今回は、鉄道を離れて、川と橋を楽しんでもらうという記事です。土佐くろしお鉄道に乗りに行った際に行きたくなって、行ってきました。もともとの予定は朝一でホテルを出て、とさでんのタブレット(スタフ)を見る予定でしたが、ネットで見た四万十川の素晴らしさに負けました。
沈下橋とは、増水した際には水につかってしまい利用できなくなる橋で、安価に建設できる代わりに不便さは容認するしかないということですね。全国にちらほらありますが、四万十川のきれいさと雄大さとあいまって、ここが一番有名ではないでしょうか。
佐田沈下橋(今成橋)
小津安二郎的アングルというか、要するに地面すれすれで1枚押さえておくと、川と天の雄大さがマッチしていいと思います。蝿な写真を撮りたかったのですが、曇っている上に大雨の後なので、川は濁っていていまいちでした。夏の快晴で、入道雲などとセットで撮ったらいい写真になると思いますよ。
東岸から撮っています。
写真右の船着場からとりました。
中村駅からの場合は、赤鉄橋を渡って、川の左岸を登って行くのがおすすめです。赤鉄橋近くはサイクリングロードのような道が続きますが、途中からこの写真のような道にかわってきます。飯田線沿いの道がこんな感じなので、地元に住んでいたときを思い出しますね。
そして橋の手前に展望所があります。これがあるので、左岸を先に行くのがおすすめなのです。
くじけそうな時間走ると、橋が見えてきますので、もうすこし頑張ろうという気分になります。
三里沈下橋(三里橋)
少し上流にある橋です。長さは短くなりますが、狭いので、こちらの方がスリルがあります。時間に余裕があれば、ここまで行きたいですね。
左の岸にきれいなトイレのあるので安心です。
赤鉄橋(四万十川橋)
ついでにまわってほしいのがこちらの橋です。
少し河口側を鉄道が渡っていますので、この橋から鉄道を撮るというのもいいのではないでしょうか。
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以上の橋について、中村駅(土佐くろしお鉄道)からの位置関係は下記の通りです。
私は時間と体力の関係上、この3橋と郵便局3局をまわっただけですが、上流にはまだまだ見どころがありますので、旅師流のプランを以下で提示したいと思います。
といっても、大した話じゃありません。ガイドブックのエッセンス記事レベルです。
いちおう中村郵便局の風景印と局名印です。「大」は大文字焼きです。小京都といわれるように京都と非常に縁が深いことが要因です。詳しくは観光協会のHPを見てください。局名印のイラストは赤鉄橋ですね。
宿泊先について
私は値段と駅近という点から、少し古いですが、中村第一ホテルを選びました。駅の目の前です。なんだかんだいっても鉄道利用なら駅前が便利です。
少し離れると新しいホテルもありますし、川の上流にある民宿なども選択肢に入れていいと思います。
中村駅からのお手軽コース
① タクシー利用
2名以上で軽く巡りたいなら断然観光タクシーをおすすめします。かなりお買い得ですよ。
もうすこし重めのプランもあるようです。下記のリンク参照。
② 自転車利用
私は上記のとおり、赤鉄橋、佐田沈下橋、三里沈下橋の王道セットを、ホテルに荷物を預けて2時間ジャストで巡ってきました。体育会系出身で体力には自信がある方なので、一般の方は多少休憩するとして3時間はみたほうがいいと思います。途中にカフェなどもありました。ちなみに当日は、スマホが壊れてしまい時間がわからないので、腹時計を頼りに巡ってきました。
具体的なコースは下記のリンクをご覧ください。
レンタサイクルは、駅前の観光協会にあります。
普通の自転車とアシスト付がありますが、アシスト付が正解です。意外にアップダウンがあってしんどいです。
裏技として、自転車を1泊借りるという方法もあります。川沿いにはいくつもの民宿やバンガロー、コテージなどがあるので、自転車で宿泊しながら橋を見ながら往復するというのもありですね。特に夏などは19時ぐらいまでは明るいので、晩飯前にサイクリングするというのもありです。17:30前までに中村駅に到着すれば、借りられるので、そのまま自転車で1泊です。
なによりも、橋を見終わったあとの戻る時の疲労感が半端ないので、翌日の方が新たなテンションで駅に戻れるという利点があります。
③ レンタカー利用
駅前にはトヨタレンタリースがあります。
しかもここは駅レンタカーの代理店にもなっているので、レンタカーを借りるのであれば、レール&レンタカーきっぷにしてJR券を割引きにするのがおすすめです。
残念ながらカーシェアはありませんでした。もし、あれば、自転車をやめてそちらにしたと思います。
江川崎駅から中村駅への根性コース
地図で四万十川の流れ方をみてもらいましょう。
四万十川は窪川から予土線沿いにきて江川崎から中村に向けて南下するので、江川崎から四万十川沿いを同じように南下する方法もありですね。鉄道の乗りつぶしとセットにするのであれば、松山→宇和島→若井→江川崎→中村→宿毛→高知といった形でどうでしょうか。
① バス利用
この区間はバス路線もあります。1日3本なので、途中で宿泊しながら巡るのがいいのではないでしょうか。
しかし、ツアーバスという方法があります。川を上がっていく感じですね。前日に中村駅から近い橋を巡っておいて、翌日にこのツアーバスを使って江川崎に向かい、予土線に乗るという方法はありでしょう。
② 自転車利用
体力と根性があれば、これですね。これをおすすめする点は、途中の何箇所かで乗り捨てができることです。バスと組み合わせたりすれば効率的な移動ができるでしょう。
③ レンタカー利用
複数人で楽にめぐるのであれば、これですね。一人だと費用がかさんでしまいます。借りる場所は中村駅前しかなさそうです。
遊覧船
もちろん船で楽しむこともできます。2種挙げておきますが、舟母が面白いと思います。橋めぐりとセットで楽しむのはどうでしょうか。