ほとんどの鉄道会社には「再収受証明」という制度があります。乗車券をなくしたときに、再度、同じ区間を支払って、後日、発見された場合は1年以内に持っていけば、手数料を引かれて払い戻してくれる制度です。
もし、キップを無くした場合は、明らかに発見できない場合を除いて、これをもらっておくといいでしょう。
こんな感じで、申告区間と「再収受証明書」が発行されます。補充券で出す場合と専用の券種がある場合があります。最近は機械で発行できる例が増えています。
こちらは国鉄のものです。乗車券と自由席特急券ともに落としたようですね。長野駅だけあって、専用のゴム印がしっかりそろっています。
JRの事例です。見つかっても数十円しか戻ってきません。趣味で発行してもらった物でしょうか。
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さて、以前に某地下鉄で乗車券が見つからなかったので、申告したのですが、駅員は乗車券は当日限りなので、後で見つかってもだめですよというのです。本当かな~って思い、少し食い下がり、次の会話が続きます。
オレ:「JRだと1年以内に持って来れば払い戻してくれるのですが、●●市交通局はそういう制度はないんですか?」
駅員:「そんな制度はないので、払ってもらうしかないですね。」
オレ:「では、払いますので、領収書を発行してください。」「後でお客様センターに電話して確認してみます。間違っていたらクレームを入れます。」
駅員:静かに領収書を書きだすと思いきや、再収受証明書を無言で発行。
オレ:(心の中で)(゚Д゚)ハァ?とおもいつつ、「あるじゃん!」
駅員:「発見しても手数料をとるので、40円しか戻りませんよ。」
オレ:(また心の中で)そりゃ、あんたが決める事じゃない!と思いつつ、「いいですよ。」
ということで、たぶん書類を書くのが面倒なので、だましたのだと思いますね。だいぶ客をなめ腐っています。別に混雑もしておらず、暇そうな時間なのに、何たる態度かと思いましたわ。しかも公務員でこれですからね。ちくったら懲戒処分(訓告ぐらい?)ですね。
別にちくってはないですが、駅員としての矜持の足りなさに腹が立ちました。面倒でも業務として定められている以上はやらなきゃ。
ちなみにわたくしは駅員時代はきちんと案内をしていました。「書類作成に少しお時間をいただきますが、1年以内なら払い戻しできます。手数料を引くと、●●円しか戻りませんが、いかがしますか」と。残念なことに皆さん、受け取りを断ってきます。
残念なことに(?)というのは、私は他の駅員と違って、面倒なことが好きなタイプだったので、再収受証明を作りたくてしょうがなかったからです。仕事熱心であることにはかわりないのですが、変な方向にやる気のある駅員でしたね。