ちょっとこの記事を読んでいて思いました。
撮り鉄が大挙して押し寄せると思われる時期は、先頭車両をホームギリギリに停車させるか、ホームを縮めてしまうのが、悪質な撮り鉄対策としてはいいのかもしれませんね。
たとえば、一般的にホームで列車を撮影する場合はこのようになります。
ある程度、ホームに余長があると、列車全体をきれいにフレーム内におさめることができます。撮り鉄はおおむねこういった構図の写真を狙っています。
しかし、先頭車両から余長がないと、こんな感じになります。
上手に編成全体を入れることができません。なので、一般的に良い構図にならないので、撮り鉄は集まりにくいのです。
ホームを乗降に必要な範囲内で縮めてしまえば、先頭車両付近の混雑は避けることが可能です。場合によっては、先頭車両のドアを締めきってしまって、2両目から乗降できるようにして、1両目のホームは閉鎖してしまえばいいのです。最後部も同様にしてしまってもいいかもしれません。
こんなイメージです。
私自身は、葬式鉄的な行為は嫌いなので、最終日に行くことはありませんが、動画などを見ていると、危険極まりないのです。それに、撮影の邪魔になるからといって駅員や一般旅客に怒号を浴びせたりなど、見ていて痛々しいのです。まあ「ありがとう~」とか騒ぐぐらいはいいかもしれませんが。
これで先頭車両付近の混雑は避けることができるでしょう。
たぶん冒頭の記事はそれを狙っていると思います。
★ ★
次に狙われるのが、反対ホームからの撮影。
構図としてはこんな感じです。こちらからなら、撮影場所に余裕があるので、それほど危険ではないかもしれません。これでも人だかりになりそうなら、留置車輛を入れてしまえばいいのです。
★ ★
最後に、ホームの先端の場所どり争い。
こんな感じの危険な撮り鉄をよく見ます。人気列車のときは、この先端の人だかりがすごく、脚立の上に乗っている人などは、見ているこっちが不安になりますよね。
特に被写体ばかりに神経がいっていて、ホームの端に近づいてしまうような人が問題です。これで対向の列車が来たら、触車事故につながりますし、三脚が線路に落下するなどの問題もあります。
これもホームを縮めてしまえば、構図が悪くなるので、撮り鉄が集まりにくくなるでしょう。
結果として、ホーム上に分散すると思うので、混雑緩和が可能でしょう。それにこういった措置が慣例化すると、アナウンスメント効果もあるので、引退よりだいぶ前に撮影をしようという人が増えて、撮り鉄の分散化にも役立つでしょう。
185系の最終列車ではいろいろと心配ですね。
★ ★
なお、最終の秘策は2案です。
1 中間改札
以前に新宿駅などにあったように優等列車用ホームに上がる階段付近に中間改札を設けてしまって、当該列車の乗車券や特急券を所持する旅客のみ通過できるようにするのです。入場券でも入れない措置としてしまう。
2 代替編成
直前で相当な雑踏が予測されて危険な場合は、車両故障を口実にして、別の編成にしてしまうしかないでしょう。本当に危険なら、このような措置をして、事前放送をすれば、撮影目的の人は減っていくでしょう。だいぶ批判を食らうとは思いますが、生命身体の危険が生じそうなら非常措置としてあろうかと思います。