本記事は路線図編です。旅行の計画を立てるときに一番見ていて楽しいページです。
今は、グーグルマップに入れたら現地の状況もわかって便利ですが、達成感がありませんね。ネットがない時代は、書店で鉄道本や地図を買ったり、図書館に行ったりして苦労して調べて、そのあとに現地調査をするので、感動はひとしおでした。
ここでは、ちょっと気になる地形などを取り上げてみますので、興味があったら行ってみてください。夏休みの旅行に役立つように情報量を多めにしています。
北方領土は、戦前に交通手段があったでしょうから、残っていてもおかしくありませんね。竹島の方は政治的事情を反映しているのでしょう。あるいは読者からの指摘があったのかもしれません。昭和63年版に竹島はありません。
2 どれぐらい近いのか気になる場所
(1)本牟田部(唐津線)
これ、小学生の時から気になっていて、高校生の時に実際に現地調査をしました。この本牟田部駅付近は一見、複線に見えて、豪華やな~って思いきや、筑肥線の列車はホームが無くて通過するというオチでした。
上が昭和63年、下が現在の物ですが、田舎の駅としては離して記載した方が無難な距離なんでしょうか。あるいは、両方の甘木駅を通るバス路線が影響しているかもしれません。甘木鉄道も乗っていますので、そのうち特集します。
(3) 大阪・北新地
これは結構近いですよ。東京駅で京葉線に乗り換えるよりましですね。もっとも、ここでの乗換は四つ橋線の西梅田がおすすめです。本町やなんばへは便利ですし、始発なので、御堂筋線のように混んでいません。
私の勤めている会社の大阪支店が四つ橋線の本町駅に近いので、よく利用しています。
(4) 三岐鉄道
こんな近いところに何で同じ会社の路線がと思うでしょうが、北勢線の方はもともと近鉄でした。北勢線の終点阿下喜駅と三岐線の伊勢治田駅は1.7キロなので、後戻りせずに徒歩で移動できますね。また西藤原駅・阿下喜駅間は無料の福祉バスも通っていますので、これを利用する手もあります。
小学生のときから慣れ親しんでいるので、特に不思議さを感じていませんでしたが、Youtubeでは結構話題になっていますね。
JR東海と名鉄という豊橋⇔岐阜で激しい戦いをする会社同士が豊橋では仲良く線路を共用しているというのは不思議でしょう。
これはもともと飯田線が私鉄時代だったころから連絡していて、豊橋に入らずに名古屋方面から豊川方面に向けたバイパス線があった歴史にも起因します。その後、飯田線が戦時買収で国の所有となり今に至っています。名鉄1本、飯田線1本と別々の線路だったものが、途中の平井信号所(今はない)まで共用し、複線としたのです。ここでの事故は一度も聞いたことがないので、うまく連携できているのでしょう。ちなみに線路は下り線が名鉄所有、上り線がJR東海所有のようです。
なお、船町駅、下地駅のホームにいると、名鉄の列車が全て通過していきます。それはそうです。この駅は飯田線の駅ですので。
飯田線か名鉄に乗ったら確認してみてください。豊橋から乗る時は、飯田線にしても名鉄にしても、右側に座らないとよく見えませんよ。
上が昭和63年、下が現在です。松島駅の少し下でつながっているように石巻方向から列車が東北本線に直接入れるようになっています。でも、この工事はあまりに遅かったですね。線路をまたいでいるという好条件があるのなら国鉄時代に行われていてもよさそうなものですが、東北新幹線ができていない時代は東北本線の輸送量も相当なものなので、仙石線の列車がはいる余裕はなかったのかもしれません。
接続駅すらつくらなかったというのは、九州の長者原みたいですね。
ここは地図の通り接続していますね。別会社なので駅を分けているのでしょうけど、同じ駅でもいいのではなかったかと思いますね。乗換距離は東海道新幹線の三河安城の新幹線と東海道線の乗り換えより近いですよ。
ちなみに津軽鉄道の津軽中里からバスが出ていますから、新幹線を降りて津軽鉄道に行くのもありですね。
