何の話かというと、旅館の布団は何枚まで重ねたらいいかという問いに対する考察です。結論から申し上げますと3枚までです。最適なのは2枚です。キッパリ言い切れます(。-`ω´-)。
実験したことあるんですよ。大学生時代の合宿で民宿に泊まったのですが、下級生の時に大部屋に放り込まれて押入れに山ほど布団があったので、バランスの取れるギリのラインとして7枚ぐらい重ねて寝たんですよね。まあ、牢名主みたいなものですね。よく江戸時代の牢屋の絵で、牢名主が畳を5枚ぐらい重ねた上に座っていたりするでしょ。俺様もそんな感じで、布団を重ねてエラそうに寝たんですよね。
しか~し、2時間ぐらいたったころだと思います。酔ってゲロはいている夢をみて、焦って起きたんですね。幸い、ゲロははいていなかったんですが、すごく気持ち悪くて吐きそうになりました。ふかふかすぎて、寝返りを打っている最中に酔ってしまったようなのです。ちょうど小学生の時に台風直後の太平洋フェリーで船酔いしたときと同じでした。
そこで思うわけです。(アルプスの少女)ハイジのように床上40㎝ちかくまでワラを積み上げて寝ても気持ち悪くなるだけではないのかと。 イメージとしては気持ち良いのでしょうけど、実際は気持ち悪くなると思います。
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ところで、狭い部屋の方がよく眠れるって言うじゃないですか。あれは人によると思います。わたくしは全く逆です。田舎の一軒家で育っているので、部屋がデカければデカいほど眠れます。これは田舎出身の方には同意してもらえるのではないかとおもいます。
下図は既に解体してしまいましたが、築120年だった実家の構造です。部屋の名称は三河地方での通称ですが、全国的にも似たような言い方のようですね。古い日本家屋に宿泊した際は確認してみてください。だいたい下図のような構造になっていると思います。
わが実家は、これに加えて大正時代にできた1棟(戦争中は疎開してきた人に貸していた。)と昭和にできたもう1棟(祖父母が住んでいた。)があったので、部屋はあまりまくっていました。金があるのではなく、金が無いうえに、土地があまっているので、壊さずに残していただけです。トタンにしているので、外見は新しくても、一部の部屋は白アリで床が抜けていましたし、天井はネズミが毎晩、ダッシュしているし、たまにスネにムカデが上がってくるので、参りました。あるときは居間のコタツの上にサルが座って、笑っていいとも増刊号をみていましたので、行際悪いじゃないかと注意したら逃げていきました。ネタじゃなくて全部事実です。
上図のうち、左下の二つと左上が、寄合や葬式などで利用される空間で、普段は子どもたちの遊び場となります。親戚の子達がきたときは野球をして、たいていガラスを割るか、襖を破って、しかられてThe Endです。私の場合は、プラレール ⇒スーパーレール ⇒Nゲージのレイアウトを作る空間になってました。友達の物とあわせて10m近い直線コースなどを作れるので、迫力のあるものができました。都会の団地ではむずかしい豪華な鉄道レイアウトが可能なわけです。
そして、夏はよく大広間に布団を担いで行って、ど真ん中で寝たものです。旅館でも部屋が広いと広い分だけ熟睡できますね。すごい優雅な感じになれます。高校時代の研修で旅館に宿泊した時に大部屋になったのですが、となりの宴会場が50畳ぐらいの大広間で空いていたので、布団を担いで行って一人で寝た記憶があります。すごく快適でしたね。50畳に一人で寝るっていう優雅さがたまりませんでした。もちりんきちんとど真ん中に寝ました。
ということで、民宿や旅館で大広間があったら、そこで寝させてもらうのも面白いですよ。不思議で優雅な気分になること請け合いです。
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なお、ドラえもんの真似をして押入れで寝た人も多いかと思います。これは和室がある家のメリットですね。私も小学生時代にやったことがありますが、思いのほか暑いので、シーズンが限られます。まあ話の種に一回やっておくと面白いでしょう。
襖がショボイと寝返りをうったときに外れて転落する危険がありますので注意してください。