旅と鉄道の美学

鉄道を中心とした国内外の旅と切符など。リンクフリーです。

【コラム】 記念キップ関係は、ネット販売でオンデマンド型でやったらいいんじゃないのか。

 今回、のぞみ30周年記念きっぷで思ったんですが、もう限定販売とか、郵送不可とかやめませんか。

 

www.estoppel.jp

 

 よく転売ヤーが~って批判が上がるんですけど、こうすればすべて解決じゃないですか。足りなくなれば、本と同じように増刷すればいいだけなんですよ。限定にしなければ、夜中から並んだり、窓口で怒号がとんだりしないですよ。

 がーがー言う前にやり方を変えませんか。

 急に印刷なんて無理!ってなら、先行予約を受け付けたらいいんですよ。

 

 企業が無駄にレア感を高めるためのマーケティング戦略で限定とか言い出すんですけど、客単価の高い高級品ではないので、意味があるのか疑問です。トータルの利益を見た場合は、限定しない方が利益率は高いのではないでしょうか。確証はないですけど(無責任発言で申し訳ないです。)

 

 記念キップって、ゲームとちがって、何が何でも早く買いたい人って少ないと思うんですよ。まあ、券番0001を狙う人はいるとは思いますが、少ないですよね。

 

  ★   ★

 

 実は損している(?)転売ヤー

 限定の記念キップを買えなくて悔しがっている人がいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

 ヤフオクなどでじっくり待ってみてください。最初は定価の2倍ぐらいで売られていた物が、しばらくすると同じ商品が出てきて値が下がりだします。限定販売という言葉に踊らされて高値つかみをしてしまうと、あとで損した気分になりまよ。

 

  ★   ★

 

 クラウンドファンディング型・オンデマンド型

 地方のローカル線に行くと、10年以上前の記念乗車券を売っていたりしますけど、完全に需要予測を間違っていますよね。印刷コストの方が高くついたのではないかと思います。

 そうであれば、事前に申し込みを募って、支払いまでしてもらってから印刷に入ればいいと思うんですよ。それなら印刷会社への掛買も不要ですし、損益分析もしっかりできます。

 ただし、商品開発に工夫がいると思います。昭和の発想のままのオジサン管理職では無理だと思うので、思い切って商品開発も募集するのです。そのうえで企画に参加してくれた人には何枚かただであげるんですよ。さらに記念乗車券に企画者名を載せてあげる。マニアの心を満たしながら、しっかり利益を上げる。

 

 趣味に対する熱ってすさまじいですからね。あれをうまいこと利用すればいいわけですよ。鉄ヲタの私が言うのですから、間違いありません。

 そうすれば、ほぼノーコストで企画できるし、需要が無ければ企画を没にすれば損失は出ません。

 

 あるいは受注してから、一定ロットごとに発注するとかですね。

 

  ★  ★

 

  他乗代張り切って売りますとか?

 最近、補充券が人気ですよね。例えばこちらの記事にある近永駅などですね。 

www.nhk.or.jp

 いかにも元国鉄マンな委託駅員さんがテキパキと難しい乗車券を作っている姿が目に浮かびます。車掌から指令、駅長まで経験したような人が委託駅の駅員さんなら補充券なんて朝飯前ですよね。たぶん特急や急行の専務車掌などを経験していて、揺れる車内で車補を書きまくっていた人だと思うんですね。

 こういった駅員さんは、まだまだローカル線の委託駅にいますので、会話から「元国鉄マンだな」と感じると、いろいろと昔話を聞き出します。

 さて、この近永駅発行の乗車券で面白いのは、委託駅とは思えないような複雑な乗車券の数々です。委託駅とはいえ、駅員さんのスキルが高いので、そのへんのJR駅員顔負けの作品ができあがるのです。買いに行くマニアの方も、駅員さんを試すかのごとく、わざわざ高額な乗車券を購入する。駅員さんも職人魂に火がつくわけですよ。

 ある意味ふるさと納税みたいなものですよね。

 

 そこで思ったんですけど、駅ごとの競争がもっとあってもいいと思うんですよ。餃子の王将サイゼリアの店舗開発メニューみたいなものです。鉄道って中にいる人が堅すぎなので、こういった発想はあまり出てこないですよね。昔は駅の主催する旅行とか、近所の法人さんへの新幹線回数券の販売とかありましたけどね。

 

 例えばマニア向けなら

・他乗代(他の駅発の乗車券類)の補充券張り切って売りますとか

・最長片道切符歓迎とか

・10時打ちのプロフェッショナルがいますとか

・書道のプロが隷書で補充券を作成しますとか

青春18きっぷの常備券大量入荷とか

 

 例えば、こちらの委託駅では、常備の定期券が人気ですよね。こういったのが、一番、マニアの心をくすぐるんですよ。すごく行きづらいような田舎で、駅ではないような場所で乗車券を売っているという。別に普通に通勤通学で需要があるのですけど、常備券故にマニアにも注目されてしまったというわけです。

www.nhk.or.jp

 

 コンビニで売っている土佐くろしお鉄道のD型硬券乗車券とか。乗りもしないのに4400円も支払ってしまいました。

www.estoppel.jp

 

 高尾駅なんて、定期入場券の売れ行きに色めき立ったのか、積極的にアピールしてますね。あれ、完全にマニア向けになってるし。わしも買ってもーたわ。

www.estoppel.jp

 

 東武鉄道は人気に乗じて、委託は解除しているのに乗車券だけ復刻してましたわ。

www.tetsudo.com