旅と鉄道の美学

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【鉄道車両系】 寝台急行「銀河」(東京⇔大阪)の追憶

 現在、定年延長で働いているような世代では、ぎり乗った記憶のある方は多いと思います。私の世代では、もう出張で銀河を使うような人はいませんでした。新幹線の終電までにさくっと仕事を片付けて帰る人たちばかりでした。

 このときは、ちょうど大阪支店勤務時代で、東京の本社で研修があって、その後、呑み会があったので、利用しました。上司からは東京で1泊して朝帰ってきていいぞと言われたものの、頭の中ではピコーン!です。銀河しかねえ!と思って昼休みには近所の旅行代理店に足を向けていました。もちろん上司には「ガッツ出して夜行で帰ってきますわ!」と下心満々の返事です。

 

 銀河は、なんといっても、「特急」ではなく、「急行」というチープな香りがいいですよね。貧乏リーマン御用達の赤ちょうちんのようなイメージです。子供のころ夢に見ていた昭和なオッサンの出張(ややダサ)を実現できてよかったです。

 

 もっとも、全国の寝台急行の中でも、銀河は少し別格でした。3段B寝台が多い時代に、オール2段で構成されていたので急行の中では格上にあたります。列車番号も101レでした。必殺仕事人でいうと、中村主水ではなく、筆頭同心の田中級ということになります。

 ※列車番号は特急が1ケタと2ケタ、急行が3ケタなので、3ケタトップバッターです。ちなみに1レは寝台特急さくらです。 

 

 ということで廃止直前に乗っているので、ちょっと自慢しておきます。

 (撮影日:2008年2月 ※廃止は翌月)

 

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 東京駅発車前の急行銀河。

 

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 冬なのでテールマークの電灯で結露が出ています。

 

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 23時発なので、2次会まで出てちょうどいい時間です。新幹線に乗り遅れた人用でもありました。現在は、サンライズが似たような役割を果たしていますが、あれは乗車率が高いので、新幹線に乗り遅れたときには既に寝台券は手に入らないと思います。それに姫路まで停まりません(運転停車は除く。)。

 

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 これも懐かしいですね。乗り口の表示ですが、厳密にいうと下記のように違いがあります。

 

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 このように寝台急行の方はマークも特急より貧相なので、わくわくしますね。
 

 

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 JR西日本の車両なので、黒地に白の斜体です。たしか車掌さんも大阪車掌区だったと思います。

 

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 B寝台通路です。

 

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 浴衣と毛布と枕です。浴衣はJRマークが入っていたと思います。

 

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 上段寝台で、通路側を見ています。奥の空間は通路の天井裏で荷物が置けるようになっていました。ぐっすり眠れました。

 

 べろんべろんに酔っていたはずなのですが、きちんと写真をとってあるとこがさすが俺様です。