たい焼き屋は閉店していました。20年以上前の夕方におとずれたときには、この店に高校生などがいっぱいいて、鉄道より盛況な印象でしたが、残念です。
本銚子
例の火事で焼けて番組の企画で再生された駅舎です。夜の方がいい感じです。焼ける前の写真は下記参照。
スタフの交換です。この駅を通るたびに毎回、交換が繰り返されます。別にこの形である必要はないのですが、伝統的なタブレットの形ですね。
素人目に見たら、こんな面倒なことをしなくても、お互いに連絡をとったらよさそうに思えるかもしれませんが、法規で厳格に決められています。仮に決められてなくても必要な物でしょう。こういった作業はヒューマンエラーをどうやって物理的にブロックするのかといったフェールセーフの考え方です。ビジネスの現場では、「手順をきちんと決めて、その通り皆が動けば大丈夫。守るように意識を高めなさい。」というだけの二流の管理職がいますが、間違えたときに、物理的にブロックできる機能を構築しておくことが一段上の管理職の考えるべきことですよね。手順を間違えると、動かなくなってしまうみたいな。
会社で見ていると、すぐに意識の問題といって、根性論だけで片付けようとする脳みそが筋肉になっている管理職を目にしますのでたまに指導します。そのときは、いつもATSやタブレット閉塞の仕組みが頭に浮かびますね。安全・衛生管理者をやっているときはこんなことばかり考えていました。
この駅では1995年に正面衝突事故を起こしています。ここから先はウィキペディアの情報を基にした私なりの分析です。当時、夜間や早朝は列車本数が少なかったので、一時的にこの笠上黒生駅を交換する駅とは想定しない「併合閉塞」としていたようです。おそらく外川⇔仲ノ町で一つの閉塞としていたのだと思います。ということは実際に笠上黒生で交換できる設備であっても、交換できないものとして運用するということですね。しかし、運転士が併合閉塞ではない時間に間違えて列車を発車させたため、交換予定であった列車と正面衝突をしたということです。もともとこの駅には出発信号機が無いので、運転士が出発合図をうける必要がない時間帯と勘違いしてしまうと、非常に危ないということなのでしょう。
ヒューマンエラーが招いた事故ですね。それから早朝だろうと夜間だろうと厳格にスタフ交換を行っているようです。
ビジネス上は、失敗の本質として一つ学べますね。事故が起きたときの影響が大きいと想定される場合は、イレギュラーを極力作らないということです。銚子電鉄でのイレギュラーというのは「併合閉塞」でした。夜間や早朝の人件費が無駄に思えても安全のための保険料と考えたら安いわけです。煎餅屋であっても、鉄道は安全が一番であることは忘れてはいけません。(すいません。エラそうで。。。
こちらは駅舎と待合室ですが、仲ノ町よりは出札は少しだけ高いかも。
この駅だけ不釣り合いにバブリーな雰囲気です。銚子電鉄本社とは雲泥の差です。どうやらバブル時期に親会社が建設業だったこともあり、このような駅舎となったようです。でも、まあ結果的に犬吠埼や君ヶ浜の雰囲気とあっているので、いいのではないでしょうか。
こちらは出札兼売店の窓口です。
お手製のような乗車券箱。
当日は休業中だったので、この駅の雰囲気は下記をご覧ください。
【銚子電鉄】ぬれ煎餅誕生秘話!銚子電鉄再建物語|乗りものチャンネル
スロープ以外はかわってないですね。
奥には、20年前に乗ったデハ801の姿が。
こちらは出札です。昔は3窓ぐらいあったのだと思います。