もうすぐ廃止になります。ここは実際に歩いたことがあるのでわかりますが、雪の季節に行くとかなりつらいです。石狩川を渡るときが一番つらいです。少し離れた新十津川役場からバスが走っていますのバスを利用しましょう。JRバス時代は駅前からありました。
3 遠そうで近い
時刻表の地図では一見、遠そうですが、実際は現実的な距離である好例です。もともとこんなに近いとは思いませんでしたが、一時期、北九州で仕事をしたことがあって、車で走っていて、ふとナビを見たら気づきました。
現在は、若戸大橋の歩道が無いらしくバスを使うしかなさそうです。でも、安心してください。本ブログの読者さんには、橋のすぐ下にある渡し船を利用していただきます。そうすれば実際に歩く距離は1キロだと思います。機会があったらやってみたいのですが、若松駅は高校生時代に踏破済みなので、だいぶ先になるでしょう。
リンク⇒ 乗り場 - 北九州市
こちらはバスが頻発していますし、歩いても行ける距離なので、お勧めです。乗りつぶしの旅をする方は、境港からバスで松江しんじ湖温泉に向かう方がいいかもしれませんね。私は大学生時代に訪れています。
4 まるっているやつ
坂が急すぎてぐるぐるしないと登っていけないのでループ線になっている部分です。
(1) 大畑(肥薩線)
ここは特急「いさぶろう・しんぺい」に乗ると、停車時間を確保してくれるので、効率よく見学できます。比較的開けているため、ループ線をじっくり見るにはいいと思います。草が邪魔する夏は避けた方がいいかもしれません。
これが私が1月にいったときの写真です。左に看板が見えていると思いますが、ここでスピードを落としてくれます。
リンク⇒ 特急 いさぶろう・しんぺい | JR九州の列車たち ~JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線~
(2) 若井(土佐くろしお鉄道)
右端の円です。細い線で書かれているとおりJRではありません。
(4) 土合付近(上越線)
岩原スキー場前駅と越後中里駅では、合宿に行った際に両方とも早朝に駅前で筋トレをした記憶があって、あまり楽しい思い出がありません。腕立て伏せをしている最中にEF64が横を通っていくのが一服の清涼剤でした。
(5) 山万
ガキの頃から気になっていて、いまだに乗れていない路線です。近いうちに乗ろうと思っているので、またレポートします。さて、この路線、見てもらえばわかる通り真ん丸です。
ちなみに「山万」は、スーパーみたいですが、不動産会社の名前です。 駅名もシンプルです。中学校、女子大、公園、地区センターですからね。名古屋人に女子大というと別の意味でとらえられますが、ここは普通に女子大です。
5 四角っているやつ (伊予鉄道)
ずっと気になっていたここだけ挙げておきます。路線図が妙に四角っているので、実際はどうなっているのか気になりませんか。
地図を見ると、期待したほど四角ではなかったです。最近、環状化した札幌の路面電車の方がもっと四角いですね。
ここへ行ったら、大手町駅のダイヤモンドクロス(線路が+状に交わっている)は見落としてはいけません。いまは西宮北口(阪急)がなくなったので、名鉄の築港線と、ここしかないと思います。見学する際は、列車が通過する際のジョイント音や架線の作りにも注意してください。ガタンゴトンではなく、ガタゴト×4で、なおかつ複線なので、並みの子供では電車ごっこで真似は出来ないと思います。
6 Ωってるやつ
地図上は別にぐにゃってやらなくてもいいのに、わざわざ地形に忠実にしているところが、旅の会社の本ですね。こういった変な路線図を見るだけでも興味を掻き立てられます。
現在は、国道のループの方が面白い感じになっています。外側を囲んでいるのが鉄道です。このループより名古屋高速の黒川インターの方が面白いですよ。
