旅と鉄道の美学

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【国内旅行系】 旅行貯金で簡易郵便局の風情を楽しもう

 以前に旅行貯金のことをご紹介していたかと思います。これをやっていると、いくつのもの郵便局をはしごするのですが、郵便局にも種類があります。

 普通郵便局特定郵便局簡易郵便局です。このうち普通と特定区分は、民営化によって無くなっています。

 

 そんな理屈はさておき、風情があるのはなんといっても簡易郵便局です。都心のビルの一角にある場合もありますが、やはり田舎の道路沿いにひっそりとたたずんでいるのがいいですね。 鉄道でいうと、簡易委託のイメージです(下記参照)。 

 

 それに自宅になっているか、近所の方が多いですし、あまり混んでないので、地元の見どころなどをじっくり聞くことができます。お茶とかお菓子を出してくれることもあるので、遠慮なくいただきますw。まあそんなときは仕事で使う切手などを大量に購入してあげたりしますけどね。

 

 まずは典型的な簡易郵便局っぽいイメージから。 

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  このように新築の場合もありますが(志戸平簡易郵便局)、多くはテナントとして入っていたり、自宅と続きになっている例が多いですね。

   

  こちらは民家合体型。

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 地元の顔役が昔から簡易郵便局をやっている感じですね。小さい頃によくいった郵便局がこんな感じでした。(湯山簡易郵便局

 このパターンは、佐渡ヶ島をレンタカーでめぐったときに結構な比率で遭遇したので、離島に多いかもしれません。

 

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 こちらはちょっとオシャレ系の店舗兼用型です(幸福簡易郵便局)。

 

 最近はもっと面白い簡易郵便局に行ってきました。

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 廃校利用型です。

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 最初はどこに郵便局があるのかさっぱりわからなかったのですが、学校の中に入っていくと、突然、現れました。廃校になった小学校の一部にテナントして入っているのです。(川名簡易郵便局
 

 

 こちらは廃旅館利用型。

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 というか、もともと旅館が簡易郵便局も経営していたのですが、いまは旅館を廃業している状態です。(立山千寿ヶ原簡易郵便局

 窓口はこれですよ。閉まっているかと思って、恐る恐る近づいたら、いらっしゃいませとか言われて、不意を突かれましたわ。立山駅前にあるので、富山地鉄に乗ったら是非寄ってみてください。

 

 最後は鉄道好きの皆さんなら訪れてほしい、駅との合体型。

 わたらせ渓谷鐵道の沢入駅にはいりこんでいます。(沢入簡易郵便局

 

 こちらは月内に行っておきたいですね。

 日高本線日高幌別駅の中に入り込んでいる西幌別簡易郵便局です。もうここに列車が来ることはありません。ちなみに営業時間が短いので注意してください

 

 最後に紹介したいのが、磐越西線徳沢駅に入っている徳沢簡易郵便局です。

 国鉄時代から続く駅と郵便局の合体型で、以前は窓口で乗車券も発売していました。一度行ってみたいと思っているのですが、なかなか機会がありません。是非寄っていただきたい簡易郵便局です。

 

 今後も、風情のある簡易郵便局を見つけたら紹介したいと思います。

 

  今後の地方の簡易郵便局

 以前からお伝えしているように、今後の日本は少子高齢化で完全に昭和を逆再生していく世界になっていくと思います。ちょうどバブルの頂点だった1990年ぐらいを最盛期として、開発した地域や建造物等が劣化して、限界集落が増えてくる。

 そうなってくると、インフラコストの関係から、限界集落ライフラインは当然に見捨てられていくでしょうから、電気、水道、電話などが切られてきます。是非はさておき、その兆候は見え始めています。このようにならざるを得ないのです。

 すると、自治体はコンパクトシティといわれるように生活圏を一定地域にかためる方針に出るでしょうから、戦前の炭坑町にあった購買のようになんでも屋さんが増えてくるのだと思います。

 たぶんコンビニが今以上に多角経営になるのだと思います。たとえば駅に入ったコンビニが、鉄道の乗車券も売って、バスの回数券も売って、郵便局も掛け持ちして、クリーニング取次もしてみたいな。

 

 だんだんこち亀のネタみたいになってきますよね。コンビニの中の一角に「警察」があるみたいな。 

 

 「簡易郵便局」も、「簡易委託駅」と同じ風味を感じます。国鉄民営化→直営駅減る→簡易委託駅増える→完全無人化が、郵政省民営化→直営郵便局減る→簡易郵便局増える→地域から郵便局無くなる。  

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 この広告には、その兆候を感じます。前島密も草葉の陰で悲しんでいるでしょう。

 

 

 そして、一つ、また一つと町が消滅し、大正、明治の街並みに近づいていく。私のような氷河期世代が、さびしくなりつつある田舎の町を旅すると、その先に見えている寂寥感が見通せてしまうので、何ともいえない気持ちになります。まだ、何かできるのではないかと。

 

 寂しい終わり方ですいませんでした。