旅と鉄道の美学

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【鉄道車両系】 寝台特急「はやぶさ」の追憶(熊本⇔東京)

 特急「はやぶさ」といったら今は新幹線の時代ですね。

 ↓このはやぶさもありますけどね。   

 思い出したので、このネタをついでにいっておきます。

 

 寝台特急はやぶさの記録です。廃止が噂されていた頃、福岡出張が入ったので、スケジュールをあわせてなんとか利用しています。基本的に早起きが嫌いな人なので、寝台特急はありがたいです。たとえば、特急券の時間を見てもらいたいのですが、博多着が10:11になっていますよね。この時間に、飛行機を使って博多に行こうと思ったら、家を6時前に出ないといけないですからね。部活の朝練じゃないんだから。それに狭い座席で堪えなきゃならんし。

 寝台特急というのは、本当にありがたい存在だと思っていたのですが、そんなに皆さん飛行機や新幹線がいいのでしょうか。絶対、横になって移動した方が楽だと思うのですが。サンライズを改造して、岡山で3分割して、1編成を博多行きにしてくんないかな※。あるいは高松行きを博多行きに変更するとか。

 ※門司から先は交流なので入っていけませんね。指摘される前に追記しておきます。

 

 と、福岡出張が多い俺様が勝手な意見をほざきます。

 

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 寝台券をみると、最初は鳥栖⇒名古屋でB寝台のソロ、次は名古屋⇒博多でA寝台のシングルデラックスに乗っています。確かA寝台は経費精算ができないので、差額を自腹で払った記憶がありますね。これ以外には熊本⇒名古屋で乗っているので、計3回です。廃止間際に「さくら」も乗っています。

 

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 B寝台ソロ(個室)の入り口です。

 

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 通路です。部屋の扉は、危ないので奥に開くようになっています。今気づいたのですが、扉に紙コップが挟まっていますね。空室の目印なのでしょうか。

 

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 天井から梁のようにはみ出ているのが、上段というか隣の寝台です。

 

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 窓の景色はこんな感じです。携帯の形に見えるのは読書灯です。

 

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 操作パネルです。時計、ヒーター、室内灯、読書灯、スピーカー、換気扇。

 

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 こちらは開放式の2段寝台です。ガラガラでした。

 

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 ベッドの状況です。

 

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 こちらはA寝台シングルデラックスです。広さだけならソロと大差ないですね。上に寝台が無い分だけ広くなっています。サンライズのシングルデラックスを知っているので貧相に見えます。

 

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 A寝台は洗面があるところと、タオルがついているのが特長です。ちなみに当時、シャワーがついていたのは「北陸」(上野⇔金沢)ぐらいで、九州方面の寝台はシャワーなしでした。名古屋から行くときは風呂に入ってそのまま夜行に乗りました。逆は家に帰って朝ぶろに入ってから会社に行った記憶があります。

 

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 カード式の電話機がありました。

 

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 これは冷水器です。

 

 

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 洗面台です。左の穴はタンツボです。

 

 

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 これはどういった写真かといいますと、門司で大分からくる寝台特急「富士」と併結するところです。左の番線(最初の写真)に到着し、客を乗せたままいったん東京方向に出てから反対の番線に推進運転(バック)で入ってきて、富士の前に併結するのです。私は乗らずにホームで写真を撮っていました。

 上野駅であった推進運転のようにはスピードを出しませんので、後部に運転士(いわゆる「ラッパ屋」)は乗っていません。いるのは連結作業を行う操車係です。貨物の入れ替えのときに後部に乗っている人と同じ役割ですね。

 今思えば推進運転の列車から写した方が面白かったですね。なお、このときは鉄道マニアらしき人は誰もおらず、一人でのんびり撮影しました。今は、寝台特急の連結風景などはたいていマニアがわんさかいるので近寄りがたくなります。マナーが悪い撮り鉄が頗る多くなっていて、いつも嫌な気分になります。

 

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 連結後の状況です。左が「はやぶさ」右が「富士」です。この後、幌がつけられて、貫通扉が開放されました。

 

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 最後におまけです。私の世代より上はこのシリーズで鉄道に興味を持った人が多いと思います。他の記事でも書いたように、子供向けの本なのですが、容赦のない専門的な記述があふれていて大人の趣味への仲間入りを感じさせる本ですね。今読んでも面白いです。こういったレベルを落とさない子供向けの本は、逆に子供に好奇心をかきたてるので、私は好きですね。簡単に書かれていて、全部、理解できたら面白くないんですよ。半分ぐらいわかって、わからない部分を自分で必死に調べるから学ぶんですよ。