さらに細かすぎて伝わらない部分を最後にまとめておきます。銚子電鉄のけち臭さ特集ですね。ジャンプしても、ちゃりちゃり言わないぐらい乾いた雑巾を絞ってますわ。
この記事はマニアすぎてあまり面白くないですよ。
保安設備について
まず銚子電鉄の閉塞区間は下記のようになっているそうです。運転士さんにききました。
銚子・仲ノ町間は自動閉塞です。簡単にいうと電子制御ですね。銚子駅は構内でJRとつながっているため致し方ないと思います。
しかし、仲ノ町・外川間のスタフ閉塞はうまくできてますね。通票閉塞器をおけばメンテ費用がかかるし、そもそも続行運転はしないので、これで十分です。スタフ(下記参照)が行ったり来たりするだけなので、仲ノ町と笠上黒生駅の人件費以外は費用が掛かりません。
ただのオブジェになっているポイントてこ
これは笠上黒生駅のテコ小屋ですが、無造作に資材が置かれていると思いきや、テコは死んでいました。ポイントはスプリングポイントに替えられていて、駅で操作をする必要がないようになっています。スプリングポイントというのは、ばね仕掛けで自動で定位にもどるようになっているもので、駅をでる列車の進行方向とポイントが違っていても車輪がレールを押して強引に進路が形成されるものです。
ここでは笠上黒生駅に進入する際は、左側通行にしかならないようなっており、ポイントの操作を省略しています。駅員の手間を極力省いていますね。
これは引き込み線の跡ですが、既にここに列車が入った形跡がありません。
これが引き込み線の奥です。ビルマの奥地に残された旧日本軍の車両のごとく眠っています。澪つくし号で使われたトロッコ車両です。
出発信号機がない
笠上黒生駅は交換可能駅ですが、出発信号機がありません。スタフを持っていて、駅長の指示があれば発車可能なようです。
だから、銚子電鉄をモデルに電車ごっこを行うときは、銚子駅では「出発進行!」「発車!」と言いますが、笠上黒生駅では「出発進行!」とは言えませんので、ちょっと締まりませんね。仲ノ町駅には、出発信号機があるようですが死んでいるみたいですね。
予測ですが、信号設備かポイント設備が故障した際に、直す費用を節約して設備自体を簡略化したのではないでしょうか。
くたびれたスタフ
補修に補修を重ねたスタフです。名鉄にでも頼んでいらなくなったスタフをもらったらいいのではないでしょうか。名鉄のやつは金属製ですからね。
こちらもくたびれたスタフ確認標識です。
くたびれた駅名板
これはなんか敢えてこの状態で残してある気がする。。。
古い電柱
仲ノ町から観音まで歩いていたときに見つけた木製電柱です。腐らないようにタールがベタベタに塗ってありますね。コンクリートの方が多かったですが、まだまだ木製電柱がありました。
架線
上を見上げて???路面電車並みです。
私の???の意味が分からない?
これでいかが?
一般的にはこうですよね。上との違いを見つけてください。何か足りないと思います。
そうなんですよ。途中のハンガーがないので、架線が~~~ってなってしまって、走行中に離線することもあるらしいです。路面電車と同じ600Vなので、早く走らなければ大丈夫とのことですが。。。 見上げて、そのけち臭さに恐れ入りました。
列車無線
路線が短いので、ハンディはいいとしても、この折れたアンテナ。。。1本2000円ぐらいなんですけどね。まあ中のワイヤーが生きていれば、支障はないのですが。
ギリギリの剪定
いちおう緑のトンネルと言ってますが、私は見逃しませんでした。車両限界ギリギリの剪定ですね。ってか、バチバチ当たってた。
東南アジアのローカル線かと思いましたわ。限界を測るオイラン列車(下記参照)が入ったら反応しまくりでしょう。
見えない物を売る
観音駅の駅名板で、右が仲ノ町、左が本銚子。なんですが、初見だと、何がなんだかわかりません。ネーミングライツといって、駅名の命名権で収入を得ているわけですね。昭和のお堅い鉄道員が聞いたら殴りそうな発想です。
これもある意味斬新ですね。製作費はかかっているも材料代がかかってない。
自社ビルがショボい
やっぱ一番の魅力は本社ビルでしょう。ビルじゃないんですけどね。木造1F平屋建、バラック風。この温泉街のスナックの裏口みたいなのが、本社のエントランスです。くたびれ感満載の色がまたいい。履きつぶした革靴のイメージです。
犬吠駅におけばイメージはいいのでしょうけど、車両基地がここにあるので、オペレーションの関係上、動かせないのでしょう。
儲かっても是非、この本社でいてください。オフィスが足りなくなったら、社長室だけここに置けばいいのです。