まず九州の鉄道発祥の拠点であった「旧:九州鉄道本社」の外観から堪能します。
そして取り上げたいのは、こちらのお茶の土瓶です。いまは無いと思いますが、むかしは駅の売店や駅弁の立ち売りで必ず売られていたものです。
私の世代では土瓶はリアルで見ていません。上に写っているプラの容器までです。私の性格上、この容器まで保管していそうだと思うかもしれませんが、1個も持っていません。ペットボトル全盛期になるまでまったく希少性を感じず、いつのまにかなくなっていました。
ちなみに土瓶の方は、二つ使うと列車の座席をかさ上げすることができて、寝心地が良くなったらしいです。故種村直樹氏の著書で読んだことがあります。
無線などが無い時代の沿線電話機ですね。写真では見にくいですが、電話機が収納されており、線路沿いのケーブルの端子につなぐと関係機関を呼び出せる仕組みです。
軌道用水準器です。レールの幅や位置を見るためのものですね。
通票授受器ですが、随分、ボロボロになっています。平成筑豊電鉄の油須原駅に会った物のほうが状態がいいように思います。実際の使い方は下記を見てください。
通票閉塞の仕組みを知りたい方は下記を読んでください。
これはめずらしい。活字を組み合わせていた時代の活版ですね。これを使って硬券が印刷されます。印刷の風景は「乗車券」という記録映画で見ることが可能です。
こちらはもう少し時代が下ったものでしょう。鉛版ごと作成されているものです。盾形になっているのがわかると思いますが、これは準常備券用です。ちなみに準常備券というのは下記のようなもので、着駅で切断するようなキップをいいます。距離や金額が長くなればなるほど券が長くなります。
継電連動盤ですね。指令所か信号扱い所にあったものでしょう。列車の走行位置などがわかります。今はパソコンの画面に表示されます。左が門司港、右が門司駅です。
おきまりの通票閉塞器です。状態は悪くないですが、駅名を外してしまっているところが残念です。
明治時代の駅弁屋さんを模しています。
復元された明治時代の車両に入ってみました。御料車なので、一般客が乗る物ではありません。座席が畳になっているところがポイントです。
最後に気になったお土産です。
テッドマークの手ぬぐいです。「さちかぜ」 「はと」「平和」を入れているあたりがいいですね。
私のお勧めはこちら。運転時刻表。運転士さんが運転時につかっているもので、このサイズと形式は国鉄時代から踏襲されており、いまでも全国のJRで使われています。
こういったものをお土産にセレクトするあたり、さすがJR九州です。玄人好みのお土産を用意してくれます。
有名列車の運転時刻表の複製が1枚500円。私はお召列車とななつ星を購入しました。お召列車は列車番号はなく、「お召」と書かれています。また運転士も選ばれし者がなるだけあって、名前もしっかり記載されていました。
ちなみに「↓」は通過で、時刻は時分秒です。その横は発着番線、制限速度です。