日本の優等列車は、世界でいちばん愛称がついていると思います。海外では基本的に列車番号で識別するので、なんとも殺風景です。これは日本に指定席が設けられた際に、識別しやすいように愛称がつけられてきたのが主たる要因です。未来に残したい日本の鉄道慣行ですね。まあ合理的なので残ると思いますが。
なので、普通列車でも寝台車があれば愛称がついていました。「ながさき」「山陰」「はやたま」「からまつ」などです。JR九州には特急「みどり」というのがあり、この列車は国鉄時代からの伝統のある特急ですが、赤色の車両が使用されるときは「赤いみどり」と通称で言われたりします。赤いキツネなのか、緑のタヌキなのか、はっきりせい!と言いたくなりますね。
「踊り子」とかは風情があっていいですよね。これから伊豆の温泉に行くんだぞって感じのテンションになります。車両はショボイですが。
あるいは、石破茂が大好きな「出雲」なども、これから山陰の異空間に向かうんだぞって気分になります。ちなみに石破茂は出雲復活を願っているそうですが、サンライズ出雲があるのに贅沢言うなって思います。もちろん客車で復活したら私もうれしいのですが、他の地域は寝台特急すらないのですから。
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前置きが長くなりましたが、愛称板のお話です。
これは大阪駅で撮影した急行ですが、黄丸のところに「但馬」とあります。これが愛称板です。いまはすっかりなくなったのですが、国鉄時代はこれが標準でした。まあ、なくなって当然ですよね。とりかえる人件費がデカいですし、盗まれますからね。
で、今回のお話は、自分の好きな列車や思い出の列車の愛称板を手に入れて、部屋に飾ってみようというということです。私の場合は、過去に乗った列車を中心に集めています。お気に入りを7枚ほど。
まずは地元の飯田線関連から。
急行「伊那」、急行「伊那路」、快速「奥三河」、「トロッコファミリー」です。残念ながら奥三河は乗れていません。伊那路は現在走っている特急の伊那路の前身で、JRになってから登場した急行です。165系で運行されていました。
こちらは、急行「ちくま」、急行「はしだて」、急行「だいせん」です。
ということで、みなさんも1枚購入されても面白いのではないでしょうか。ヤフオクや趣味系ショップに行くと手に入ります。安い物で3000円ぐらいからあります。昔のホーロー製の物はもう少し高いですね。
ただ、最近はレプリカも多いので、判別が難しくなってきています。
簡単な判別方法ですが、まず上のように「○垣」などと所属先が入っていると本物の可能性が高いです。この場合は大垣電車区ですね。当時の急行「伊那」は美濃赤坂発上諏訪行(美濃赤坂⇔豊橋間は快速)というトンデモ列車があったので、大垣電車区の受け持ちもあったのです。
さらに左右のすり痕です。列車に掲示する際に上から差し込むのでこの部分によくキズがついています。
○大=大阪鉄道管理局、宮=宮原客車区
なお、できれば洗わないでください。価値が下がります。