この本なんですけどね。
最初に読んだときから、ほんまかいな?って思っていた入場券があるんですよ。
日付とゴム印はモノホンですけど、紙が単なるボール紙。
さらにこちらの本。
同じような事例が載っていました。
どうやら昭和49~51年ぐらいに流行った方法みたいですね。
このようにゴム印を押してやるやり方は確かに基準規程に明記されている正式な方法なのですが、押す相手が間違っています。
規則上は「入場料金と同額の常備片道乗車券」なのですよ。
だからこういった使い方が正式なのです。
そんなわけで、規則に厳格な国鉄が単なるボール紙をつかって即席の入場券を作ることを許すなど考えにくかったんですよね。やったとしても、駅長が独断でやったのではないかと勝手に思ってました。
せめて公印を押して、券番をつけるとかしないと売上金を横領されてしまいますよね。おなじ駅で使うものなので、偽造というのは考えにくいと思いますけども。
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そんなことを思っていたら、こちらを入手しました。
竹沢駅なので、上記の梁川や古里とは管轄の管理局が違います。梁川と古里が東京西鉄道管理局、竹沢が高崎鉄道管理局なので、管理局レベルでやっていたわけではなさそうです。
まともな入場券と比べてみます。
大きさはほぼ同じですが、切り方の雑さがよくわかります。金とるんだから、せめてカッターで同じサイズに切ろうよと。
さらに面白いのが裏側です。
これ記念入場券用の台紙か何かですよね。ちなみに紙はペラペラで、補充券より薄いですよ。梁川駅のボール紙入場券を超えるチラシの裏入場券!しかもちょうどいい感じに「★入場券」と入った部分が切断されている。もう金をとるレベルじゃありません。あまりのみすぼらしさに感動です。
まあ、入場券は見た目で判断しちゃいかんということですね。これでも有価証券です!