがあります。駅や指令所、信号場などで、信号機やポイントを遠隔で監視する機械ですね。
直訳すれば現場の信号などを真似する盤ってことです。下の写真は因美線の那岐駅(鳥取県)です。
なお、映画「新幹線大爆破」では、新幹線総合指令所のミミックパネルが出てきますが、あれは精巧なダミーです。
●buffet:立食
むかしは立食のビュッフェ形式の食堂車が全国の特急や急行にありました。新幹線はほとんどの編成であったと思います。一部の列車には、生そばや握り寿司もありましたので、すごいですよね。列車にすし職人が乗っているんですから。
現在は、JR九州の「ゆふいんの森」をはじめ数本になってしまっています。
snack(軽食)と併せて覚えておきましょう。スナックカーとして有名なのは近鉄ですが、もうないです。
●wreck:破壊
下記の「wrecking tool」から思い出しました。単語としては頻出ではないです。
むかしの寝台列車には必ずありました。火災などで逃げ場がなくなったときに固定窓を破壊して逃げるためのものです。寝たばこによる火災が多かった時代を反映していますね。
なお、台湾の新幹線では、日本としてはハンマーは不要としたものの、ヨーロッパからきた技師の提案でハンマーが設置されているようです。
さて、この単語で学んでほしいのは、頭にあるwrのwは発音しない点です。writeと同じですね。こういった法則はフォニックスと総称されており、これを学ぶと発音問題などで得をすることがあります。スマホ用のフォニックスアプリなどで勉強すると効率的です。詳細はフォニックスでググってください。
また、wreckingが現在分詞(破壊されている・・・)のように思える方もいるかもしれませんが、これは動名詞(破壊するための・・・)と考えていいと思います。この違いは文脈から読み取るしかないと聞きます。
ちなみに名詞は二つまで重ねることができることも意識してください。上記だと、「破壊するための(動名詞)」+「工具」ですね。それ以上の場合はハイフンがついて複合語になったりします。
●vice versa
トーマスクックの時刻表に「v.v.」として表記されており、意味は「逆方向の便も同じ」ですが、一般的な意味は「逆もまたしかり」です。お堅い文章で使われることが多いと思います。英作文でかけたらかっこいいですね。受験的には、、、まだ、覚えなくていいんじゃないですか。
vice単体で悪や欠陥という意味も押さえてください。
あとはvice-president(副大統領・副社長)は覚えておきましょう。なお、このviceは代理といったような意味です。
●one-way:片道・一方通行 / round:丸い・往復
ここから下は、受験というより旅行管理者試験向きです。
one-way ticketといえば、片道乗車券ですが、海外のキップではsingle ticketという表現が多かった印象がありますね。
もう一つは、round‐trip ticket(往復乗車券)と、excursion ticket(周遊券)というのもあります。周遊券の英語表示例は下記の通りです。
●coupon:クーポン
意味は簡単ですが、キューポンって、発音することもあるようなんですね。何かのリスニング教材で聞き取れなくて、気になっていました。日本人のプラッチックって言う人と同じぐらいの比率の印象です。ただし、受験には関係ないと思います。海外旅行に行く際に覚えておくといいと思います。
なお、ついでに、類似でvoucherも。むかしはこれがないと、ビザが下りない国などがありました。
最後に、ドバイのMRTのガム禁止看板をご覧いただきまして、本日の講義はこれまでと致します(On The Trainのonの使い方に注目※)。
※大昔の蒸気機関車の絵などで屋根なしの客車に乗っているイメージですよね。