先日は赤色入場券を取り上げましたが。
こちらはまあ、縁起物の入場券といっていいでしょうね。あまり知名度のあるキップではないので、知らない人も多いと思います。国鉄時代の物なのでいまはありません。
これ自体は単体で発売される物ではありません。新婚夫婦が購入する「ことぶき周遊券」に10枚付随してくるもので、新婚旅行に行く際の見送り用ということですね。披露宴が終わって、親戚一同でお見送りをしてグリーン車に乗って新婚旅行に出かける。そんな昭和な光景が目に浮かぶ入場券ですね。
最近は、ベタな新婚旅行はなくなりました。新婚旅行すら行かない人も多くなっています。
そんな私はまだ独身。呼ばれた結婚披露宴は断ったことがないので、友人知人、親戚、仕事関係などで、総額100万円以上は軽く使っていますが、回収の見込みはたっていません。特に肩書がついてからの仕事関係の披露宴は疲れますね。金はとられるし、感動は押し売りされるし。メシがまずかったらなんともなりません。
学生時代の友達の披露宴は楽しいですね。同窓会みたいなものですからね。
しかし半年で離婚した会社の同僚もいますから、困ったものです。まあそいつには、わりと本気でご祝儀返せ!って言ってやったら、しばらく昼飯をおごってくれました。
子供のころ、結婚したら「ことぶき周遊券」でも買ってみるかという夢もありましたが、もうこの周遊券もないですね。
こちらは当時の時刻表(日本交通公社)の表記です。
一般周遊券が1割引きの時代に、ことぶき周遊券だと2割引きになっていますね。
ついでに、ことぶき周遊券の実物も貼っておきます。
このように赤色の「寿」マークがついてくるわけです。それに、これ、日付以外が全て印刷されていてなにげに完全常備券ですね。それだけ京都への新婚旅行が多かったということでしょう。
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さらに、注意深い人は気づいたかもしれません。私も趣味系ショップでこれを見つけたときは、ニヤッとしました。入鋏のあとも検札印のあともありませんね。。。
つまり、未使用なんですよ。
新婚旅行前に・・・で、行けなくなって、お互い自分の周遊券を持っているので、払い戻しができないか(※)、怒りと失意のどん底で払い戻す心の余裕すらない。。。
なんか、ちょっとハッピーじゃない縁起の悪い周遊券かもしれません。
う~ん、これがコレクションアルバムにある限り私も。。。
※片方だけで払い戻せたかどうかは未確認です。判明したら追記します。