ここからが時刻表の本来の用途です。ただ、調べるだけではなく、知っておくと便利なコツをできるだけ書き込んでおきます。なお、時刻表はわざわざ購入しなくても、図書館や旅行会社、みどりの窓口に置いてあります。 買っていただきたいですけどね。
1 臨時列車情報
前の方にその月にかかわる臨時列車が特集されていますので、夏休みや終夜運転時は必見です。昔から気になっているこの列車だけ挙げておきます。
8/18だけ運転の熊野市花火対応列車です。熊野市0:26発、名古屋4:18着などは、夜行列車もどきですね。快速ですから、青春18きっぷでも利用できますし、亀山廻りなので、乗る機会の少ない津・亀山間にも乗車できます。
2 特急早引きのページ
特急専用ページがあります。 出張で手早く引きたいときにはここを利用します。下の写真をよく見てください。特急「ゆふいんの森」にコーヒーカップマークがあります。ビュッフェです。このマークがついているだけで乗りたくなりますね。
3 車両設備の確認
主要な列車は運行する車両が明記されています。
ムーンライトながらの例です。185系とありますので、踊り子と同じ車両です。ということは、下の窓が開くタイプで貨物列車とすれ違った時にバタバタするので、右側の席に座ってはいけないと気付くわけです。ちなみに車両の中ほどにしておかないとデッキに出入りする客がうっとうしいです。
さらに上級者は、モーターなし車両が何号車か確認してから指定券をとったりします。モーターなし車両の方が静かですからね。モハの「モ」がモーター車です。クハやサハなど、「モ」がついてない車両を選びましょう。
逆に、本ブログの読者にはモーター音があった方が眠れるという御仁もいらっしゃることでしょう。
こちらはSL人吉号です。列車番号にM(電車)やD(気動車)がついてないのは客車ということです。コーヒーカップマークもありますね。 都市部の電車は他の記号もついています。
4 初電・終電
まず初電からです。
初電は4:25。同点で池袋、中野、田端でした。
ちなみに地方では、山陽本線・糸崎4:39発がありました。
こちらは終電です。
ダントツで蘇我1:23着でした。
5 並行路線に注意
同じ区間を走る列車が別の欄に載っていることがあります。
たとえば、これは因美線の郡家→鳥取間ですが、郡家駅で9:03の鳥取行に乗り遅れても心配いりません。
下のように若狭鉄道の欄をみると、直後にJR直通列車があります。まあ郡家の駅には同じ時間に列車がいますので、すぐわかると思いますが、後の列車の方が空いていそうですね。1限をサボった高校生でも乗っていそうです。
この区間は、6時台の列車の方が利用価値がありそうですね。6:50に乗り遅れても8分後に次の列車がやってくるとは、何とも豪華です。
というように、全国には本線に直通する列車にもかかわらず、本線の時刻表に載っていない場合があり、ちょっとテクニックを要します。見つけるポイントは、小さな駅から枝線が出ていたら、近くの大きな駅まで直通列車が走っている可能性が高いうえ、重複している駅数が少ないと、別の項目に載っていることが多いということです。
海田市⇔広島間は、中途半端です。広島より先に行く列車は呉線と山陽本線の両方に載っていますが、広島止まりは山陽本線のページから除外されています。なかなかのトラップですね。ただ、この区間は運転本数が多いので、さほど気にならないでしょう。
6 代行バス情報
災害などで普通となっている区間で代行バスになっている場合は、バスの表記になっています。
これは筑豊本線の事例です。
こちらは気仙沼線のBRTです。
リンク⇒ 気仙沼線・大船渡線BRT(バス高速輸送システム):JR東日本
7 一区間だけの列車
これは比較的昔からあると思います。日田彦山線です。そのほかにも三島⇔沼津、出雲市⇔西出雲、下関⇔門司、岡山⇔法界院、東能代⇔能代などがありますね。
8 停車時間を予測する
例えば、山陰本線の直江駅の時間が6:38になっていますが、二つ隣の列車と見比べると7分の所要時間ですから、31分に到着し、7分停車することが予測できます。直後に特急が来ていますので、これに抜かれるのだろうということも容易にわかります。時刻表の利点ですね。
昔はこういった停車時間を予め調べておいて、車掌に改札口に一番近い出口を訪ねて、ダッシュで走ったものです。途中下車印を押してもらい、入場券を買い、スタンプを押して、駅舎の写真を写して、なおかつ通過する列車の写真までとってと、風情などありません。闘いです。国鉄最終日の只見線では、20人近い鉄ヲタが同じような行動をしていたので驚きました。
9 弁当情報
欄外の弁当情報も楽しみの一つです。いまはどこでもコンビニにありつけるのですが、昭和の時代にローカル線を旅すると、食料にありつけないという事態が結構あったので、あらかじめ弁当情報を入手しておいたものです。それでも時間があわないと売り切れていて、売店のあんぱんと牛乳ということもよくありました。そんなときに、駅そば屋などを見つけると、うれしくなったものです。
この左のページは豊橋駅ですが、稲荷寿し520円、助六寿司520円と安いです。一番安い駅弁ではないでしょうか。しかし、これ、量が少ないので腹が持ちませんわ。高校生の時は、部活の大会に行くときに、おやつ代わりに食ったものです。朝飯は、家で5時ぐらいに食った後なので、豊橋駅についたときは既に腹が減っていたのです。
さて、駅弁で思い出すのが、和歌山線の某駅ですが、夕方に買った弁当が腹に当たり、翌日の新宮まで夜行列車の車内で一晩中苦しんだことがあります。あれは、たぶん古い弁当のラベルを貼りかえられていたんだと思います。某暴露本に駅弁屋の裏技としてこの方法が載っていました。そのときは和歌山駅にスタンプノートを忘れたりとさんざんでした。スタンプノートは後日、着払いで送ってもらいました。