日高線に乗るために帯広空港に降り立ち、様似駅までせっせとバスで向いました。路線バスの長距離はしんどいですが、広尾線の痕跡を追いながら乗っていたので、結構楽しかったですよ。
今回の旅で分かったのですが、路線バスの旅は鉄ヲタにはきつい!
なぜきついかって言うと、ヘッドレストが無いからでしょうね。この後に乗る静内から先の代行バスなどは観光バス仕様なのでいいのですが、路線バスは肩甲骨ぐらいまでしかないので、頭がぐらぐらして休まらないんですよ。だからまともに眠れない。
列車の場合は、シートピッチがもう少しあるし、飽きたら車内を動き回ればいいので、多少は気が紛れますが、バスだとそうはいきません。
ということで、蛭子サンはマジすごいわ。
広尾までが十勝バスで、その先がJR北海道バスです。本編は広尾までとなります。
まずは帯広空港の十勝バスキップ売り場です。1Fバス乗り場の前にあります。左にバスの券売機です。案内の方には券売機に誘導されましたが、旅師はそんな誘いには乗りません。まずは窓口で手売りの乗車券がないか確認です。
一部がゴム印ですが、硬券乗車券もありますよ。
ここでは帯広駅バスターミナルと並んで、愛国から幸福までのバスの乗車券も発売しています。私は買い忘れてしまって、バスに乗った後の放送で気づきました。
リンク⇒https://www.tokachibus.jp/pdf/aikoku-koufuku-kippu2014.pdf?lang=en
こちらは記念乗車券というか回数券というか。中途半端なのですが。
中は手が込んでいます。マニアでなくてもちょっと買ってみようかと思いますね。
『南十勝・えりも』とんがりロード散策きっぷ
さて、ここでは帯広駅バスターミナルとともにこのような観光客向けの乗車券を発売しています。これを買おうとしたら、損するかもしれませんが、いいですか?と念押しされました。もともと損得関係なくこのキップがほしかったので、私は関係ないのですが、みなさんは、特典も見てから購入を検討した方がいいかもしれません。なお、この乗車券は到着時にいただけました(ダメだったら一つ手前のバス停で降りようと思っていた)。
金額の割にショボいですね。とりあえずコピーではなくて、オフセット印刷なのでましですが、もっと乗車券乗車券してほしかったです。JR北海道バスの様似で購入しても似たようなデザインです。
ルートは帯広駅バスターミナルか帯広空港から乗って様似駅までの片道乗車券で、途中下車し放題というものです。フリーキップではないので、戻ることはできません。
パンフレットには空港と中札内間をタクシー利用可能とありますが、当たり前やないか!って突っ込みたくなりますね。金額も割引とか定額になるわけでもないので、こんなにでかでかと書く必要はありませんね。途中からでも乗れますよって書けば十分です。
では、具体的に比較してみましょう。
【空港→幸福→様似ルート】
① 普通運賃
帯広空港→幸福 400
幸福→広尾 1400
広尾→様似 2450
計4250
②
散策きっぷ 4300
50円損します。
【空港→愛国→幸福→広尾ルート】
先に愛国に寄るパターン。
① 普通運賃
帯広空港→愛国入口 750
(愛国は停まらない)
愛国→広尾 1600
広尾→様似 2450
計4800
② 愛国から散策きっぷ使用
散策きっぷ 4300
帯広空港→愛国入口 750
計5050
250円損します。
【空港→幸福→愛国→広尾ルート】
先に幸福によるパターン。
① 普通運賃
帯広空港→幸福 400
幸福→愛国 460
愛国→広尾 1600
広尾→様似 2450
計4910
② 愛国から散策きっぷ使用
散策きっぷ 4300
幸福→愛国 460
愛国→幸福 460
計5220
③ 空港から散策きっぷ使用
散策きっぷ 4300
帯広空港→幸福 400
幸福→愛国 460
計5160
250円損します。
私は一番下の方法で購入してしまったので、一番損してますね。ちなみに、散策きっぷを幸福まで使ったあとで、愛国から乗車したときに愛国→幸福分を支払わないと不正乗車になります。私は広尾到着時に精算しました。
ということで、2か所は降りないと損しますね。帯広駅から乗って、愛国と幸福に降りて様似に向かう方法が利用価値が高いと思います。
2番が帯広駅行きとなります。飛行機の到着から15分で設定しているのですが、乗車率60%ぐらいでも20分遅れて発車しているので、少し発車時刻の設定に無理があります。まあ途中で乗車はできないので、実害はないのですが。
ここで待たされたおかげで幸福で食べようと思った弁当が食えなくなってしまいました。仕方がないので、幸福→愛国の移動中にバスの最後部で食べました。
幸福での乗換方法にも触れておきます。
上図のように帯広空港から帯広駅に向かうバスと帯広駅と広尾を結んでいるバスの接続は幸福で行いますが、少し離れているので(5分程度)、注意してください。 詳しいことは次の次の記事で扱います。ちなみに幸福で降りたのは私だけでした。
途中でも何名かヲタっぽい人を見かけたのですが、皆さん、苫小牧から帯広といったルートを辿る方ばかりのようですね。
中札内
ここでかなりの客が降りて、乗車率は60%から20%ぐらいになりました。このあたりまでが帯広までの通勤通学圏のようですね。中に出札が見えます。
忠類
近くにナウマン象記念館とナウマン温泉がありますが、この先の「ナウマン象記念館前」で下車した方が便利です。
ここで遂に乗客は私一人となりました。その後は、広尾の手前の広尾並木通2丁目で降りてホテルに向かいました。
広尾
むかしは右に旧広尾駅があったのですが、いまは解体されています。
待合室内に出札があるのですが、なんと閉まっていました。10時なら大丈夫だろうと思って来たら、あまかったです。
こんな感じのぶつ切りの営業時間ですね。これは近所の方でないと、勤務するのは難しそうですね。近くのホテルに泊まっていたので、朝食前に来ればよかった。。。
とりあえず友人からもらった1枚です。ネットで確認すると、このほかに数種の硬券と補充券があるようですね。十勝バスは、車内精算の手間を防ぐためだと思うのですが、メインどころのバス停で結構、硬券乗車券を売っています。
JRバスの乗車券は扱ってないようです。
運賃表です。帯広駅前までの往復乗車券で3日間有効というのがスゴいですね。バスの往復乗車券で3日間というのはなかなかありません。
待合室はきれいです。トイレもきれいなので、心配いりません。
目の前には十勝バスとJR北海道バスの標識がならんでいます。
横が鉄道記念公園となっていて、転てつテコなどがかろうじて残っていました。やはり広尾駅が取り壊される前に来たかったです。
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広尾で1泊される方のためにホテルのご案内です。港方向にこじんまりとした旅館とホテルがあるのですが、バス停が近いということと、新しいことでホテル大宝をおすすめします。ネットでは予約できないようなので、電話をする必要があります。
禁煙室はありませんが、予約する際に伝えると、空気清浄器など配慮していただけます。私はドバイで水タバコを吸った以外はタバコを吸ったことが無い人なのですが、かすかに匂っただけで快適に過ごせました。
大浴場は廃止されていますが、部屋の風呂が広いんですよ。
料理は普通の民宿よりちょっとだけ豪華目でした。味は可もなく不可もなく。
十分徒歩圏です。
最寄のバス停は「広尾並木通2丁目」です。このバス停は帯広方面のバスも通るので、非常に便利です。私は、帯広方面から来たので、広尾に着く前に降りました。