(2) 飯田付近(飯田線)
飯田線の場合は、もともと私鉄が前身なので駅数が非常に多く、時刻表も路線をまげて全駅掲載していますが、あの地形は実際のものに近いです。
この飯田付近は有名ですよね。不肖ながら、私は超人あ~るで話題になるまで知りませんでした。もちろん大きくカーブをしていることは知っていましたが、伊那上郷から下山村にダッシュをするという慣習があることは知りませんでした。
飯田線は、愛知県・静岡県・長野県にまたがっていて、愛知と静岡は多少の越境通学があるので情報が入ってくるのですが、長野県とは同じ路線でも情報が断絶するのです。なので、電車内の落書きにある高校名を見てもピンとこないことがありました。
ここが一番見応えがあるかもしれません。陸中大橋駅のために迂回していると思いきや、高低差も関係しているのでしょう。
7 貨物駅 (北鹿島・鹿島サッカースタジアム)
右が昭和63年、左が現在です。右の方は誤植かと思ってしまいますが、ここには北鹿島駅という貨物駅があり、現在も貨物営業をしているようです。
昔の乗車券をみると、「北鹿島経由」と記載されていますが、これはJRと鹿島臨海鉄道の境界がこの駅であったため運賃計算上、記載していたのですが、貨物駅なので旅客列車は停車しませんでした。
9 抜け道を探す
乗りつぶしの旅と言えば、枝線が鬼門ですが、バスなどの手段を使えば、うまく切り抜けられることがあります。思いついたところをいくつか挙げておきますので、参考にどうぞ。
下記のほか、枕崎(鹿児島県)、志布志(鹿児島県)、海ノ中道(香椎線;船で博多港に抜ける。)可部(広島県)、若桜(若桜鉄道;高速バスで大阪に抜ける。)、鳴門(鳴門線;淡路島を通って明石に抜ける。)鳥羽(三重県;伊良湖岬に抜ける)、郡上八幡(長良川鉄道;高速バスで名古屋に抜ける。)、九頭竜湖(越美北線;バスでえちぜん鉄道の勝山に抜ける。)、氷見(氷見線;バスで七尾に抜ける。)、福光(城端線;バスで森本に抜ける。)、大雄山(伊豆箱根鉄道;バスで松田に抜ける。)、間藤(栃木県・わたらせ渓谷鉄道;バスで東武日光に抜ける)、大湊(青森県;恐山によって大間から函館に抜ける)なども楽しめると思います。
島原鉄道の抜け方は下記参照。
(1) 宿毛
(2) 足摺岬
国鉄時代は海部までで、奈半利もありませんでしたが、現在はだいぶ近づいています。いまや甲浦まで来たら、後戻りせずに室戸岬を通って先に進むのが常套といえます。
(3) 襟裳岬
国鉄時代は広尾まで広尾線が通っていましたので、ちょっとバスの距離が延びていますが、それでも苫小牧まで戻るより帯広に向かった方が面白いでしょうね。途中には幸福駅、愛国駅跡があるので、訪れてみてください。帯広空港から飛行機に乗ってしまうのもありですね。
リンク⇒ 幸福駅発|北海道帯広市・幸福駅公式ホームページ | Just another WordPress weblog
(4) 上級者向け
時刻表に載ってなくてもあきらめてはいけません。マニアックなバス路線を利用することで抜けられますが、上級者向けのコースです。
① 九頭竜湖(福井県・越美北線)・北濃(岐阜県・長良川鉄道)
これは、県境手前まで走っている地元のコミュニティバスを利用して、途中8キロ程度を徒歩で移動するという根性のいるコースです。昔は別ルートをJRバスが走っていましたが、いまはこのような形しか選択できません。
定期バスではその日に名張まで抜けることは難しいようです。
こちらは普通の路線バスで抜けられるようです。利用価値が高そうですね。
地元のコミュニティバスを乗り継いで可能なようですが、接続が過酷なようです。
少し冗長になりましたが、時刻表の路線図もじっくり見ていると不思議なことに気付くかと思います。ここに載せた以上にもっとたくさんの面白要素がありますので、観察してみてください。おやっ?って思ったときが旅の始まりです。
そうです。出かける前も遠足なのです。